実験により動物にも痛覚があることを確認する。
今回の被実験体はエビだ。
エビに電極を付け、刺激を与え、電流を観測する。
包丁で両断する、手足をもぎ取る。
確かに、エビにも痛覚相当の電流が流れた。
「う〜ん。やっぱりエビにも痛覚があるんだなぁ。」
「こりゃ、料理にも気を使わないとイロイロ文句言われるようになるね。」
「せちがらくなるなぁ。生意気だ。エビのクセに!」
毒づきながら、生化学者が、実験でバラバラになって死んだエビを、デコピンで弾いた。
「あ。」
電流が流れた。
「え?まさか…。」
もう一度やると、確かに電流が流れていることが確認できた。
「死んでるエビにも痛覚があるんだ…。ワケ分からんな。」
それまで実験を物珍しいそうに眺めていた地質学者が近づいてきた。
大きさ30cmくらいの石を持っていた。
地質学者は手際よくエビから電極を外し、外した電極をその石に付けた。
生化学者があっけにとられていると、地質学者はニヤニヤしながら、
その石にハンマーを叩き付けた。
電流が流れた。
「なんと! 石にも痛覚があるんだ!」
生化学者は驚いた。