読書の小道
今まで読んできた本の中から、気になる「この本」を紹介していきます。
「ループ」 鈴木 光司
角川ホラー文庫 H5−4 ISBN4-04-188006-8
「リング」、「らせん」、そして「ループ」へ続く鈴木光司ワールド3部作の完結編。
個人的には、この三部作の中で「らせん」が気に入っています。「リング」はTVドラマを見ただけ
で読んだ訳ではありませんが、面白いなと感じました。
ある日、知り合いに、この本よみます?と手渡されたのが2作目の「らせん」でした。
モダンホラーといえば、キングやクーツと思っていたので、どうかな?と思って読み出したの
ですが、これが面白い。内容はモダンホラーというよりもSF色の濃い感じで、
感覚にフィットしていたということもあったようですが、なかなかよかったです。
親と子の関わりが切々と伝わってきて、物語を盛り上げています。
ただ、釈然としないところもあり、面白い作品だけに少々残念だなと思っていました。
そして、完結編として「ループ」が出てきて、どんな風にもって行くのかな?と読み始めると、
これが「そうきたか!」という展開。賛否両論あるようですが、個人的には好きです。
読みながら、お見事とつぶやいていました。
人物描写が巧みなので、感情移入がし易く物語に一気に引き込まれていきます。
頁をめくる手を休めることが出来なくて、「うまい」作家さんだと改めて感心させられ
ました。