金星移住計画・その11
付録 その6 太陽が死滅する時 (その2)
ディスカバリーチャンネルでの「太陽の終わり」について
宇宙についての話題は視聴率が稼げるのか、「太陽の終わり」についての番組をディスカバリーチャンネルでもやっていました。この番組はテレビを付けたときすでに終わり頃だったので、内容について云々出来ませんが、太陽の終わりが人類や生命の終わりであるかのようなコメントがあったので、少し気になるので反論しておきます。
太陽の死滅する時(その1)でも書いたように、太陽の死滅よりも30億年も前にアンドロメダ銀河が天の川銀河に衝突します。ですから、まずは銀河同士の衝突をどう乗り越えるかを検討しなければなりません。銀河の実態はスカスカなので、衝突といっても大爆発を起こすことなく、大部分の恒星は無傷で素通りしてしまようですが、かき回されるような状態になるはずで、恒星の相互の位置関係には大変化が起きると思われます。また、恒星同士の衝突もある程度の確率で起きることは間違いなく、太陽系がそのまま存続できる保証はありません。
ですから、20億年後までには、他の恒星系に移住していなければなりませんし、それだけの時間的余裕はあるはずです。
まずは、巨大な宇宙ステーションをたくさん作り、太陽系の宇宙空間のあちこちに人類が住み着くことになります。また、時間は架かりますが、金星を冷やして人類が住めるような星にします。火星は重力が小さいので、住み着くと言うより、火星の近くに宇宙ステーションを作り、そこに人類が住んで、火星の資源を利用できるようにすることになるでしょう。月や、木星の衛星の近くにも宇宙ステーションを作ることが出来るはずです。
それらの作業ののちに、他の恒星系への移住が始まります。100万年後くらいには可能になれば良いなと思いますが、もっと早く出来る可能性も大いにあります。
天の川銀河には地球と似たような惑星はたくさんあるはずで、そこにすでに生命がいるかどうかは判りませんが、いたとしてもまだ進化の途上でしょう。人類と同様の文明を持った生命はまずいないと思いますので、どこであれ、重力が地球と同じ程度の岩石惑星ならば居住可能です。暑い星を冷やすのは大変なので、なるべく冷えている星を探して、それを暖めるやり方を採用します。おそらく、水はその星にすでにあると思いますが、無い場合は、近くの惑星から集めてきます。そして、なるべく地球に近い環境の星を作り上げるのです。そのようなことは充分可能であるし、可能である星が見つかるはずです。
問題はそこへ移住するのに数万年どころか、数百万年架かることです。この時間との戦いをどのようにして解決するかは、今後の研究課題ですが、人類の英知を結集すれば何とかなるでしょう。
ですから、20億年後のアンドロメダ銀河が天の川銀河に衝突する時代にはすでに人類は天の川銀河全域に広がっていることと思われます。おそらく、さらに進んで、アンドロメダ銀河にも地球型惑星を見つけて移住しているのではないでしょうか。
銀河と銀河の衝突は、大変複雑な動きなので、巨大コンピュータでの計算が必要になりますが、その時代には誰もが計算できるようになっていて、地球が危ないときには、宇宙ステーションに移住して、様子を見ながら、常に居住可能な星を見つけて引っ越しをすることになるでしょう。そうこうしているうちに、衝突の衝撃も次第に吸収されて、二つの銀河はひとつの銀河として安定するはずです。新しい星々も生まれるでしょうから、その中で、居住可能な星を見つけて、人類はそこにも移住するはずです。
さて、その頃になると、ようやく太陽自身のパワーも次第に巨大化してくることが予想されます。すでにアンドロメダ銀河との衝突後のことなので、太陽系がどうなっているか判りません。その頃、人類は太陽系を放棄して、別の恒星系に移住しているかもしれませんし、まだ地球に住み続けているかもしれません。いずれにせよ、宇宙空間のあちこちに宇宙ステーションが作られていて、人類はそこで生活することが可能となっているはずです。
もし地球が残っているなら、太陽の終末時の膨張により、地球は灼熱地獄になることでしょう。その頃には地球を冷却する方法も開発されているでしょうが、それよりも、別の星に移住するほうがコストが安いと思います。ただ、別の星といっても、太陽系から遠く離れているので、移住するグループと共に、太陽系の近くに巨大宇宙ステーションを作り、そこで太陽と地球を見守りつつけるグループもあってほしいと思います。なぜなら、太陽が膨張した後、最終的に赤色矮星となる過程で、温度が下がり、もし、地球が太陽に飲み込まれていなかったなら、また地球を改造して、居住可能な星にすることが出きるからです。
