「やめろ! そのナイフを降ろせ!! 人殺しはいけない!!」
「なんで?」
「え? だ、だって、法律に書いてあるだろ。」
「どの法律のどの条文?」
「え? し、知らないけど、とにかく書いてあるの!!」
「まぁ、いいや。で、なんで法律を守らなくちゃいけないの?」
「そ、そりゃ、みんなの約束ごとだから…。」
「お前と約束した覚えはないけど。」
「そういう個人個人の約束じゃなくて、なんて言うかなぁ。
社会を円滑に平和に運営するためとか、個人の尊厳を守るためとか…。」
「じゃぁ、社会や個人の尊厳のためになるなら、死ぬべき奴は殺した方がいいよな。」
「え? まぁ、そうなるな。」
男は殺された。