若狭(小浜)の港町を旅する







福井の小さな港町、小浜への旅を思い立たせたのは、とあるHPの掲示板。 それは、この13年間忘れかけていた記憶を一気に甦らせてくれた。

1988年8月友人の仕事(長距離トラック)に便乗して大阪に行った帰り、勢いで小浜を訪れた事がある。大阪から京都経由で小浜へ。今思えばあの道が鯖街道だったのだろうか。写真を数枚撮った。小浜の駅、海、自転車屋さん。今回の旅にもその変色しかけた写真を持って行った。

朝7時、秋葉原を出発したバスは東名-名神を常に100km程で突っ走り、8時間後に京都に到着。台風の影響でバスから降りた途端に雨。明日が心配。

翌朝8時に爽快に起床。京都駅・湖西線に乗り込むと、しばらくして右手に琵琶湖が見えて来る。その琵琶湖にも飽き始める頃に近江今津に到着。ここからは1時間のバスの旅である。もう少しです。国道27号線から小浜市街に入る、あのグィーンと曲がって線路を潜るカーブの感覚は変わらない。けっこう胸が高鳴る瞬間である。
終点小浜駅。13年前、東京に帰る長距離トラックの中で誓った「ぜったい、また来る・・・」の約束は実現された訳だ。

まずは、今日1日の相棒になるレンタル自転車を観光案内所で借りて、晴天の中ほとんど初めての街並みを走り出す。神田三省堂で購入した小浜マップ(昭文社版)で幾度となくシュミレーションがなされれいるので、以前から熟知しているかのように迷うことなく街中を走れる。
上空から見るときっと、メガネの形をしているに違いない小学校。地図上でもちゃんとメガネの形で記されている。中に入ってどんな構造になっているのか確かめたかったが、その勇気は無かった。建築的にも非常に珍しい思う。
校庭の向こう側がいきなり海の中学校。堤防の上から釣りも出来るはずだ。しかし、台風の時は大丈夫なのだろうか?。小浜湾自体が入り江になっているので、そんなに海も荒れないのかもしれない。
歴史を感じさせる高校。 どんな青春を送ったのだろうか。
自転車屋を通り越し、海へと向かった。この13年間の間に改築もされたようだ。壁に描かれた E.Tのシルエットが渋すぎる。きっと、御主人のアイデアなのだろう。
マーメイドビーチと云われる浜辺に到着。シーズンオフなのでとても静かだが、夏場は海水浴客で賑わうことだろう。1時間程、翼のテラスでボ〜っとする。心地よい海風が流れていく。不思議に飽きることがない。いつまでもここにこうしていたいと感じる。
ここからちょい先に真珠浜と云う所がある。が、通じる道が道路整備工事の為通行止めになっている。あきらめきれないので工事のおじさんにお願いして通してもらう。残念な事に海岸まではさすがに降りて行けなかったので上から眺めるに留めた。こじんまりとした素敵な浜辺だ。秘密の場所と云った趣もある。きっとセンチメンタルに浸りたい時は、ここへ降りて来たのかもしれない。

お昼前から夕方まで小浜に滞在したが、ゆったりとした時間の中で気持ち良くこの街を感じることが出来た。もっと足をのばせば、明通寺をはじめとする国宝級の神社仏閣、国定公園の蘇洞門等の名勝地もある。また訪れる事が出来るのであれば、そんな所の足跡も辿ってみたいものだ。

今回はボクの住んでいる所から限りなく一番チープな手段でココへ来た。秋葉原まで1時間。高速バスで京都まで8時間。京都から近江今津まで50分。近江今津から小浜まで1時間。約11時間。新幹線を使ったとしても5時間程短縮出来るだけである。
遠いけど、素敵な街。彼女が18年間育った街。彼女が大好きな故郷。彼女のように素敵な街。ボクも大好きになった街。






TOP