金星移住計画・その10



付録その5   太陽が死滅する時




ヒストリーチャンネルで「宇宙の歴史」を見ました。



「宇宙の歴史」シリーズには、たくさんの番組があります。タイトルは忘れましたが、その中のひとつに「太陽の終わり」についての放送がありました。新しく教えられたことがあったので、ここに記録しておきます。

太陽が水素からヘリウムを作る核融合で燃えていることは知っています。また、燃料となる水素があと50億年ほどで無くなってしまうことも知っています。太陽が最後の段階で膨張して、巨大化し、地球を飲み込んでしまい、最後には白色矮星となって終わるというのが今まで教えられてきた未来の予想でした。ところが、今回の放送では、地球が飲み込まれるかどうかは、微妙なところであるとのことでした。

計算方法を知らないので、結論の是非を判断する能力は私にはありませんが、どこまで巨大化するかなどの予想は研究が進めば変更されることもありえるテーマなので、地球が飲み込まれないとしても、別に驚きません。

ただ、とても刺激になったアイデアは、番組作者は地球を何とかして救いたいらしく、巨大化する太陽から地球を守るために、あるアイデアを提案していました。それは、地球の軌道を太陽から遠ざけることです。アイデアとしては誰でも思いつくことですが、問題はどうやって地球を動かすかと言うことです。地球に巨大隕石を近づけて地球の軌道を変えるというのが番組制作者の考えですが、巨大隕石をどうやって地球の近くに持ってくるかについての説明がないので、説得力は全然感じられませんでした。しかし、アイデアとしては面白いですね。

遠い将来・・・、何と言っても50億年も先の話ですから、地球の軌道を変えるやり方が見つかる可能性は大いにあります。それが実現すると、地球は太陽に飲み込まれずに、永遠に存在し続けることが可能になります。

太陽が死んでしまい、エネルギーがなくなったらどうするかという点について、番組では、核融合の可能性を指摘していました。これは妥当な結論で、50億年も先の話ですから、核融合は可能になっているでしょうから、別に問題ないと思います。

また、太陽の最後の段階で、燃やすべき水素が無くなると、今度はヘリウムが結合して炭素が出来るとの説明がなされていました。太陽程度の大きさで炭素ができるものなのでしょうか。今までそのような説明を聞いたことがなかったので、大変面白いと思いました。

ただ、番組全体に対する感想としては、どの番組でもそうですが、面白くするために、意図的な情報操作をやっているように感じました。50億年後に太陽が死滅することは人類にとって大問題ですが、それより前に、アンドロメダ銀河が私たちの天の川銀河に衝突することがすでに予測されています。たしか20億年後だったと思いますが、銀河同士が衝突すると、今の太陽も大きく動かされてしまい、別の恒星との衝突さえありえる話になります。こちらの危機のほうが大きいはずです。その話を少しもせずに、太陽死滅の50億年後の話ばかりをしているところに、うさんくささを感じます。番組制作者はアンドロメダ銀河との衝突を知っているはずです。なぜなら、同じヒストリーチャンネルでやっているからです。しかし、その話をすると、太陽死滅の話が浮いてしまい、番組が成り立たなくなります。ですから、アンドロメダについてはひとまず沈黙して、番組を成り立たせることを優先しているのでしょう。

また、地球から火星に移住する話がありましたが、金星に移住する話はまったくありませんでした。金星は暑すぎてとても住める星ではないという説明でしたが、地球の軌道を変えようとするほどの科学技術がありながら、金星の気温を下げることも出来ないのでしょうか。はなはだ発想がアンバランスであるように思います。

科学者のアドバイスを聞いた上で番組を作っているはずですが、アドバイスがまだ足りないのではないでしょうか。火星移住でなく、金星移住を早く検討課題に載せてもらいたいものです。




■      地球の軌道は永遠不変なのか?



それから、ついでに雑談ですが、月は毎年4センチほど地球から遠ざかっているそうです。太古の月は今よりずっと地球に近いところを廻っていて、地球からも大きく見えたことでしょう。ところが、僅かではあるにしても、毎年少しずつ遠ざかっているので、43億年もたつと今の場所になったということです。今後、どこまで遠ざかるのか? いずれ、地球から離れていく時がくるのか? などのことは問いとして残っています。

月が遠ざかる理由は、世界中の海に生じている潮の満ち引きだそうです。潮の満ち引きで使ったエネルギーだけ月は地球から遠ざかるのです。理屈はよく分かりませんが、そういうものなのでしょうね。

では、太陽と地球の間にも同じ現象が起きていると考えられないでしょうか。かつてこの質問を科学者にしたことがありますが、彼が言うには、地球と太陽の間の引力で生じる潮の満ち引きはとても小さいので、地球の軌道を変えるほどのものではないということでした。しかし、小さいとしても、少しはあるでしょうから、計算してみる価値はあるのではないでしょうか。

月の場合は4センチでした。太陽と地球の場合、たとえば1センチとしてみましょう。すると、50億年の間に5万キロメートルほどになります。太陽と地球の距離はおよそ1億5000万キロもありますが、5万キロというと、0.03%程度で、大した変化ではないと言えます。しかし、1センチとは試しに仮定した数字でしかありませんから、科学的根拠をもった計算で数字を出しみるのも悪いことではないはずです。






■      アンドロメダ銀河が天の川銀河に衝突する      2016年8月追加


ニュートン 2015年9月号で 「アンドロメダ銀河が我が銀河に大衝突」 という特集を組んでいました。一年も前の雑誌ですが、最近手にして読んでみたところ、以前私が聞いていた衝突時期とは別の数字が載っていました。これは大問題です。

私の知識では、「アンドロメダ銀河は20億年後に天の川銀河に衝突する」ということです。ところが、この雑誌では、NASAの研究結果ということで、衝突の時期は37億年後から38億年後としています。「正面衝突かどうかわからない」とも書いているので、発表者は慎重な性格の人なのでしょう。一応、これが最新の研究成果だということになります。

20億年ではなく、40億年となるとえらい違いです。どうしてこんなに違うのかというと、おそらく、現代の科学はそのレベルということなのでしょう。人類と類人猿が分かれた時期ということで、以前は500万年前となっていたのが、最近は700万年前に変わっています。どういう根拠か知りませんが、科学的数字というのは結構いい加減だということですね。

それにしても「40億年」とはやや時間がかかりすぎます。太陽の死滅が50億年ですから、アンドロメダ銀河衝突はかなり遠い未来で、少しがっかりです。もう少し前であれば人類も緊張して対策を練ることになるでしょうが、40億年後ならば、何とかなるだろうという気がしてきます。こういう気の緩みはよくないので、気を取り直して、アンドロメダ銀河への移住を目標にすることにします。つまり、人類の目標としては、1億年後に天の川銀河の隅々に移住するということ、これが第一目標です。アンドロメダ銀河に移住するのが10億年後の目標ということにしておきましょう。








   

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