The Lord of the Rings


 遠い昔、闇の冥王サウロンが密かに作り出した、世界を滅ぼす魔力をもった指輪。その指輪はやがてサウロンを倒した勇者イシルドゥアの手に渡り、そしてゴラムのもとへ。時は過ぎ、指輪をもっていたホビット族のビルボは旧友の魔法使いガンダルフの勧めで、いとこのフロドに指輪を託す。サウロンが嗅ぎつけて狙っていることがわかり、指輪を火山の亀裂に投げ込んで葬り去るため、フロドはガンダルフたちと火山を目指して旅に出る…

 ホビット Hobbit

小さい人、西方語バナキル(banakil)と呼ばれた。身長は2〜4フィート(約60cm〜120cm)ほどで、ドワーフ小人より小さい。背の高さはそれほど変わらないにしても、ドワーフほどがっしりしておらず、力も弱い。ちょうど人間の9歳ぐらいの子供の体格。
足はふさふさした巻き毛に覆われ、足の裏が革のように硬いので、靴を履かず、殆ど足音を立てないで歩くことができた。
髪の毛は、大概の者は茶色い巻き毛で、男性にも髭は生えなかった。
トールキン氏の創作である。
どうもテストの採点をしているとき(?)に紙の端にちょっとした文を書いて
おいたのがホビットの誕生であったらしい。

魔法使い Wizards

写真の人物は灰色のガンダルフ。その正体は、実はヴァラールに次ぐ地位を持つ精霊マイアールで、世界の生まれる以前から存在していた。冥王の力の増してきた太陽の第3紀の1000年ごろ、悪の力に対抗するために、使命を帯びてエルフの船で渡ってきた。
また、ガンダルフはそのときキアダンから炎の指輪を譲られている。
彼らは5人いて、エルフたちにはイスタリと呼ばれていた。
5人のうち指輪戦争で重要な役割を果たしたのは、白のサルマン、灰色のガンダルフ。もう1人は茶色のラダガスト、残る2人はアラタールとパルランドと言って青の魔法使いと呼ばれたが、西方国の歴史には名を残していない。

 

人間 Men

中つ国の神話では、星々と一緒にエルフたちが生まれた後、太陽の光と一緒に生まれたと言われている。エルフやドワーフに比べるともろく短命で、精神も不安定。
エルフと親交のあった先祖たちは、エルフたちと同盟を組んで、多大な犠牲を払ってついに冥王を追放した。そしてその報酬に、ヴァラールから大海の西に美しい島(ヌメノール)を賜ったが、やがて彼らが増長したところをサウロンに唆され、ヴァラールに戦いを仕掛けた結果島は海に沈められてしまう。
わずかに生き残った者たちが中つ国に戻り、アルノールやゴンドールを築いた。ドゥネダインやゴンドール人はその末裔。その後のサウロンとの戦いで系譜は表向き途絶えたが、アラゴルンはその王家の直系の血を引いている。

 エルフ Elves

中つ国で最初に生を受けた者たち。不死の命を持つ。大きさや背丈は人間と同じだが、地上のどの生きものよりも美しく、美しいものを作り出す。また大いなる幸福と深い悲しみを持つと言われている。
エルフの歴史は古く、長い間にいくつかの種族に分かれていった。
第1紀、星々の時代のメルコールとの戦いの後、中つ国に残存する悪の勢力からエルフを守るため、ヴァラールは大海の西に「エルダマール」(エルフの本国)をつくり、彼らを移動させた。
しかし中にはこれに従わず中つ国に残った者たちもいて、彼らはアヴァリ(気の進まない者)と呼ばれ、中つ国に土着した。
西に移ったエルフたちはエルダール(星の民)と呼ばれ、ヴァンヤール族、ノルドール族、テレリ族と言う3つの家系に分かれる。
テレリ族は数も多く移動が遅かったので、中には中つ国西方に留まった者たちもいて、更に多くの家系に別れていった。また一旦エルダマールへ渡ったエルフたちも、一部は再び冥王の戦いのため戻って来たので、指輪物語の第3紀中つ国には、衰退したとはいえそれなりに多様なエルフたちがまだ住んでいた。

