カッパ

 田舎にいた頃、夏になると田んぼの手入れを手伝わされていた。
で、いつも気になっていたのだが、毎年、妙な足跡が見つかっていた。
人間の足跡のようなのだが…。
足の大きさは子どもくらいなのだが、指が細長く、親指と人差し指の間に水かきがあるのが推測できた。
足跡は5歩くらい歩いた後、消えている。

 田舎の年寄り連中は、
「カッパだ。気にするな。」
と、いつも煙に巻いていた。

 ある年の夏、田んぼの沿道の雑草を抜いていると、
ペタ、ペタと田んぼの中を何モノかが歩く音が聞こえた。
地面の雑草から視線を上げると、あの足跡が。
さらに、足跡が歩いて向かってる先を見ると、いた。

 人間の足をもったカモが。

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