Down House探訪
2002年9月18日、ロンドン近郊にあるDown Houseを訪ねた。
ここはダーウィンが1842年から1882年にこの世を去るまで住み、『種の起源』を執筆、刊行した家である。
| 行き方案内(公共交通機関を利用する場合) 行き方1 ロンドン市内Charing Cross駅からOrpington駅までNational Railで30分。電車は1時間に3本ぐらい。Orpington駅からDown HouseまでR2番バスかタクシー。R2番バスはスクールバス兼用でバス停がないようで、結局乗れなかった。Orpington駅からDown Houseまで8キロほどあり、歩けない距離ではないが軽く1時間はかかる。途中からほぼ一本道になるので、そこでヒッチハイクすることも可能かも?! 行き方2 ロンドン市内Victoria駅からBromley South駅までNational Railで30分。電車は1時間に1本。Bromley South駅から終点Downeまでバスで30分。バスは1時間に1本。Downeから歩いて10分。こちらの行き方の方が行き方1より確実。 |
探訪記録
開館時間や住所など、Down Houseの情報はここのDown Houseを紹介しているページ (新しいページが開きます)で得たものだけだったので、とりあえず電車でOrpington駅まで行った。
ここからタクシーという手も考えたが、帰りのときにタクシー会社に電話をしてDown
Houseまで呼んでもらうことは私の英語力からして無謀だと思い、バスで行くことにした(後から考えると、Down
Houseの人たちはいい人だったのでこの人たちに頼んでタクシーを呼んでもらうことは可能だと思う)。

バスのマップを見てみると、R2番バスはスクールバスのようだがDown
Houseの前の道を通るようだったため、これに乗ろうと決めた。
・・・。
・・・。
・・・。
バス停で待っていても、バスが来ない・・・1時間に2本来ると時刻表には書いてあったが、その時刻になっても来ない。
別のバスをいくつかやり過ごしながら30分ほど待っていると、やっと来た。
が、そのまま通り過ぎていった・・・
しばし呆然としたあと、どこ行ったんだろと思ってうろうろしているとバスのたまり場があり、そこで先ほど通り過ぎたR2番バスを発見。
しかし運転手がいない。
(今考えるとスクールバスは学校が夏休みだから運行してないのか?)
さすがにあきらめて、別のバスである程度まで近づいてそこから歩く作戦に変更。
そこで一番早く出るバスに乗り、「green ever
green」というバス停まで行った。
そこからはデジカメで撮ったバスマップ(←これ)を頼りに歩いた。天気はロンドン名物薄曇りだったが、昼間だったこともありそれほど寒くはなく、道も平坦で楽だった。
(この頃のロンドンはだいたい朝10℃、昼20℃弱といったところ。)
写真1 Orpington駅のバスマップ
詳しい地図をご覧になりたい方はこちらをクリックしてください。新しいウィンドウが開きます。
Road to Down House.

Down Houseへ行く道は人が通る道ではないらしく、歩道がない。
一度も人とはすれ違わなかった。
車は時々通ったので、とにかく車に注意して歩いた。
昼間でよかった。
街灯が全くないため、夕方近かったら車にひかれるところだった。
写真2 Road to Down House

道の周りはゴルフ場、草原、森、など。
ロンドンから20キロ離れただけでこんなにも自然にあふれたところになっているとは。
体の弱いダーウィンが住もうと思ったのもうなずける静閑な田舎。
写真3 Road to Down House

車がすれ違うのにも一苦労。
夜はどんなだろう・・・
写真4 Road to Down House
ちょっと住居が集まっており、Downe幼稚園があるDowneの町に通りかかった。
ここでバス停を発見。Bromley Southという駅行きらしい。
バスが毎時00分出発とのことなので、帰りはこのバスに乗ることにした。

Downeの町を越えて10分ほど歩くと、ようやくDown
Houseに到着。
1時間ぐらい歩いた。
道はほぼ一本道で方向音痴な私でも迷うことなくたどり着けた。
写真5 Down House正面
入場料は£4.5(約900円)。
House内の各所を解説したテープレコーダーを貸してくれる。日本語版あり。
入場者は水曜昼間だったこともあるのか、ポツポツと。

