男の約束

 「本当に正しいことってのは、法律がなくなっても正しい。そうだろう?」
「はい。」

 「約束は、したからには必ず守る。これは正しいことだろう?」
「はい。」

 「たしかに俺は、法律っていう約束をまもっていない。」
「…。」

 「だが、俺は、お前さんとの約束を守る。だから、お前さんも俺との約束を守れ。」
「…はい。」

 「男と男の約束を破る。そんな最低の男にだけはなってくれるな。」
「はい…。」

 男は、今日も年利120%の借金を返し続けている。

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