ある真冬の日曜日夜、会社が早く終わったので愛知県東海市の高台に出かけました。 TOPバンドをやろう
かと思っていたのですが、規約のうるさいコンテストをやっているのを思い出し、気軽な144メガSSBでQ
RVしました。 日曜日の夜も、2mSSBはにぎやか! あちこちでQSOが聞こえてきます。 IC706
G + MWPの簡単な設備で、CQマシーンの送信ボタンを押します。 すぐさまコールして頂いたご近所の
局長さんと、意気投合して移動運用談義。 それが終わったら今度はパソコン談義と、次から次へと「よくまあ
話題が出てくるものだなあ!」と、自分でも感心してしまうほど話し込んでしまいました。 いつものせわしい
HF帯でのQSOと違って、ラグチューを許されるバンドの雰囲気に「無線って本来、こんな楽しみ方をするも
のだったよなあ」なんて思ってしまいました。
その方との交信の後、少し前に「とっておきの移動地」を、交信でお伝えした局長さんからコールして貰いま
した。 どうも私の無線機を介しての道案内では、上手く伝わらなかった様子で、現地近くで迷ってしまったそ
うです。 そんなわけで再度、道順を交信することになりましたが、やはり上手に伝えるのは難しいものです。
道順をオペレートしながら、マイクを握る手で右や左やらに指を指す私を、犬の散歩に通った方が「危なそう
だなあ」と思ったか、小走りで去ってゆく姿をみて、我に返りました。 「アマチュア無線家だとは思われてな
いだろうなあ!」 HI! 1時間ほどで3局さん。 ここ1年ほどの間では5本の指に入るローペースでのQ
SOでしたが、パイルアップでくたくたになるハードな移動運用と同じ充実感で満たされていました。
目標にしていた「愛知県全市全郡移動」を終えた後、ちょっと脱力感というかなんというか... 次なる目
標は何にしようかと随分考えていました。 どうもこの移動運用で、私がこれからやっていく移動運用が見えた
ような気がしました。
どうもここ数年、沢山の交信をする事に気が行き過ぎていたような気がします。 目標交信数を決めて山に登
り、目標に到達しなければ、危険であろうとも決して下山しようとせず、危険な目にも何度か遭いました。 移
動運用に行き、沢山の方と交信出来るなら、それに越したことはありません。 しかし、沢山の方と交信できな
くても、充実した気持ちで山を下りることが出来るような移動運用をすることが出来るかもしれません。 でも
今の私には、まだ見つけることが出来ていないようです。 見つけることが出来たとき、私の移動運用が、人に
誇ることが出来る完成度の高いものになっているような気がします。
この3年間、全速力で走り続けてきましたが、これからは、マイペースで「誇り高い」(?)移動運用を探し
ていきたいと思います。 そんなことを考えさせてくれた「ある真冬の日曜日夜」の移動運用でした。