エピソードXより
「なぜルークはワンパに襲われるのか」
細かい事情を知っている人は「それはルークを演じるマーク・ハミルが交通事故で顔を負傷したため、つじつまを合わせる必要があったんだよ」と答えるに違いない。
だが、マーク・ハミルの交通事故がなくとも、彼の演じるルークは結局ワンパに襲われてしまっていたであろう。
あの冒頭のエピソードにはルークとハンのそれぞれのフォースの違いが表されているからだ。
ワンパに襲われたルークはその後、猛吹雪に見舞われてR2−D2から生存率725分の1と分析されてしまう。
だが、この決定的な危機もハンの活躍によってなんとか脱出することができ、ハンの強いフォースが証明される。
このような運命を切り開くフォースはルークよりもハンの方に強く見られ、ハンは物体を持ち上げる事はできなくとも潜在的なフォースはかなりのものであろう。
ルークはルークで、その後の吹雪を乗り越えられなかったとはいえ、ライト・セーバーを引き寄せるという見事なフォースを発揮していた。
彼はフォースを強く信じるという事でミディ=クロリアンの壁を突破してしまったのだと思われる。
ルークは後にマスター・ヨーダにフォースを信じることができないことで叱責されるが、普通の人間である彼がデス・スターでの出来事を教訓にフォースを信じ、セーバーを引き寄せるまでに至ったのは、スターウォーズ物語における大きな出来事であったに違いない。
「同盟軍の将軍とダース・ヴェイダー」
エコー基地のカーリスト・ライカン将軍はなかなかしたたかな人物である。
同盟軍を守るため、ヴェイダーと密かに裏取引を行っていた可能性が高いからだ。
ヴェイダーは無数の探査ドロイドを宇宙に放つが、同盟軍のライカン将軍には、ドロイドが到着してもホスの基地が安全であり続ける事を約束していたと思われる。
将軍がハンを逃がさず、きちんと面倒をみてくれている限りは、ヴェイダーとて同盟軍に手出しするつもりはない。
だが、何年も同盟軍と共に歩んできたハンは、レイアとのトラブルから急にジャバ・ザ・ハットへの借金返済問題を持ち出し、そのままエコー基地を去ろうと決心する。
ハンにその事を告げられたライカン将軍は残念そうな表情を見せつつも、爽やかに別れの挨拶をする。
だが、いざ出発となると、ハンはファルコン号の部品をバラしてしまっているチューイの姿を見つけるのだった。
ハンは発進できずに足止めを食らってしまう。(将軍の指示で誰かがチューイに強制したと思われる)
将軍は、ハンが本気でエコー基地を去ろうとしている事を知ると、即座にヴェイダーへと通報した。
ハンは、吹雪にさらされたルークの危機を救った後になっても、「飛び立つには条件が悪い」といった理由で将軍から引き止められてしまい、結局、帝国の探査ドロイド到着までの時間を稼がれてしまう。
ヴェイダーは自らの放った探査ドロイドがホスのエコー基地にたどり着いたのを知ると、今にもエコー基地から逃げ出そうとしている息子を確保する為、即刻艦隊を向かわせるよう指示を出す。
ハンがエコー基地を去ろうとさえしていなければ、ヴェイダーも部下の報告を無視していただろう。
彼は艦隊を率いるオッゼル提督を呼び出して、手柄と昇進についての話を極秘に持ちかけ、間違ったホスへの接近を行わせておいてから、彼の失敗を責め立て、処刑する。
エコー基地が全滅したら息子の確保をしに来た意味が無くなるし、同盟軍の被害を少なくするというライカン将軍との約束も守れなくなってしまう為、こうする必要があったのだ。
ヴェイダーは同盟軍の戦力を考慮して100台以上あるAT−ATの中から5台のみを地上戦に投入する事に決定するが、貧弱な同盟軍を圧倒するにはそれで十分であった。(DVD版では数が増えるかもしれない)
将軍はその頃、全同盟軍の運命を握るハン・ソロを決して逃がさないように、彼の部下へファルコン号の破壊工作をするよう密かに命じる。
ヴェイダーとライカン将軍はかなり以前から面識があったようで、ファルコンの銃座が固定されてしまった事や故障個所が増え過ぎた事などもこの協力関係に原因しているようだ。
少ない火力で徐々に同盟軍の基地を制圧したヴェイダーは珍しく先頭を切ってハン・ソロのいるファルコンを目指す。
壊されたファルコンはエンジンがかからずに悪戦苦闘するが、幸い改造船であるために正規のものとは別の始動方法でエンジンがかかり、無事危機を脱する。
ヴェイダーは寸前のところでハンを取り逃がしてしまうが、大気圏外ではヴェイダーの部下達が全艦隊を用いて追跡する構えを取っているのだった。
「偽ボバ・フェットの登場」
銃座が使えなくされたにもかかわらず、ハンは小惑星郡へと突入して追撃機を巻いてしまい、そこでうまく隠れられる場所を探し出す。
父親譲りのフォースで危機を乗り切って来たハンであるが、そんな彼もやがてニーダ艦長のスターデストロイヤーに見つかってしまい、攻撃を受け始める。
