●クラスター分析とは
 市町村は、住民の日常生活や経済活動、行政サービスの提供などにおいて、周辺の様々な市町村と複雑に結びついています。
こうした市町村の結びつきの状況を客観的・定量的に分析し、道内市町村の一体性・類似性の傾向を把握するための手法として、ここでは、「クラスター分析」と呼ばれている統計的分析手法を用います。
 クラスター分析とは、対象となるデータ郡のどれとどれが類似しているかを見つけ出すために用いられるさまざまな数学的方法の総称です。したがって、クラスター分析の具体的手法としては多種の方法がありますが、一般的には、階層的クラスター分析と非階層的クラスター分析のつに2区分されます。

階層的クラスター分析 全対象の類似度(又は非類似度)を計算し、最も類似度の高
いものから順次グルーピングする方法。最終的につのクラス1
ターになるまで繰り返す。デンドログラムと呼ばれる樹形図で
表現され、結びつきの階層構造を明確にできる。
非階層的クラスター分析 分割の数などを与えて全体を一気に分割する方法。最適な分
割数を決めるための仮定などを予め決める必要がある。結び
つきの階層構造は分からない。

 市町村合併の組合せの検討にあたっては、最適な組合せの数、すなわち全道をいくつの市町村に区分するかを予め決める基準は存在しません。また、旧法下で合併した市町村や地理的条件など個別の地域事情を考慮する余地がなければなりませんので、結びつきの階層構造を明確にする必要があります。このため、ここでは、階層的クラスター分析の手法を用います。
 階層的クラスター分析の結果は、デンドログラムと呼ばれる樹形図で表現されます。図1はデンドログラムの一例ですが、結びつきの強い小さな組合せから、結びつきの弱い大きな組合せに向かう階層構造が分かるようになっています。