
| 今回も始まりはじまり〜 | |
| 5月29日(土)、午前10時に姫路花北広場中ホールに駆け込むと、既にたくさんの参加者の方々がお集まりでした。何度も拝見した顔、今回初めての顔、でも皆さんいい顔で、森本先生のお話を聞いています。西はりま天文台台長の
黒田さんが皆さんにツアーの概要を手短に説明。
そのあと、2台のバスに別れて全員が乗り込みました。いざ、明珍火箸の制作現場に出発。思いがけないほど早く到 着しました。 |
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| 明 珍 火 箸 | |
| 小さな路地に明珍さんの工場がありました。バスが通ると、他の車がすれ違えないような所です。森本先生の「あーここですよー」の声で、みんなが中へ入って行きます。体格の良いご主人が出迎えてくださって、ちょっと明珍火箸について説明。明珍家は平安時代から続く甲冑師。明治時代以降は甲冑作りの技術を生かし、火鉢や茶道具に使う火箸製造を手がけて来ました。1960年代以降、燃料革命で火鉢が家庭から姿を消したあとは火箸を使って幻想的な音色を出す火鉢風鈴を考案。この音色が筆舌に尽くしがたい素晴らしいもので、僕は本当に驚いてしまいました。SONYが録音技術向上のために選んだサンプル音もこの火箸風鈴であり、NHKの番組「街道をゆく」のテーマ曲にも採用されています。いや、この音は一度聞いた方がいいですよ。びっくりしますって。
森本先生に「なんでこんなスゴイ音が出るんでしょ?」と聞いたところ、「鋼を鍛えることによって鉄の中を伝わる振動 の速度が変わり、独自のうねりを発するのではないか」というお答えでした。確かに音にうねりがあるのです。心の奥を柔らかい布で撫でられるような感覚です。 明珍さんがまっすぐな鉄の棒を、真っ赤に熱して、トンテンカン、トンテンカン、と叩く。何でもないような仕草で、まるで飴でものばすようにかんかんと叩きます。しかし、軽々と振るそのハンマーの重さを考えると、明珍さんのすごさがあらためてわかります。できあがった火箸を再び熱し、絹の端切れで拭きます。こうすることにより、絹→蚕の脂が火箸に付き、錆止めになるというのです。もし、これにラッカーを用いたとすれば、あの音色は出ないと。
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| ハンマーで火箸を打つ明珍氏
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| 日本一のツルハシ 外川産業 | |
| 明珍さんのところをあとにして、昼食後、外川産業へ
外川産業は日本唯一のツルハシ工場。このツルハシは作り方がスゴイ。ふつう、ツルハシの様なカタチを作ろうとす ると、材料の鉄を熱して、叩いて、また熱して、と言う工程になります。事実、ドイツのツルハシ工場では、一つの ツルハシを作るために、3回加熱するそうです。ハンマーで叩く度に材料から熱が逃げるのだから当然と言えば当然。 しかし、外川産業のスゴイところは、このツルハシを最初の加熱だけで済ませてしまうのです。ハンマーで叩く際に 発生する圧縮熱を利用し、たった1回の工程で伸ばしてしまう職人さんの技術。これを職人芸というのでしょうか。 外側産業の作るツルハシは抜群の精度を誇ります。自衛隊の新型洗車の常備ツールとして正式採用されていること や、イランイラク戦争の時にはイラクから45万丁の発注が飛び込んで来たことから如何に良い品であるかがわかろう かというもの。 |
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外川産業の工場内 |
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| 千種へ | |
| 外川産業をあとにして、バスに乗り込むと一路千種村へ向かいます。
時間が経つに連れ、車窓の風景は緑が多くなり、バスはどんどん山の中へ入って行きます。 空の青と、雲の白のコントラストがどんどん見事になり、空気が澄んでいることがわかります。 付いたのはコープふるさと村ちくさ。標高900メートルにあるとても空気の美味しいところです。兵庫と鳥取と岡山 の境界線近くにあるそうで、西の方にスキー場が見えていました。
バスを下りてひとコマ。千種川の綺麗なこと! 夕方から、鉄についての特別講義がありました。まずは森本先生による「鉄がどうやって出来たか」です。鉄鉱石
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森本先生の「宇宙と鉄」 |
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寮美千子さんの「隕鉄」 |
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鳥羽先生の「千種鉄」
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| ディナーショー | |
| 食会、あえてディナーショーと呼びましょう。
SF小説家の小松左京先生もお見えになり、とっても盛大なディナーショーになりました。コープふるさと村千種の皆 さんがとっても無理(笑)をしてくださって、ちょっと贅沢な気分でディナーを頂きました。夕食が一段落すると、駐車場 に出て星空の観測。西はりま天文台長の黒田さんが星の説明。森本先生と黒田先生に星空を案内してもらえるな んてすっごい贅沢ですよね。 このあと、夜遅くまでいろいろなお話を聞くことが出来ました。中には午前3時半まで熱い討論を重ねてらっしゃった
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| 早朝散歩 | |
| 翌朝、朝7時から藤原先生の案内で、早朝散歩。
山の中をどんどん歩いて行きます。珍しい植物を見つけては解説してくださいます。普段山歩きをしているときに 見かける山草の意外な名称をきいてびっくり。また、その植物の特性もわかりやすく説明。 山の中をつっきって、林道に出るとタラの木がたくさんありました。ウドや葉わさびも見つけました。 |
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きれいな森。この中を歩きました |
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藤原先生の野草の解説 |
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| 朝食を食べたあと、コープふるさと村を出る前にみんなで記念撮影。真ん中が森本先生、すぐ上が小松左京先生
です。 バスで5分もかからないうちに、タタラ場跡に到着。川を渡り、山の中を歩きます。教えて貰わなければ、山中の 水路としか思えない石積みのあとが、昔、砂鉄を選別するために使われて鉄穴です。 ここでも鳥羽先生が水路のカタチ、砂鉄を含んだ土砂をどのように流していたかを説明。参加者一同関心しきり でした。 このあとタタラの里学習館に向かい、鉄山の立体模型、町の製鉄史などが展示してあり、いままでのツアーで 興味をもっていたもののカタチを見ることが出来ました。 お昼ご飯を川辺や芝生の上で食べ、最後に鳥羽先生に質問。私たちの素朴な疑問に一つ一つ丁寧にお答えくだ
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