EPXの頃になると帝国軍もファルコンの防御シールドがやたら強い事に気づいてきた様で、激しい攻撃を浴びせるが、逆に突進されてしまうとニーダ艦長はなぜかその後ファルコンを見失ってしまう。
ヴェイダーは息子を取り逃したニーダ艦長を処刑し、全艦にミレニアム・ファルコンの捜索を命ずると、自らも息子のありかを探り始める。
息子の位置は程なく判明したが、彼はデス・スター破壊の一端を担ってる息子の身柄を帝国に委ねるより、もう一度自分の生み出したクローンジャバの監視下に置く方が良いとの結論を出した。
そのためにはまず、クローンジャバの管理人を呼んで来なければならない。
彼はボバ・フェットと呼ばれる友人(多分中身はキッド・スター)を呼び寄せるために賞金稼ぎ達を招集し、くれぐれも相手を傷つける事がないよう注意する。
ハンの居場所を密かにヴェイダーから教わったボバは別行動を取る事に決め、ファルコンの行方を追うのであった。
「ランドからのプレゼント」 (しばらくは物語です)
ボバからの報告を受け、ファルコンより一足早くクラウドシティーに到着したヴェイダーは、市長であるランド・カルリジアン男爵に面会し、彼にこれからやって来るハンの身柄をしばらく拘束したいと伝える。
ヴェイダーはハンには絶対危害を加えない事を約束し、拘束中も自分との食事会を何度か開くだけで結構だと言ってランドを安心させる。
ランドは帝国が嫌いなので、友人の知らない所でこのような無茶な取引をしたくはなかったが、8000人にも及ぶ市民たちの安全を考えると、これをしぶしぶ受け入れる。
お互い帝国を嫌っているはずなのに自分を帝国に売ったとハンが知れば、彼は決してランドを許してくれないだろう。
帝国は本当にハンを丁寧に扱うのだろうか。
ランドは何とかこの救いがたい裏切りをハンに謝罪する方法を考えたが、最も良いのは市民達の安全に貢献したヒーローにクラウドシティーの執政権を与えてしまう事が一番だと気づく。
ヴェイダーとの数回の食事会さえ終わってしまえば、あとは「ハン・ソロ男爵」の誕生だ。
そして、その後は市民達の安全を守るのに重要な役割を果たした「ソロ男爵」に対して、ランド自身も一市民として仕えるのだ。
ハンもこれには驚くに違いない。
そう考えればこの裏切りも、後々から見れば大きな出来事でもなさそうに思える。
交換条件として彼の小さなファルコン号をいただこうと提案するつもりだが、まあ、その辺はご愛嬌というものだろう。
何しろハンはガスを産出する巨大都市を手に入れる事になるのだ。
ランドは「サバック」というギャンブルでミレニアム・ファルコン号をハンに取られてしまった過去があるが、陽気な彼はさほどその時の事を気にしていない。
ただ、時おり彼が言う「あれはイカサマだった」の冗談にハンが快く思っていない事も知っていた。
フォースの強いハンはランドに対してものすごい勝ち方をしてしまったであろう。
もっとも、ランドもその後、他の男に対して更にすごい勝ち方をして、今の大都市を手に入れる事になったのだが・・・。
その内ファルコンのイカサマ疑惑でランドから仕返しされるに違いないと疑ってかかるハンに対して、ランドはいつでも明るく振舞う事で彼の誤解を解こうとしていたのだった。
普通の人間なら、彼の所有する都市の規模からしてファルコンが嫉妬の対象にならない事ぐらいわかりそうなものである。
だが、ハンはそうではなかった。
ランドは絶えず明るく振舞っている自分を、ハンが嫌っているのではないかと心配していた。
いよいよ、そのファルコンがベスピンに近づいてきた。
これから起こる残念な出来事さえ終わればハンには思いもよらかった男爵の地位がある。
そしてこれまで不安だったクラウド・シティーの独立経営もこれからは帝国が保証するとヴェイダーが言っていた。
ヴェイダーはイヤな奴だが、彼ほどの人物に保証してもらうのだからクラウド・シティーも、もう安泰だ。
自分はすべてを失う事になるが、大切なハンにやれるプレゼントでこれ以上の物はない。
ランドはその事を考えるとついついうれしくなってしまい、ハンへのお祝い代わりに冗談の一発でもかましてやろうと思った。
彼はまず、自分の生真面目な部下たちに対してファルコンへの威嚇射撃をするよう命じる。
いつもとは全く違う歓迎ぶりにハンも大あわてする事だろう。
ハンが来るのはずいぶんと久しぶりだが・・・。
部下からの結果報告を聞き、ランドは一人で腹を抱えて笑う。ムードは満点だ。
ランドはファルコンが到着する様子を眺めながらハンが手に入れる事になる壮大な都市を見渡す。
彼は部下のロボットに「自分のコントが終わるまで一緒ににらみ続けていろ」と命令して演出を手伝わせる事にした。
ランドは厳しい表情でハンをにらみつけると、これまた普段とは逆の態度でハンを迎え入れる。
「よくも、ぬけぬけと、オレの前に顔が出せたもんだな、このイカサマ野郎!」
ありえないランドの態度にハンはついていけずにおろおろする。
ランドはゆっくりとハンの元に近づいて行くと、いきなり殴りかかるフリをしておいてからハンに抱きつく。
「どうしたんだ相棒!ずいