アルミニウムの使用上の注意事項
異種金属との接触を避ける:鉄や銅などの異種金属との接触で、電池作用が発生し、容易に腐食します。 電子機器などのドライ環境では、特に気にする必要はありませんが、水中で使用する場合や、結露などが発生する環境では、異種金属と電気的に絶縁するか、マグネシウムなどの卑金属を犠牲極として取り付けるなどの対策が必要です。
酸・アルカリは苦手です:アルミニウムは両性金属で、酸にもアルカリにも反応します。 最も一般的な保護皮膜である陽極酸化皮膜(アルマイト)も、その成分は酸化アルミニウムですので、強酸・強アルカリに溶解してしまいます。 酸・アルカリ環境での使用は適しません。 一般家庭内で、アルミニウムと反応する薬品として、塩素系漂白剤やカビ取り材などがあげられます。
食塩水(海水)も苦手です:食塩水は鉄を錆びさせるのと同様、アルミニウムも腐食させてしまいます。 アルミサッシなどには、通常、複合皮膜(陽極酸化塗装複合皮膜=アルマイト+塗装(通常、アルマイト工程に連続して、電着塗装を行う))が施されていますので、海岸付近での外装としての使用でも鉄のように朽ち果てることは無いため、塩害には強いと思われがちですが、アルミニウムそのものは食塩は苦手ですので、アルミニウムを塩分の強い食品の保管容器として使用するのは避けましょう。
高温は苦手です:アルミニウムの融点は660℃と、比較的低く、また、熱膨張率も大きいので、加熱には注意が必要です。 伝導率が高いので、液体などの加熱容器として使用する場合は、熱源側は高温でも、アルミ自体は加熱される物と同じ温度に抑えられるため、問題ないのですが、アルミニウムが高温になるような加熱の仕方をすると、欠陥が生じる場合がありますので、加熱や放熱の為に使用される場合は、熱設計を十分配慮することが必要です。 アルマイト皮膜も、200〜300℃に加熱することで、欠陥が生じる恐れがあります。 なべなどを空焚きすると、穴あき・変形・アルマイト剥離などが発生しますので、注意しましょう。
変形・傷に注意:軟らかく、変形しやすいので、取り扱いには注意が必要です。 また、繰り返し疲労で脆くなり、破断することがあります。