金星移住計画・その5
金星の次に移住すべき星
はたして、太陽系の中に相応しい星があるか?
金星に移住できるようになった後、それで終わりとなるわけではありません。おそらく、金星移住と同時並行して、さらなる次の星への移住の準備がなされるでしょう。もちろん、火星も一時的な居住用惑星として選ばれていることでしょう。火星には資源がたくさんあるからです。しかし、永住となると、条件は決まってきます。気温はいくらでも変化させられます。しかし、重力は変えられません。どうしも地球と同じような大きさの星で無ければならないのです。
太陽系を見るとき、地球と同じ大きさの星は沢山はありません。天王星、海王星、また、大きさは地球より大きいのですが、土星は重力の点では地球と同じくらいです。ただ、自然環境があまりに違うので住めるようにするのはしんどいでしょう。
天王星は、ガスばかりで地核がどうなっているのでしょうか?重力の点では申し分ないのですが、構造上、果たして住めるようになるのかどうかは判りません。
海王星は、やや小さいようです。
いずれの星になるにしても、金星以外の惑星は、極低温の世界ですので、核融合技術が確立するまでは移住は不可能でしょう。核融合技術が確立するにはまだまだ時間が必要です。
常温核融合事件にはすっかり騙されましたが、可能性としては面白い発想でした。今後、思いも寄らないやり方で常温核融合が実現するかもしれません。未来に於ける可能性を今の時点で狭める必要は少しもありません。
核融合でなくても、天王星を暖めるやり方があっても良いはずです。ひとつの可能性として、レーザー光線を当てるのはどうでしょうか。天王星の軌道に影響を及ぼすような結果になってはなりませんが、太陽光をどこかで集めて、それを天王星にむけて照射します。すると、氷を溶かすぐらいの気温にはなるのではないでしょうか。
その他、これから考えれば、なにかアイデアが出てくるはずです。
太陽系の外に移住しよう
当面、金星に移住するだけでも大変ですし、その他の惑星に移住するのも簡単ではありません。ましてや、太陽系外の星となると、一番近いシリウスでさえ8.7光年も離れているわけですから、とても移住するなどと言うレベルの話ではありません。いまのところ、不可能です。
しかし、遠い将来に於いては、いずれは可能となるのではないでしょうか。シリウスが良いかどうかは判りません。その他にも太陽系に近い星はたくさんありますので、それぞれ研究・調査は必要です。また、それらの星は太陽と同じ恒星ですから、核融合で火の玉となっているわけで、その星に住めるわけではありません。移住の対照は、それらの星の周りを廻る惑星となります。ところが、光を自ら出さない惑星は、その存在が推測されているだけで、いまだ確認された例はありません。いずれ、望遠鏡の性能が上がれば続々と見つかることでしょうが、地球と同じように、水と適度な気温を持つ星はそれほどたくさんあるわけではないでしょう。ひとつあるかどうか、もしくは一つもないかもしれません。ですから、とにかく重力が同じくらいで、地球型に改造しやすい惑星を選ぶことになります。そのような星はいくつぐらい見つかるでしょうか。
太陽系外に出ていくための宇宙船。
太陽系の中で動く宇宙船と、太陽系外に出てゆく宇宙船とでは、構造が異なります。シリウスでさえ、8.7光年ですから、どんなに速い宇宙船でも、数千年は掛かってしまいます。気の遠くなるような話ですが、その間、人類は宇宙船の中で世代交代を繰り返さなければなりません。ですから、それを可能にするだけの人数が乗り込まなければなりません。数百人は必要でしょう。もしかすると、万単位の人間を乗せる宇宙船を開発しなければならないかもしれません。それを光速に近いスピードで動かすのですから、ものすごいエネルギーが必要となります。核融合が可能となっても、そこまでのエネルギーを供給できるでしょうか?とにかく、大変な科学技術の発達が必要です。しかし、発想を変えるなら、別に急ぐ必要はありません。何世代かにわたり時間を掛けさえすれば到着するわけですから、そのつもりで、宇宙船の中の自然環境をしっかり作っておけば良いのです。
もちろん、その前に無人の探査ロケットを各星に派遣しなければなりません。そのロケットがその星に着くまでに数千年掛かるわけですから、準備に数千年掛かるのは当然のこととなります。そして、いくつもの星の中から可能性のある星を選んで、人間が住めるように改造するわけですから、時間が掛かります。しかし、これも不可能というわけではありませんから、今から検討し、研究を始めるべきことです。
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