ボイラ日記です

ここは私が日頃行っている業務を頼まれもしないのに紹介する 自分勝手なページです。
10月20日 今日の相手はこいつだ。三浦工業製、簡易蒸気ボイラEH−750F。94年製造のナイスミドルだ。こいつをばらぱらにして調子の悪いところを調べるのが俺の今日の仕事だ。よく機械屋は機械に対して愛情をもって接するというがあれは嘘だ。今から俺は、こいつと二時間半の死闘に入る。あの手この手で俺をだまそう、困らせようとするこいつを俺の技術でどーにか、こーにか言うことを聞かせるのが俺の仕事だ。

とりあえずバーナー部分をばらす。同時にボイラの圧力をぬく。作業は効率よくスマートに。
本人の性格をあらわすように、もうあたりは散らかりまくってる。

これがボイラの中の水を沸かすところだ。ボイラの寿命はこいつによって決まるといっていい。ここが駄目のなったらボイラもだいたいおしゃかだ。幸いこのボイラはきれいな水管をしていた。めんどうがなくて良い。ラッキーである。このボイラは油炊きなのでもうこの時点で、俺の手は煤と重油でかなり汚れている。よっていろいろ作業したが・・・中略だ。だってかったばっかりのデジカメ汚したくなかったもんね。
そんなこんなで各部のチェックと劣化した部品を交換しまくった。ここまでは非常に順調であった。愛い奴よ。この分だとほとんど燃焼バランス等もずれてないであろう。今日の相手は楽勝だったなー。
そう思いながらスイッチを入れたその瞬間!!!
ボイラが水を吸わないっ。ちなみにボイラというのは水を火で熱して蒸気にする機械の事である。
水を吸わなければまったく意味をなさない。
なんでじゃーーー。
ボイラの給水ラインはちゃんとみたのに!!!
給水ラインを全部たどり、電気系統までチェックしたあげく俺が見つけたものとは?
こいつでした。給水タンクの中になんとゼリー状の物体が沢山発生していたのです。これはどうやら、お客さんが長時間ボイラを使用してなかったため、給水ラインに入れたボイラ保存用の薬品に含まれる糖分にバクテリア等が発生したものと思われる。ボイラめ。優等生のふりをしてこんなトラップを仕掛けていくとは。
これを掃除するとうまい事水を吸うようになった。
ま、いろいろ あったがとりあえずこのあとは順調に燃やすことができ、各部の能力、セーフティチェックを終えた。このボイラは比較的トラブルもなく楽な相手だったといえる。最後のスライム攻撃には驚いたが。まぁ、こんな感じでトラブル続きの仕事だ。ボイラは毎回あの手この手で俺を驚かせる。しかし、その度に俺は「ま、何とかなるさ」と楽観し適当に対処することで乗り越えている。時々痛いしっぺ返しも食らうけどね。