 ドワーフ Dwarves

小人。背丈は4〜5フィート(約120〜150cm)指輪の世界ではヴァラールの一人、工人アウレが作り出した種族と言うことになっている。
寿命は250年ほど、頑健で忍耐強く、戦いでは勇敢で自尊心が強い。また創造主の特性を反映してすばらしい金属細工や石の彫刻を作り出す腕を持っていた。
その昔、エルフたちはドワーフの美しい細工物を喜んでさかんに交易を行い、モルゴスとも共に戦った。しかし宝石に欲しさにノグロドのドワーフが灰色エルフの砦メネグロスを略奪したことなどから、暗黒時代以降は不仲になってしまった。
ドワーフたちは暗黒時代をどうにか生き延びたが、第3紀に入ってからは悪鬼バルログによってモリアを追われ、その後新たに築いた王国エレボール(はなれ山)も黄金竜スマウグによって奪われてしまった。
エレボールは、流浪の王トーリン・オーケンシールドと仲間のドワーフたち、そしてガンダルフとビルボ・バギンズの活躍によって奪回された。彼らの冒険は、「ホビットの冒険」で語られている。

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サウロン Sauron

指輪の王。「身の毛のよだつ者」の意味。かつては工人アウレにつかえるマイアだったが、その後冥王メルコールの副官となった。
太陽の第1紀の末、メルコールが虚空へ投げ込まれた後はしばらく身をひそめていたが、第2紀の5世紀、本性を隠して中つ国に再び現れ、エルフの細工師たちに巧みに誘いかけて力の指輪を鋳造させた。更に彼自身もエルフの技を盗みとり、「一つの指輪」を作り上げ、指輪の王となった。
しかし第2紀の頃には、エルフと人間のつながりは強く、ヌメノールも絶頂期にあったので、サウロンとの攻防はほぼ互角だった。一時期はサウロンがヌメノールの牢獄につながれたことすらあったが、彼の口車に乗せられたヌメノールの王は、自らヴァラールに背いて滅亡した。
これに伴って大変な天変地異があったが、サウロンは指輪の力でこの混乱を生き延び、モルドールに戻った。しかしヌメノールからも、エレンディルをはじめとするヴァラールに忠実な者たちが中つ国に渡ってきており、ゴンドールや、アルノールの王国を築いた。ここでエルフ・人間の同盟とサウロン軍の間に最後の大戦争が起こる。
結果、サウロンは倒され、その指ごと指輪を奪われたが、エレンディルの息子イシルドゥアが指輪を破壊せず我が物としたため、またも完全には滅びなかった。そして指輪物語の第3紀には、中つ国全土の脅威となって甦り、完全な復活のために指輪を探している。

 ナズグル Nazgul

オークの黒の言葉で「指輪の幽鬼」を意味する。黒の乗手。サウロンの僕たちの中で最も力を持つ存在で、かつては冥王サウロンから力の指輪を与えられた9人の人間たちだった。
彼らは、太陽の第2紀には指輪の魔力を使い、サウロンの副官として強大な力と永らえる生命を誇ったが、いつしかその姿は薄れ、完全な幽鬼となり指輪の奴隷と化していった。半ば冥界に身を置き、この世界のものを感じ取ることは出来ないが、乗馬はモルドールで育てられた本物の馬。指輪に鋭く反応してフロドたちを追い詰める。しかも馬を殺された後は、もっと怖い動物に乗って現れる。
彼らは第2紀の末、エルフと人間の同盟にサウロンが敗れた後には一旦消え去ったものの、その後主人に先駆けて復活し、各地で暗躍した。
ナズグルは、エルフの魔法によって加護を与えられた武器でなければ、傷つけることは出来ない。中でも最強のモルグルの魔王には、人間の男には滅ぼすことができないと言う伝説がある。

 オークOrcs

星々の第1紀、冥王メルコールが生み出した邪悪な生き物。
元は目覚めたばかりのエルフたちだったが、ウツムノの地下坑に捉えられ、長い拷問によって歪められたと言われている。
オークには黒い血が流れ、皮膚も黒く背が低い。真っ赤な口の中の歯は黄色く、曲がった手足を持っていた。そして他のどの種族より早く増殖した。かれらは光を恐れたが、モルドールでサウロンによってつくられたウルク=ハイは人間と同じぐらいの背丈で、光を恐れない、恐ろしい戦士だった。他にも暗黒の力の奴隷であるスナガなど、数多くの種族があった。

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