JARL2001年富山総会の質疑から
 

[YAMA5351]

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釘宮昌平(S.Kugimiya)氏
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による質問を水島章広氏(JA3VAP)にレポートしていただきました。
以下、[レポータ注]とあるのは、水島さんの解説です。
 

[レポータ注]
[yama:5295] 釘宮さん、一回目の質問

Date:    Sun, 27 May 2001 14:22:52 +0900

 

情報公開について

 

(質問)理事会のなかでインターネット利用を検討するワーキンググループがあるが、そのメンバーと検討内容を報告せよ

 

(答弁)JA1AYO丹羽副会長を座長として6名で構成される。いまは検討の報告段階ではない。

 

(質問)理事会の討議内容が会員には判らない。現在、ふたりの理事(JA3HXJ/JA3ATJ)が個人のHPで報告しているが、これしか頼るところがない。

 

(答弁)各個人のHPの最初で述べられているとおり、ふたりの理事の個人的な報告としておこなわれている。これは見識としてされていると取るが、公式見解ではない。

 

(質問)保証認定業務が(株)TSSに移管されたが、これに関して経緯の説明が何も聞かれない。ここで経緯説明をせよ。

 

(答弁)JARD業務の移管であるので、JARLとは無関係なので答えられない。ただ、申請者の利便性を損なわないように要望している。

 
[レポータ注]
・・・これは他の質問者から関連質問があった。要約(質問)TSS移管は知らぬ、というのはおかしい。もとよりJARLからJARDに移管されたから、その経緯から無関係ではない。

 

(答弁・・会長から)時代の変化が激しく、閣議決定として民間企業に移管するようになり、それに対し応答したのはTSS一社だった。閣議決定には従わなければならない。

 
 

(質問)QSL転送費が当初の見積もりより多くなっていると聞いたが、事実か。

 

(答弁)(専務理事自身が)見積書を見たが、見積書どおりに支払われていた。

 
[レポータ注]
・・・この質問に関し、関連質問が他の質問者から出てきました。要約(質問)契約書はあるのか。増額した事実は無いのか。

 

(答弁)契約書はある。しかし支払い時に600万増額したが、これはフジ企画から増額要請があったので、サービス向上を条件として応諾した。

 

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[レポータ注]
 

 釘宮さんの質問のあとに、会場から拍手がありました。

 4号・5号議題についても健闘を期待します。

 私見ですが全体として、淡々とした進行です。

                         富山総会会場から
 

[レポータ注]
[yama:5296] 釘宮さん、二回目の質問

Date:    Sun, 27 May 2001 17:44:41 +0900

 

まず4月8日講習会をJARL本部でおこなったことへの謝辞。

 

yama-ML 192名の委任名簿を持参したこと。これの扱いを議長に委ねる。

→理事席に配布された。

 

(質問)2.4GHz 高度化委員会での原会長の立場はいかがか

 

(答弁・・以下すべて原会長)ムカシは10mW で影響範囲は狭かった。現状では技術・制度面で妥協点が見つかることを期待している。

 

(質問)無線LANとの混信問題で、2.4GHz のバンドプランの提案を検討している。これを近々関東電監に提出するが、JARLも支援を。また、このような外部の者の提言や提案をJARLはもっと聞くべきである。

 

(答弁)2.4GHz バンドプランは郵政に認めさせた経緯がある。これをいじることになると、一気にアマチュアがやられてしまうことになる。だけどいっしょうけんめいやる。

 

(質問)6m&Downコンテストの日程はマイクロ波帯にとって時期が良くない。コンテストに対する意見聴取をせよ。

 

(答弁)このコンテストの開催時期は、昔にEスポが出る時期ということで決めた。(コンテスト委員長である)坂井さんに相談している。アタマに入っている。

 

(要望)情報公開について、もっと危機感を持って欲しい。インターネットの利用も更に考えるべきである。会員6万〜6.5万人程度の組織を想定した運営をしていると聞いているが、そのような規模では(省庁の)審議会への出席も出来ない(会場より拍手)。

