有機ゲルマニウムって何?(工事中)
一般的なこと 元素記号Ge 原子番号32 原子量72.61 1885年 ドイツの化学者C.Winkler(ウィンクラー)はアルジオダイト鉱石より元素ゲルマニウムを発見。「自由」の名にちなんで「ゲルマニウム」と命名 ゲルマニウムが発見される前は、ドミトリー・メンデレーフにより存在が予想されており、エカ珪素と呼ばれていた。さらに彼は、この未知の元素の物理的性質(原子番号、原子量、融点沸点など)や化学的性質(原子価、他の元素との化合状態)を推測した。ゲルマニウムの発見後、彼の推測がほぼ一致した。
無機化合物のゲルマニウムは、昔鉱石ラジオを作ったことのある人にとってはおなじみだと思いますが、ラジオ回路の検波器、すなわちゲルマニウムダイオードに使用されている半導体です。半導体物質として工業用に数多く使用され、光ファイバーの増幅用等幅広く活用されてきました。しかしケイ素が半導体の主体となった現在では、ほとんど姿を消してしまいました。ケイ素トランジスターに比べ温度特性、周波数特性が悪いからです。 またゲルマニウムは半導体としての性質だけでなく、触媒としても用いられます。 例えばペットボトルの主原料であるPET(ポリエチレンテレフタレート)と呼ばれる高分子を工業的に作る際、反応を開始するための触媒として用いられています。 いくつかの有機化合物を合成する際に、塩化ゲルマニウムを用いるとうまく反応が進行することが報告されています。
言葉の定義 有機金属化合物: 分子中に少なくとも一つの金属−炭素結合を有する化合物。13族および14族の典型金属では、共有結合性の有機金属化合を つくる。これらは普通の有機化合物に似ていて、揮発性で、有機溶媒に可溶である。(化学辞典−東京化学同人−一部抜粋)
ところで、「有機ゲルマニウム」というキーワードでサーチすると、一般の結果が290件以上ありました(goo 12/22/00 現在)。 その殆どはサプリメント系HPであり、「有機ゲルマニウム」という言葉が使われています。気になったのはその説明です。 ほとんどが、「有機ゲルマニウムは漢方薬の原料となる植物に含まれており、体に安全だ」と謳い文句で使っています。 これはウソです。 言葉の定義から、ゲルマニウムと炭素が共有結合している化合物を「有機ゲルマニウム」と言います。ですから有機ゲルマニウムそのものは、作ろうと思えば星の数ほど合成できます。 おそらくここで謳っている「有機ゲルマニウム」は図のような化合物が入っているのでそう書いているのでしょうが、どこも「有機ゲルマニウム」としか記述されていないので、詳細は不明です。
私も「有機ゲルマニウム」を合成していますが、これがすべて体に安全だったらどんなに良いことか・・・。
四塩化ゲルマニウム(無色透明の液体。この段階では、まだ無機物です。)