追尾システム 
 
ガイド撮影
   天体写真は、赤道義によって、星と同じ動きをする望遠鏡にカメラを取り付けて撮影します。星の光は本当に微弱ですので、長時間露出することによって、光を蓄積します。しかし、星を点に写すためには、ただ星と同じ速度でモーターを回しても、大気の密度差、機械精度によって誤差が生じ、「線」になってしまいます。これ俗に「流れる」と表現します。そこで、カメラを取り付けた望遠鏡のほかに、もうひとつ望遠鏡を赤道義に載せてガイド望遠鏡の星のズレを赤道義のコントローラーボタンをピコピコ押しながら誤差修正する方法があります。これを、「ガイド」と呼びます。しかし、このガイド撮影は長時間ガイド望遠鏡を覗いていなければならず、姿勢によっては非常に苦痛を伴う作業なのです。

 

オートガイド

 ST−4
 

くの人々が、このガイド撮影を自動化できる装置を作ろうと試行錯誤を繰り返していましたが、アメリカのSBIG社がST−4を開発しました。冷却したCCDチップに基準星を写し、そのズレを電気信号にかえて赤道儀の赤経・赤緯モーターを制御し、一気にガイドをオート化してしまいました。CCDチップはとても細かい画素からできていますので、人間の目による修正より遙かに正確です。それに何よりも「ガイド修正」という作業から解放してくれました。ST−4を初めて手にしたときには、箱の作りが雑とか、コードが固いとかちょっとしたケチをつけたくなりましたが、カチッカチッと赤道儀を修正しながらガイドする様を見て、感動したものです。

   
 ST−5C
   5年ほど愛用したST−4でしたが、撮影対象が系外銀河になり、主望遠鏡がシュミットカセグレン望遠鏡となると、必然的にオフアキシスガイドが必要になります。そうなると、かなり暗い星をガイド星に選定しなければならず、ST−4の感度ではガイドしきれない事がたびたびおこりましたので、思い切って評判の良いST−5Cに乗り換えたのです。結論として、ST−5Cのガイド精度はST−4のそれより確実に良くなっています。例をあげれば、ST−4で1秒ごとに修正しなければ流れていた撮影をも、ST−5Cは5秒に1回の修正でキチッとガイドします。ST−5Cのガイドは、同じ条件でガイドしても、ST−4より修正回数が少ないのです。ST−4の修正がやや過剰であると言ってもいいでしょう。欠点としては、ST−5Cはパソコンを使用しなければならず、遠征撮影のときなどが大変です。
   
ST−4とST−5Cとの比較
機    種    名
ST−4
ST−5C
追   尾   精   度
遠   隔   操   作
×
単 独 で の 使 用
×
ダークフレームの取得
蓋をしなければならない
内蔵シャッター
電          源
12〜14V
12V
階         調
8ビット
16ビット
画     素    数
31680
76800

チップの大きさ

2.5x2.5mm
3.2x2.4mm
 

        

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