 
[レポータ注]
 (これ、当初は「質問」の意図だったと思いますが「要望」に変わってしまったように感じました)

  私見ですが、かなり熱の入った質問でした。釘宮さんは何らかの回答をひきだすため奮闘されましたが、答弁がノラリ、クラリで「ノレンに腕押し」の感がありました。

 
[レポータ注]
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 この書き込みと、前の書き込みについては、私が個人的に感じたことです。また質疑応答中に書いたメモを元に書き込みしましたので、モレや釘宮さんの意図と異なる内容になっている可能性があります。
 

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[YAMA5352]

[以下は質問者釘宮氏による解説]

ようやく気力も戻ってきました。私の当日の発言、JARL執行部の回答につきましてはすでに水島さんがアップされておりますので、ご参照いただいたものと思います。初めての総会参加ということもあり、かなり緊張して臨みました。

午後一番に、このMLにはアップしていなかったことでしたが、QSLカードの処理会社とTSSという保証認定を一手に引き受けることになった会社について質問しました。

手続き自体が会員にも十分に知らされないままに決まってしまったように思われましたので、そのことを質問しました。回答はきわめて理路整然と一点の曇りもないものでした。しかし、関連質問を参加者にされる中で、いろいろと取り繕っていた縫い目が綻びてきたようです。私への回答と少しずつ違ってくるんです。

最近読んだ話題の本「模倣犯」という本に「嘘をつくのは易しい。難しいのは、ついた嘘を覚えておくことだ。」という言葉が出てくるのですが、そのことをついつい思い出してしまいました。(回答の変化の詳細は水島さんによってアップ済みです)

●さて、本番の2.4GHzとJARL改革に関する質問についてです。
 

2.4GHzに関しては、総会冒頭の総合通信局の寺崎局長も触れ、「局数が増えているということこそがいちばんの説得力」という意味のことを言っており、増えていない事実の中では如何にも防衛は難しいと皮肉を言われたようでした。

原会長は冒頭の挨拶でマイクロ波について触れ、「デジタル」「インターネット」「バンド防衛」「無線LANとの棲み分け」などの言葉を使って、盛んに「技術的な妥協点」云々を言っておりました。

ただ気になったのは「小さくても強固な政府でこの難局を乗り越えたい」と言ったいたこと。JARLの会員が減少する事態を全く気にしていない風にも取れるこの発言には、ちょっと頭に来ましたね。

これらのことは発言の中にも引用しました。「JARLが6万とかの会員になると原会長のところには審議委員の話は来なくなりますよ」と、、、。会場からは拍手が起きておりましたが、会長は全く意に介していませんでした。

 
原会長が「2.4GHz高度化方策委員会」のメンバーであること、委員長の中川先生とは私もメールのやり取りをしており、先生がJARLの意向に興味をお持ちのことなどを質問に入れ込みました。さすがに中川先生を私がなぜ知っているのかに驚いていた風で、「先生とは30分ほど話をして、意見交換をした」ことも回答しておりました。このことを通じて「変なことで妥協したり、主張をしなかったりしたら分かりますよ」とくぎさししたかったのですが。。。。

(もちろん審議委員には守秘義務がありますので、あくまでも圧力でしかありませんが)

 

●マイクロ波のコンテストに関することです。

 
当日会場で総会が始まる前に、コンテスト委員長の坂井理事にお会いしました。6m&DOWNコンテストに時期は、Eスポの時期、ALLAISIAとフィールドデーと相前後してあるコンテストとの関係から変更はなかなか難しいこと。できればフィールドデーの方を移動で楽しまれる局やマイクロ波愛好者には参加して欲しいこと。マイクロ波独自コンテストに関しては、マイクロ波愛好者に意見を聞きながらぜひ具体化したいこと、JAMUの主宰者に会って協議をしたいことなどをお聞きしました。

これらの背景があって、原会長も「検討を約束する」と回答したものと思います。
 

●2.4GHz使用区分の変更への支援

これは私が自己嫌悪に陥ったいちばんの原因を作った質問でした。それは、会長の回答を阻止しなかったことです。といいますのは、この質問への回答はできれば技術関係の分野の理事、技研の責任者辺りにしておけば、もっと具体的に回答をいただけたのにと、、、。こちらの一方的な主張にしかなってない気がしてなりません。