そして、太陽の温度がさらに下がると、地球のエネルギーはもっぱら独自の核融合で手に入れることになりますが、太陽が完全に冷えるまで、さらに50億年がかかるでしょうから、その間、残っている太陽エネルギーを利用し続けることは可能でしょうし、木星や土星のエネルギーも利用可能にする科学技術が確立するはずです。
宇宙が膨張を続けているというのが現在の宇宙論の結論ですが、太陽の死滅を乗り越えた人類は、宇宙の膨張をも乗り越えることが可能です。
宇宙膨張というのは、宇宙の縮小よりはましな結論で、宇宙が縮小すると人類存続は不可能になります。しかし、膨張なら、銀河はそのまま残るわけですから、何千億年たっても問題はありませんし、そのうち、さらに遠い銀河への移住も可能になるかもしれません。そう考えると、人類にとって悪い未来予想は何もないし、むしろ明るく考えて良いという結論になります。
ですから、太陽が死滅しても、生命は死滅しませんし、人類も死滅しません。その頃には、人類はあらゆる生命を宇宙に広げる使命を果たし、あらゆる銀河に移住し、さらなる発展を遂げていることでしょう。人類には明るい未来が待っているのです。
番組を作るなら、もっと明るい未来を描いて、人類を励ましてもらいたいものです。
■ 人類にはあらゆる生命を宇宙に広める使命がある 2015年1月15日追加
前項で「人類が宇宙に広まる」ことを中心に説明しましたが、人類とともに他の生物も宇宙に広がらなければなりません。人類だけが生命ではないからです。
宇宙で生命が自然発生している可能性はあります。すると人類が生命を広めるまでもなく、宇宙のあちこちに生命が満ちていることになります。しかし、その逆もありえます。もし、生命が発生してない・・・、もしくは生命の種類が少ない時は、人類が生命を広める使命を持つことになります。
地球から宇宙船が飛び立つとき、人類とともに細菌が人類の身体に付いて宇宙に出かけてゆくことになります。人間を無菌状態にすることは大変ですから、その惑星に人類がおり立つ前に無菌のロボットなどで、その星に生物が発生していないことを確認しておくことは必要です。おそらく、人類が改造しなければ生命の住めない星はたくさんあるでしょうから、そういう星については、人類が生命、そして、生物を持ち込むことになります。
どの生物を持ち込むかは、基本的にはあらゆる生物ということになります。できれば恐竜を復活させて、恐竜の棲む星も作りたいと思います。もし、地球にいない生物を人類が作ることが出来るなら、そういう生物を住まわせる星があっても良いはずです。星により条件は異なりますから、それぞれにどの生物が生存可能であるかはやってみなければわかりません。ですから、いろいろな生物を住まわせて、絶滅するなら仕方がないと諦めます。増え広がるならそれで良しとすることになります。なるべくたくさんの種類が住めるように、自然環境を整えることが人類の仕事になります。
何億年もたつうちに、地球では絶滅した生物も宇宙では大繁栄を遂げるかもしれません。そして、おそらく、DNAとして可能な生物はすべて宇宙のどこかに存在するということになるのではないでしょうか。それが可能となるように、人類が宇宙を改造するのです。
ネアンデルタール人を復活させることはホモサピエンスである人類にとって脅威に感じる人々が多いかもしれません。また、人類がDNA的に進化して、今の人類を滅ぼすのではないかと心配する人々がいるかもしれません。しかし、心配は無用です。宇宙は広いので、あらゆる生物を住まわせることができます。DNAの変化は無限ではありません。人間がどんなに変化したところで、目が3つになる必要はありません。長生きができるとか、知能が発達する程度の変化であって、メリットのない進化は退化であって、その種はやがて絶滅することでしょう。
もし、今の人類よりも進化した生物が現れ、それが主導権を握る時代がきたとしても、その生物が生命を宇宙に広げる使命を持つことになるので、その生物によって人類は保護されることになるだけのことです。
生物としての人類はすでに充分進化しているのであって、これ以上の進化は必要ありません。今後は、コンピュータとか、機械が人類の足りないところを補うことになります。すると、進化の必要性がなくなります。必要性がないのですから、進化も止まってしまうことでしょう。
