第39話 144MHzCW運用談

 最近、144MHzSSB運用帯にて、CW運用をすることに凝っています。
 HF帯と違って、144MHzは、CWの信号を聞く機会が希です。CW専用帯で、たまに聴くこと
が出来ても、和文です。3アマ以上のライセンス保持者でも、CW運用する機会が、コンテ
ストぐらいというのが、実状だと思います。その様なときでも、CW専用帯に周波数をわざ
わざ合わせなければ、聞くことが出来ません。
 CWで運用してみたい、と思っている方は、割とたくさんいるようです。しかし、運用経
験が少ないと、電波を出すのは、度胸が必要だと思います。私自身がそうでした。

 CW運用をはじめた頃、専らV/UHF帯で運用していた私は、CWを聞く機会が滅多にありま
せんでした。聞こえなければ、自分で出してしまえという性分です。50MHzや144MHzCW専
用帯でCQを出しました。初心者なもので、応答があったときには、ドキドキしてしまいま
した。相手のフルコールをとることが出来ず、何度も聞き返しました。

 50MHzでの移動運用局が、希に電話電信バンドで、SSBとCWの交互運用をしています。主
にアワードハンターが、SSBで交信したあと、相手にお願いしてCWに移り、QSLを得る手法
です。これなら、コールサインの確認が済んだ後なので、安心して交信できます。
 SSBと交互に運用することにより、安心してCWでのQSOを楽しんで貰い、CWに興味を持っ
て貰おう。あわよくば、バージンCW-QSOを頂いちゃおう との魂胆ではじめてみました。

 私の運用スタイルはといいますと、144.110MHz±あたりで、CWでのCQを出します。周波
数を高め(144.210MHz±)で運用しましたが、こちらの方が、応答率は良かったです。根気
よく、短めのCQを出し続けます。スピードは20wpmぐらいです。平日夜間、それなりのロ
ケーションなら、誰かが聞いていると信じて出し続けます。
 20〜30回ほどCQを出して、応答がないときには、SSBに変えてCQを出します。CQを出し
たら、確実に1発目でコールがあります。
そのとき相手の方は、
「CW聞いていました」
「応答しようと思っていたら、SSBにされたのでお呼びしました」
「受信練習させて貰いました」と、いう内容です。そこで「CWでのQSOをしていただけま
せんか」と、お誘いします。前出の50MHzでの交互運用とは、順番が反対になります。

 CWに移って交信する場合は、
私  JA3** de JL3TOG/3 k
相手 JL3TOG/3 de JA3** ur599 bk
私  de JL3TOG/3 ur also599 73 va e e
 このような簡素なQSOで終了です。交信後、またSSBに移り、CW運用の感想を聞いてみた
りする事もあります。
 20wpmのCW-CQに、応答してきてくれる事もあります。HFで慣らした方が、呼んできてく
れる場合が多いです。そういうときは、そのまま交信してしまいます。この場合は、CQを
出し続けているときと同じ感覚で、初心者の方が聞いてくれて、興味を持ってくれれば良
いなと思いながら、交信を楽しみます。

 CQ後に、信号が入る場合があります。
短点が一発聞こえたりする。こういう時は、一番緊張するときです。15-wpmぐらいにスピ
ードを下げてCQを出します。極力、符号と符号の間をあけて打ち、わかりやすくします。
その様なCQを1,2回出せば、十中八九応答があります。

 話は変わります。
 フォーンでのQSOを聞いていると、独特の単語が登場します。144MHzに限った話ではあ
りませんが、例に挙げさせていただきます。
「QR」あります => 混信(QRM)だか、ノイズ(QRN)だか、なんだかわかりません。
「723 セブンツースリー」 => たぶん「73 セブンティースリー」の事でしょう。
「びーあびーろー」 => 「via BURO」の事ですね。
コールサインの後に
「バイ3 バイ4」など => 「/3 /4」ストローク、ポータブル運用の事のようです。

 私は、このような間違った運用をしている方を注意したりしません。かと言って、黙っ
て聞いて「間違ってるわ はははっ」と、笑う気にはなりません。実は、正しいことを伝
えてあげたくて、ウズウズしているのです。しかし、注意や指摘する根性が、私にはあり
ません。だいたい、私自身も変な言い回しをしていて、笑われているのかも知れません。

 これらのけったいな造語は、CW運用の知識が付けば、全て解決することです。こんな言
い回しをしている人、こんな言い回しをする人が身近(愛好バンド)にいる人。こういう人
達にこそ、CWに興味を持って貰いたいのです。すぐに解決する性質のものではありません
が、きっと良い方向に行くと思います。これらのために、自分が出来ることは、CW運用体
験談をひとりでも多くの方にして頂く。と、いう事ではないかと、思っている今日この頃
です。

 私は、このような運用を続けていこうと思います。そうすれば、CW初心者やペーパーラ
イセンサーが、CW運用を気軽に試せるのではないかと、考えています。全てのアマチュア
無線家が、HFを運用している訳ではありません。HFを運用していない人が、CWに接する機
会が増えることは、大切なことだと思います。趣旨に賛同してくれる方が、増えると良い
なと考えています。 みんなで、144MHzの(欧文)CW愛好者を掘り起こしませんか。

JL3TOG
2005-MAR-8
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