第13話 アンテナ
開局してしばらくの間、標高の高い山で6mや2mを運用するときには、車 を利用する場合以外は無指向性垂直アンテナを利用しておりました。 都市部に近い場所からの運用であればQRVしてもたくさんの局長さんとお 相手いただけたからです。 開局して間もない頃には、FT290(144MHオールモード機 out 2.5W)を持って、よく山に登って遊びました。 付属ホイップアンテナだけでもたくさんの方とお相手していただけました。 相手の局長さんのいいアンテナに助けてもらって3エリアから2.3.4. 5エリアとも交信できました。私にとっては大変満足でした。 車に乗るようになってから、都市部から離れて運用する機会が増えました。 福井県の海水浴場で有名なところで運用することがありましたが、交信相手 を捜すのにとても苦労しました。 その後、指向性のあるアンテナを使い始めるようになりました。 まずはじめに手に入れたビームアンテナは、今はなきTET製6m用2エレ HB9CVでした。当時芦屋市に住んでおりました。近くの高層住宅で組み立 ててCQCQ!2エリアからひっきりなしに呼んでいただき、ビックリしたの を覚えています。 2mはマスプロの5エレ八木アンテナを購入しました。これまたビックリす るほどよく飛んで、楽しく遊べました。 試しに家で使っていたGPをおろして持っていって使ってみましたが、5エ レの方が混信も少なく上手くQSO出来ました。5エレの方がチャリンコ移動 には運ぶのが楽だったりもしました。 当時、自宅にはGPしかあげていませんでした。大きなアンテナをあげるス ペースもありませんでした。学生でしたからローテーターを購入する財力もあ りませんでした。 自宅ではとても使うことが出来ないアンテナをあげての移動運用は、世界が 広がります。普段使えないアンテナを屋外で使うことに、楽しみを見いだしま した。それによって私の中で「移動運用 = よく飛ぶ」という公式が出来上 がりました。 そのうちHF帯での運用も始めました。HF帯は、7メガ用のロングワイヤ ーアンテナを購入しました。せまい敷地の家に住んでおり、自宅ではL型短縮 GPでしたから、20mもあるロングワイヤーアンテナは「夢のスーパーアン テナ」でした。 ロングワイヤーアンテナは、めちゃくちゃよく飛んでくれました。いい加減 に張っても、SWRも悪くなく気持ちよく運用できました。 その頃のQSOの楽しかった思い出が、1R9メガ帯など現在の住宅事情で は、とてもQRV出来そうにないバンドでの移動運用に駆り立てる源になって いるみたいです。短縮の少ないアンテナでHF帯でQRVしたい! というH Fマン共有の欲求を「移動運用」という形で満たしています。 欲望はつきないもので、6m2エレは4エレへ、2m5エレは8エレスタッ クへ、430メガ高ゲインホイップは15エレへとエスカレートしていきまし た。そのたびに交信エリアと到達距離は増えていき、満足度が増していきまし た。そして、都市部から遠く離れたところへ運用に行っても、多くの方とお相 手いただくことが出来るようになり、行動範囲が広がっていきました。 「気軽にやりたい!」なんて時には小型のアンテナで楽しみますが、大きな アンテナをハアハアいいながら山まで担ぎ上げて「ハローCQCQ!」とやる と、言い表せない心地よさで満たされます。 移動運用の形態、楽しみ方はいろいろですが、アンテナという部分だけを摘 んで書いてもいろいろな広がりを持っていきそうです。私の移動運用でのアン テナは、弱小の部類ですが、ゆえにこれからもっと楽しくなるなあ!なんて思 っております。当分アンテナのグレードアップ予定はありませんが、新たな感 動を得たいときにはアンテナをグレードアップしたいと思います。 JL3TOG