昔、宇宙人はタコ型生物であると空想されていましたが、重力のある宇宙船に住めば、タコという骨のない生物に進化する必要性はなくなります。ですから、形としては今のままであり、知能もこれからはコンピュータが担うことになるので、これ以上必要ありません。ということは、今より知能のある新しい人類も必要なくなるのです。必要のないところに進化は起こりません。
コンピュータが人類を支配すると心配するのも無用です。コンピュータは電源を切れば消えてしまう機械でしかありません。どんなに知能があろうとも、人間がプログラムしてあげなければ動きません。たとえ自分でプログラムを作る能力を持ったとしても、その能力を人類がプログラム化しないことには働きません。もっとも、人間が作ったプログラムによる情報に人間が支配されることはあり得ます。しかし、それは人間が他の人間を支配するということであって、コンピュータが悪いのではありません。個々人が偽情報に騙されないようにすることは、現代の人類にとっても同じことであって、何も将来の課題でも何でもなく、現代の課題そのものなのです。
というわけで、未来に対する心配はすべて無用であることがお分かりいただけたことと思います。しかし、現代の、つまり、今の時代の心配はたくさんありますし、将来においても問題がなくなることはありません。「未来はバラ色」と私が主張しているわけではないのです。心配は無用ですが、苦労をする覚悟はいつの時代にも必要です。夢が簡単にかなうことはありませんし、計画が予定通り進むこともないでしょう。多くの失敗と挫折と絶望を乗り越えなければなりません。そのためには未来への信仰が必要となります。
■ 宇宙膨張は本当か? 2013年8月15日追加
宇宙を考えるとき、現代科学では宇宙膨張を当然の事実であるという前提で議論が進められますが、はたして宇宙膨張は科学的事実なのでしょうか?素人的に考えると、これはどう考えてもあり得ないことのように思えてなりません。
宇宙膨張がありえない理由は、単純なことです。宇宙全体を風船に描かれたひとつの絵と理解してみましょう。風船を膨らませると、絵も膨らみます。その絵に描かれていた銀河も、その銀河の内部にある星々も膨らみます。ですから、全体の比率は変わりません。宇宙の大きさは10の何10乗キロという大きさであろうとも、メートル原器も膨張しているのですから、膨張という言い方は成り立たなくなります。
もちろん、宇宙膨張論はそういうことではないのであって、宇宙全体は拡大しているが、分子や原子は拡大していないということを前提に成り立っています。しかし、分子・原子も宇宙の一部ですから、おかしなことになります。分子・原子が膨張しないで、どうして宇宙は膨張できるのでしょうか。原子と原子の間の空間が膨張しないで、どうして星と星の空間が膨張できるのでしょうか。
宇宙膨張は空間の力であるという説明がありますが、星と星の間の空間に膨張する力があり、原子と原子の間の空間には膨張する力はないというのでしょうか。これはどう考えてもおかしいと思います。宇宙にとって空間は平等です。宇宙の端の空間が膨張しているなら、宇宙の中心の空間も膨張しているのであり、もし、そうでなければ、宇宙の中心を物理的に確定することができることになります。つまり、膨張していない空間がある場所が宇宙の中心であり、膨張速度が一番早いところが宇宙の端であるということです。すると、銀河系、そして、太陽系、そして、地球は宇宙の中心ではありませんから、ある率で膨張していることになります。しかし、そういうことがあり得るのでしょうか。それはどう考えてもあり得ないことなのです。
ですから、空間が膨張するという説明は成り立ちません。
そこで、このような場合に必要なことは発想の転換です。矛盾が生じるということは、前提にしていることが間違っていることを示しています。つまり、前提・公理を変える必要があるということです。現代物理学が前提にしている公理はなんでしょうか。いろいろな前提があるでしょうが、私が思いついたのは「光速一定の法則」です。光は、宇宙のどこでも、いつの時代でも同じ速度で動いていると考えられています。しかし、これは証明されたことはありません。
