皆さんはテンペスト、と言う技術をご存知だろうか。
これはアメリカで1960年代から開発されていた技術で、パソコンを操作した時にその操作によって出る電磁波のゆらぎを感知する事によって100m離れたところからでもそのパソコンの情報を再現できるという代物のことである。
具体的には別のパソコンのモニターに傍受したパソコンのモニターをそっくりそのまま表示させることが出来るし、キーボードで何を入力したか、マウスをどう動かしたかもそっくり分かってしまう。なにせ動作を起こせば必然的に電磁波が起きるのだからパソコンで扱う情報は全て盗み見られるのだ。
ここまで読んで根も葉もないデマだと皆さんは思っただろうか?
恐るべきはこれは現実に存在する技術であり、アメリカでは、米国家安全保障局(NSA)が実用しているという事実である。
http://www.hotwired.co.jp/news/news/Culture/story/3266.html
また、NSAはエシュロンという秘密情報収集網によって世界を駆け巡る情報の全てをチェックしているとされる。
こうしたSF映画と見まがうような現実に直面して如何に対応しなければならないだろうか、
今回はそうした情報処理について述べたい。
とりあえず今まで上に挙げたような事は我々一般人レベルでは関係は無い。私達がテロを計画していたり、「トゥルーライズ」のように夫が実は諜報局員である、というようなことが無い限り累の及ぶ事はまずない。
それでは現実問題として我々が対応するべき情報の危機管理能力とはなんであろうか?
我々の身近にありふれているネットの危害といえば先ず思い浮かぶのがウィルスだろう。ウィルスをうっかりOutlook Expressでプレビューしてしまったためにウィルスに感染し、ウィルスをアドレス帳に登録している友人全てに送ってしまい、自身及び周りの人間に大迷惑をかけたという方は結構多いだろう。
実際私の周りでウィルスに感染したという話はこれまでに2回あった。
そのウィルスとは例のMatrixで添え付けファイルを開いた途端に感染してしまうというタイプの代物である。
感染が起こったのはいずれも大学のクラブのメーリングリストなどを使って普段から活発にメール交換をしているグループ内のメンバーの話である。当然そのウィルスはメーリングリストにも送られメーリングリストを購読していた人たちで知識の無い人たちが更にウィルスに感染して着実に感染の輪を拡大させていった。
Matrixは添付ファイルを開かなければ感染しないのにも関わらず、だ。
これがどういうことかといえばパソコンについて余りにも皆知識が欠けてしまっている、ということを意味している。
正体不明の添付ファイルを開かない、ということはパソコンを少しでも扱ったことのある人間には常識の事なのだ。
こうした問題を防ぐには一つには普段から全く当たり前のことであるがパソコンの雑誌を読むなりウェブを参照するなりして定期的にセキュリティに関する情報を更新していくことである。
これは基本のことであるし、もしこの程度のことを行う時間が無い、というのであれば今後そういう人間はメールを一切扱ってはならない、と言いたくなってしまう。
しかし、実際問題として殆どの人はそうする時間が無いしまたセキュリティへの興味も余り湧かないだろう。
そうした人たちのする事はまずウィルスを防ぐソフトを購入することである。
それで殆ど全てのウィルスは防げてしまうのだ。
それをするお金すら捻出したくないという人は残念ながら情報を取り扱う資格は無い。電子メールを扱わないほうが良いだろう。
さてその他のウィルスの対策であるが、Windows OS、Outlook Express 、Internet Explorerを使わない、ということが挙げられる。
これらのソフトは多数の人間が使っているためにハッカーの標的になりやすく、彼らはウィルスを送り込むセキュリティホールが日夜研究されているのである。
とはいえ、他のソフトをインストールするのが面倒くさいし、使い方を覚えるのが面倒くさいし、MacOSは今となっては扱いづらいという人が殆どだろう。だがそういう人でもせめてメールソフトだけはBecky!なりEudoraなり別のソフトを使ったほうがよいだろう。
基本的なウィルス対策はこんな所である。次回はトロイの木馬とキーロガーについて報告したい。