第16話 猿


 私は猿年生まれ。 昭和43年生まれです。猿に縁があるのに、猿にゆかりのある土地での移動運
用は上手くいったためしがありません。

 以前住んでいた大阪府池田市の東隣にある箕面市。ここは「箕面の滝」という景勝地があって、そ
の周りには猿がたくさんおります。大変いたずらな猿どもで、学校の遠足で行ったときなどは、同級
生が噛まれたり、家族で行ったときには妹の帽子を持っていったりとめちゃくちゃ。

 「箕面の滝」から徒歩1時間程入った山の中。勝尾寺という寺院の境内を抜けて山道を歩くと、宮
内庁管理の遺跡にたどり着きます。ここまでくるとさすがに猿にはあいません。安心して運用できま
す。険しい山道で、到着したらいつもへとへとで、まともな運用をした覚えがありません。「箕面の
滝」手前にある保養所の駐車場。駐車場から少しおりたところに、ポータブル機で気軽にCQCQ出
来るいい場所があります。標高が高くないので「お気軽」以上のことは出来ませんが、猿に遭うこと
はありません。猿に遭わないためにそういう場所でしか運用できないのかもしれません。

 京都嵐山には「岩田山」というこれまた猿で有名な観光地があります。430メガオールモードポ
ータブル機を持って行っておりましたが、猿の怖いこと怖いこと・・・ くわばらくわばら!1局し
か交信できませんでした。何でこんなに猿が怖いのか??

 私の父は、幼少時代を5エリア徳島市内で過ごしたそうです。戦後すぐで物資が無く、着るものに
不自由していたそうです。近所に「眉山」という山があり、よく遊んだそうです。父の姉が黄色のす
てきな服地を手に入れて、父に服を作ったそうです。喜んで着て、眉山の麓で遊んでいると、見知ら
ぬおじさんが「ぼく!猿釣りしないか?」と、声をかけました。

父   「どうやって釣るの?」
おじさん「ぼくの着ている服を木に吊しておくと、それを見た猿が喜んで服を着るんだ! 服を着た
     のを見計らって捕まえるんだ!」
おじさん「さあ脱げ脱げ」

 言われるとおり服を脱いでおじさんに渡すと、おじさんはその服を木に引っかけたそうです。

おじさん「準備完了だ! 猿は人が近くにいると寄ってこないから遠くに離れてしばらくしたら戻っ
     ておいで!その間おじさんが見張っててあげよう!」

 言われるままに、遠くに行って潜んでいたそうです。待っている間、どんな猿が釣れるのかどきど
きわくわくしていたそうです。しばらくして「釣れたかなあ?」と、行ってみると、服はなくおじさ
んも何処かに行ってしまっておりました。そんな時代だったのですね!

 そんな父は、釣りが趣味で、紡績会社に勤務しています! HIHI!

 父の幼少時代のこんな体験が、私の「猿」との相性の悪さの原因!? とも思えませんが、どうに
も猿とは・・・・・ 上手くいきません!そんな徳島市の「眉山」にも一度移動運用にいってみたい
と思っている私です。(猿はいない山なので安心!)             JL3TOG