家の中で、いちばん人間が死んでいる場所が風呂。
心臓や血管に負担をかけて、発作を起こす、というのが一般的な死因だ。
裸になっていきなり冷たいタイル床に触れたり、水圧のある熱い浴槽の中に入るので、心臓に悪いといえば当然だ。
だけど、実際に風呂で死んだ人間を何人か運んだことがある救急隊員の話を聞くと、
風呂で死んだ人は、他の場所で心臓発作で死んだ人とひとつだけ違うところがあるらしい。
風呂で死んだ人は、死んだときに目が見開いているらしい。
「彼らは、死ぬ瞬間に何かを見ている。」
とのこと。