アインシュタインは光速一定の法則を前提に相対性理論を作り上げました。ですから、光速が一定でないと相対性理論が成り立たないという困ったことになります。しかし、ここまで矛盾が拡大しているのですから、光速が一定でないとしても、矛盾のない物理学を作ればよいのです。光速一定とは、今の時代という短い枠の中で成り立つ法則かもしれません。時間が経過すると、変化している可能性はあるはずです。そして、それを前提に物理学を考えると、また、別の物理学・・・といっても、相対性理論を否定することにはなりません。ニュートン力学が相対性理論の特殊な場合であるように、相対性理論も次の時代の物理学のある特殊な場合に成り立つものだと理解すればよいのではないでしょうか。
私は物理学はまったく素人なので、数式で議論することはできませんが、やり方は相対性理論を作るときと同じです。つまり、何かを前提にしなければ物理学は成り立ちません。光が一定でないとすると、その代わり何かを一定にして矛盾のない体系を作ればよいのです。例えば、時間を一定にするとか、距離を一定にするとか。とにかく、非ユークリッド幾何学と同じです。矛盾がなければよいのですから、いろいろ前提を変えて研究してみる価値はあるのではないでしょうか。
<雑談>
相対性理論ができる前の物理学では、宇宙に充満するエーテルの存在が信じられていました。光は波なので、波を伝える物質が必要であると考えられました。それは当時の物理学では見つからなかったのですが、仮の名としてエーテルと呼ばれていました。おそらく、当時、エーテルの存在を信じていた物理学者がたくさんいたのではないでしょうか。ところが、エーテルは存在しなかったのです。
現代物理学では、宇宙膨張、ダークマター、その他、発見されてない物質があるはずという前提で理論が作られています。しかし、もし、光速一定の法則を捨てるとするなら、それらの仮説も捨ててみてはどうでしょうか。見つからないものは存在しないのです。そして、そういう前提が成り立つ別の無矛盾の体系を探してはどうでしょうか。矛盾さえなければよいのですから、いくつもの可能性が生まれるように思います。
エーテル説が捨てられたという歴史的事実を私たちは忘れてはなりません。一度あることは二度あるのです。
<雑談 その2>
宇宙膨張の証拠として赤方偏移が挙げられますが、それは光速一定の法則を前提にしています。今私たちの見ている遠方の銀河の光は何十億年も前に出たもので、過去の光です。もし、光が減速しているとするなら、当然、赤方偏移が起こるわけで、宇宙膨張は否定されることになります。
宇宙膨張説が間違いと言うことではありません。光が減速していても赤方偏移が起きうるということを確認し、それを前提にしても宇宙物理を説明できると言うことがわかればよいのではないでしょうか。おそらく、宇宙は数学と同じで、多様な解釈を許す構造になっているのではないかと思われます。解釈の問題ですから、どちらが正しいと言うことではないのです。
<雑談 その3>
相対性理論によると、時間の同時性という概念がなくなると以前習ったことがあります。高速に近い速度で移動すると時間がゆっくりになるということです。これで1ヶ月宇宙旅行をして帰ってくると、地球では何10年もたっていて、浦島太郎のような経験ができることになります。それが本当かどうかはわかりませんが、とにかく理論上はそういうことだと言うことです。
さて、そういう具合に、時間というものは場所によって異なるのですから、「宇宙の歴史137億年」という言い方もかなり胡散臭いと言わざるを得ません。地球の時間で測ると137億年ですが、そこから届いた光にとっては一瞬のことで時間がたっているわけではありません。つまり、地球以外の宇宙空間で計算すると、宇宙の年齢は137億年ではなくなるということです。シリウスは同じ天の川銀河内の星なので、地球と計測結果は変わらないかもしれません。ではアンドロメダ星雲ではどうでしょうか。アンドロメダは宇宙膨張に逆らって天の川銀河に近づいてきているのですから、赤方偏移の値も違っているはずで、宇宙の年齢も120億とか、150億などの違った値になっているのではないでしょうか。
また、赤方偏移の原因を光速変化に求めるなら、結論はさらに別のものになります。時間が変化していると考えることも可能かもしれません。とにかく、いろいろな可能性がまだ残されているのですから、安易に「137億年」と考えるわけにはいきません。
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