場内撮影禁止なため写真なし。
参考までにガイドブックからひとページを載せておきます。
家の1階部分は当時の状態を再現してあり、2階部分は資料館になっている。子供が楽しめそうな部屋もあった。
解説のテープレコーダーは非常に丁寧で、部屋をダイジェスト的に紹介する部分と詳しく紹介する部分とから構成されていた。ダイジェスト部分のみ聞いていると1時間、詳しい解説もすべて聞いていると4時間ほどかかるらしい。
詳しい解説も聞きたかったがダイジェスト部分と興味のあるところだけ詳しく聞いた。
写真6 室内。物が置いてあるところは立入禁止になっている。
参照:『Down House』(ガイドブック) 7ページ。

見物はHouse内だけでなく、外にもあった。
家の裏側。右の方にはブランコがあった。
写真7 Down House裏面

写真8 Down House全図。
○字中の1がhouse。2が庭。4が家庭農園(写真9)。5が牧草地。6がSandwalk(写真10-11)。
参照:『Down House』(ガイドブック) 10ページ

家の裏側は家庭農園や草地になっており、温室もある。
写真9 家庭農園

その先には「Sandwalk」と呼ばれる、ダーウィンが毎日散歩していた道があった。
Sandwalkは「6」の字になっていて行きどまらない。
ダーウィンは気晴らしのためやアイデアにつまったときに思案しながらここを歩いたらしい。
写真10 Sandwalk

このSandwalkの部分だけ木がうっそうとしげっており、
木と木の間から草地が見えた。
写真11 Sandwalk
Sandwalkをぶらぶらしたあと、4時をすぎて寒くなってきたのでHouseに戻った。
House内には喫茶店があり、そこでおいしくケーキをいただいた。

グッズを売っていたので、見てみたが、あまりこれといったものがなく残念。
なぜかダーウィンに関係ないものが多く売られていた(English
Heritage関連のもの)。
めぼしいものといえば、Down Houseのガイドブック(約£5、1000円)とポストカード(£1、約200円)、メモ帳、文房具(べらぼうに高かった)。
ガイドブックはお薦め。
写真12 Down House内で売られていたガイドブック。
50ページほどの薄い冊子ながらカラー写真でDown
House内やダーウィンの家族、仕事を解説してあり、楽しい。
英語版のみ。
受付に記名帳がおいてあり、ぱらぱらと見ていたら受付のおばさんが話しかけてきた。
日本人は結構来てるの?と聞いたら、来てる、とのこと。
実際に記名帳にも日本語で書いている人で数人見受けられた。
私も名前と感想を書いておいた。日本語で。
その感想をなんて書いたの?と訪ねられたもののうまく説明ができず四苦八苦したが、ここまで歩いてきて大変だったが来た甲斐があったといった内容を伝えた。
そしたら、「2番バスが通ったらヘイ!と手をあげて止めるのよ」と教えてもらった。
受付のおばさんは、その記名帳のページの一番うしろにあるアルフレッド・R・ウォレスの孫の記名を見せてくれた。
ウォレスの孫は大学で教職をしていて、何の因果か、すぐ近くのDowneの町に住んでいるとか。
また、リチャード・リーキーも一家そろって最近訪れたとか。
つたない英語力では詳しいことが聞けず残念。
帰り道、Houseから5分ほど歩いたところでその因縁のR2番のバスが後ろから風のように追い抜いていった。手を振ってみたがすぐに遠ざかっていった・・・なんてこった。
Downeの町に着き、おそらく地元の家族連れと一緒にBromley
South駅行きのバスを待つ。
5時ちょうど出発のバスに乗るつもりだったが、5分早くバスが到着した。
終着駅だからこんなこともあるのだろうと思って乗り込もうとしたらいきなり扉を閉められて、運転手はそっぽ向いていた。
どうやら時間になるまで乗るなということらしい。
時間になって乗り込むときにBromley South駅についたら知らせて欲しいと頼んだところ、「バス停の掲示がでてるから自分で降りろ」と言われた(ようだった)。
終始無愛想な運ちゃんでした。
-The End-