軽自動車が歩道に突っ込んだ。
歩道を歩いていた二人の青年が即死した。
即死した青年の一人は、高校卒業以来、まじめに働きつづけてきた公務員だった。
「何の罪もない、うちの息子を殺すなんて。」
「私達は、あなたを許しません!!」
まじめな青年の両親は、軽自動車の運転手を責め立てた。
「もうしわけございません。」
軽自動車の運転手は、それ以外、口にすることができなかった。
即死したもう一人の方の青年は、高校を中退して働きもせず、恐喝を繰り返していた不良だった。
軽自動車の運転手は思った。
「よかった。こっちには、罪がある。」