第2話 カオス


「じゃあ林田君…早速だがAOCのIRCチャンネルについて教えてくれないか?実はまだよく分かってないんだ。」

「そうだなあ・・・IRCのAOCチャンネルはローカルチャンネルパブリックチャンネルの二つにまず対分されるんだが違いは分かるか?」

「えっと・・・ローカルチャンネルが身内チャンネルでパブリックチャンネルが公共チャンネルって事かなあ。」

「まあ大体そんなとこだな・・・。じゃあ今回はパブリックチャンネルについて語ろうか。どんなチャンネルがあるかわかるか?」

「うーん・・・それがこの前教えてもらった#aoceseしか知らないんだ。他にどんなチャンネルがあるの?」

「他に今活動してるチャンネルは#aocian#aocistだな。後あまりゲームは干されないが#aocerってチャンネルがある。大体これだけ覚えとけば大丈夫だ。」

「ふーん・・・結構あるんだねえ。で、何が違うんだい?」

「まあ当然レベルが違うな。実質レベルはどうだかわからないがトピック上では
#aocese初心
#aocian初級
#aocist中級
#aocer上級〜
って事になっている。」

「なるほど。つまり#aocese最下層って事だね。」

「その通りだ。なんたってAOC初めての人用チャンネルだからな。」

「・・・・・そのわりにはみんな強すぎる気がするんだけど。」

「まあ狩りが多いからな、しょうがないさ。」

「え?狩りって何?」

「そういやお前にはまだ教えてなかったな。狩りって言うのはようは明らかに自 分より格下のプレイヤーに対して、一方的に勝利することだ。」

「・・・林田君、それはプロ野球選手が小中学生相手にコールド勝ちするようなものだよね?」

「まあそんなもんかな・・・。」

「じゃあさあ・・・何でそんなことするの?勝って当然の試合なんかしてもおもしろくないじゃないか。

「いや、そんなことはないぞ。なんだかんだ言ってもやってみるとはまるぜー。想像してみろよ。農民を象で、タルカンで、チュートンナイトで狩る姿を。」

「・・・そんなことがしたいなら"非常に簡単"相手にやればいいじゃないか。」

「違うな。生の相手にやるからこそ楽しいんだよ。生の相手だからこそコンピュータを狩るときの何倍もの優越感を感じる事が出来るんだ。

「は、林田君。本気で言ってるのかい!?」

「と、狩りをしてる奴は思ってるじゃないかな。・・・・・・神山、人の話はよく聞くもんだぜ。」

「あ、ああ・・・・それはすまない。しかし林田君、本当にそんな駄目人間がいるのかな?」

「ああ、残念ながらこの世にはそんな奴が沢山いるんだ。他人を無価値と断言することで自分の存在を確認するような哀れな奴が。」

「うーん・・・なんだかその話を聞いてたら狩りの人たちがかわいそうな人に思えてきたよ。多分彼らは現実世界で相手にされてないから少しでも人にかまってもらおうと必死なんだね・・・。

「ああ・・・・残念ながらネットゲーをやっている奴にはそう言う奴がたくさんいる事は間違いないだろう・・・。」

「そんな事実を知ったらなんか彼らに文句を言いにくくなるなあ・・・。せめて彼らにもゲームの中だけでも夢を見させてあげたいし・・・・でもこのままじゃゲームを楽しむことは出来ないし・・・どうしたらいいんだ・・・。」

「簡単なことさ・・・・こっちも強くなればいいんだ。

「でもどうやって強くなれって言うんだい・・・?このまま#aoceseでやっていてもしょうがない気が・・・。やっぱり強くなるにはある程度同じ人との対戦が必要だし・・・。」

「ふふ・・・そこでローカルチャンネルの出番ってわけだ。」



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