第29話 ライフスタイルの変化と7メガ移動

 開局してすぐの頃は、V/UHF帯で移動運用を楽しんでおりました。 V
/UHF帯は周知の通り、見通しのきく範囲との交信を目的としているのでど
うしても高いところからの運用が遠くに声をとばすために必要になります。
 高い場所を求めて、V/UHF愛好家は移動運用に出掛けます。 その為日
常的に移動運用にてQRVできる方は少なく、どうしても土日祝日に運用され
る方が多く、平日はトランシーバーの電源を入れていても多くの声を聞くこと
が出来ません。 学生の頃は、それが当たり前でした。 土日祝日にはいそい
そと小高い場所に出掛けていきました。 しかし会社勤めが始まると、どうに
も思うように移動運用が出来なくなってしまいました。 流通業に従事し、土
日の関係ない勤務だったからです。 V/UHF帯を主な活動バンドにしてい
た私は、「もうアマチュア無線とはおさらばかな?」なんて半ば諦めていまし
た。

 愛知県に移り住んでから、昔使っていた7メガZEPPを何気なくだしてみ
て近所の公園に張って聞いてみました。 聞こえる聞こえる! 平日の昼下が
りでしたが、たくさんの方が声を出しています。 こんな曜日、こんな時間に
みんなが出ているんだったら、私にもアマチュア無線を楽しむことが出来そう
だ! と、それから細々出るようになりました。 その頃は、頭の中に「V/
UHF帯 イコール アマチュア無線」でしたので、7メガに細々とは出まし
たが、細々以上ではありませんでした。 7メガでの凄い混信に慣れるのにも
時間がかかりました。
 そのうち混信も何とも気にならなくなり、CQをだしている方を呼んでいる
だけだったスタイルも、自らCQをだすように変化していきました。
 元々、息継ぎする暇もないほど沢山の方と交信する事を良しとしていました
から、7メガは、私にとって理想的なバンドでした。 その事に会社勤めを始
めて気が付きました。 あきらめかけていた移動運用でしたが、7メガとの出
逢いで楽しく声を出し続けることが今でも出来ます。

 ライフスタイルの変化で、移動運用やアマチュア無線を諦めてしまった方は
少なくないことでしょう。 今まで満足していた手法の殻を破ることによって
楽しみ続けることが出来ることをそんな方々に知っていただきたいなと、7メ
ガ移動運用に行く度にふと頭の中をよぎります。
                                                    JL3TOG
1999-MAY-27

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