 質疑の模様は既に水島さんのアップに詳しいので、それは省きます。
 

●総会の運営についてです。
 

率直に言って、10万人を組織する日本のアマチュア無線を代表する組織の総会にはほど遠い運営でした。総会冒頭にある、各種の表彰、来賓挨拶あたりはなるほどさすがにJARLだなと思いましたが、実際の議事にはいると全くお粗末。

発言者の受付のついても、ルールが分かる人がいない、、、なんとルールを教えたのは発言予定の総会参加者。しかもそのことを知らない議長がピンぼけの発言順序のルールを言ってしまい、会場からの指摘で訂正。

時間管理はまるでなし。議長は「発言予定の席に誰も座っている方がいなくなったら発言はないものとして、採決に入ります。発言は簡潔にお願いします」と冒頭にいうだけ。

午後からも「私どもは現地に住んでおりますので、時間は遅くなってもいいのですが、遠くから来ている方もお出でと思いますので、そこらはよろしく」と時間管理ができないのは、まるで発言者にその原因があるようなことを平気でいうんですから、、、。

最初の質問は、昨年の活動報告、決算に関する議案で行いました。ところがその後もこの議案に関する質問が参加者から長々と続きました。この議案について議決したのがなんと15時(拍手で確認)。昼食休憩挟んでここまで5時間かかっています。

次の議案が定款と規約の改正。これは質疑の人は少なくて30分くらいで終了。ところが採決でもたついて、採決のみに30分もかかる有様。一時は委任状のことで議長席に詰め寄ろうとするものまで現れて、なんともお粗末。評決を数えるための電卓が無いとかでみっともないこと甚だしい状態でした。しかも票を数えて計算するのは議長さん。。。。こんなことPTAの総会だってないですよね。

ようやく本番の私の発言する議案にたどり着いたときには、時刻はすでに16時過ぎ。私は帰りの電車は17時を取っておりましたので、これで電車を遅らせる羽目になってしまいました。会場にも参加者は100名程度。それでも総会は成立です。

総会の成立条件は、会員の10分の一以上の参加(委任含む)、委任は一人で無制限に受任できます。原会長は3000人以上もの委任を受けていました。役員だけでも十分に総会は成立するんです。

16時半、ようやく質問の番に。質問をはじめたのはいいのですが、どうも理事席には質問の内容が聞き取れない様子。会場の音の響きの具合で、同じ壇上にいる発言者の声が、実は理事席には聞こえにくい構造になっているんです。

最初の質問の時にも、同じことを繰り返しましたので、この現象は分かっていたのですが、、、、。これには白けてしまいました。

 
4項目を質そうと思ったのですが、JARLの改革への要望は、止めました。というのもこうした内容では、回答は一般的にしかもらえないし、こちらの一方的な演説になっても何にもならないなと勝手に思ってしまったためです。でもこれは失敗でした。議事録が作られるわけで、発言するしないでは全く違ってくるんですよね。

暖簾に腕押し的な回答に短気を起こしてしまった私は、皆さんから頂いた署名簿を議長の許可を得て、壇上の理事に配って降壇するしかありませんでした。

座席に座るまもなく、18時の電車に間に合うためにそそくさと会場を後にしました。負け犬が尻尾を巻くように、、、、。
 

●これからのこと

 
でも、総会に出席したことは良かったと思っています。今後どこに力を入れて行動すれば、効果的な成果を得ることができるか。JARLへの要望はどのようにすればいいか。JARLの改革の方向はどうあるべきか。。。等々。が課題として私の前に現れてくれました。総会だけがJARLの全てではないということです。JARLに何をしてもらうかではなくて「JARLに何をさせるか」という視点を持ち続けることだと思いはじめています。

 
6月10日の2.4G&UPミーティングで幸いにも問題提起の時間を得ましたので、これへ向けて考えをまとめていきます。