私の視点
実はこの異国風の行事をみて、私は『達陀:ダッタン』は韃靼ではないかと感じました。
韃靼とは、トルコ系種族でタタール人のことを表します。
なぜ『達陀』を韃靼=タタールと思ったかというと、製鉄ン歴史研究家の一部の方の説に、製鉄などに使われるフイゴはタタラと呼ばれるのですが、タタラは古代の製鉄技術にたけたタタール人が作り出しそれが日本に伝わったという説があります。

一方東大寺は大仏で有名ですが、この大仏を鋳造するときには、さぞかし数多くのタタラ=フイゴが用意され、それがいっせいに銅を溶かすときには、タタラを踏む人は法螺や鈴の音にあわせて忙しく足をふみ鳴らし、その周囲には火が吹き上がったであろうことを想像すると、この『達陀:ダッタン』は、韃靼=タタール=タタラで、大仏建立の時の様子を再現しているのではないかと強く感じました。

古代の技術は、今の我々が想像する以上にグローバルな展開と発展をしていることがシバシバ認められます。当社のオリジナルな技術だとか、日本固有に技術だとか、誇ることも大事ですが、その前提として私たちは世界の中の1人の技術屋であり、長い歴史、広い世界のつながりがあって初めて自分の技術が成立しているこいうことを肝に銘じたいものだと、あらためて思いました。

その他
正月に歌舞伎で【達陀】をやっていました。
お水取りの達陀は暗くて見難くその行の全体はわかりにくいのですが、この歌舞伎はよくわかります。DVDもあるようですので興味のあるかたは是非ご覧ください。
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東大寺のお水取りという行事は二月堂の伽藍を大きな松明をもって走る【松明】という行事で有名です。

写真左:お堂の下に並び始めた人人人
写真右:松明のクライマックス










東大寺お水取りと達陀(ダッタン)

このお水取りという行事は数日かけて朝から晩まで行われます。
私が行った当日でも午前中から真夜中までお堂の内外で色々な行が行われます。
中でも私が注目したのは23時か二月堂の内陣で行われる達陀(ダッタン)という行です。

これは、「だったん帽」とよばれる、異国風の帽子をかぶったお坊さんが、長さは3m弱くらい、太さは直径60cm位の松明に火をつけ、2月堂の内陣の中を駆けめぐります。
法螺や鈴の音にあわせ、内陣の正面で松明をもって、前後に飛びはねると、松明を床に引きずるようにして内陣をめぐります。松明の火が弱くなるまで何度も内陣の中をめぐります。
堂内を火の粉が飛び散り、火事にならないかと心配のほうが先にたつような行事で、驚きました。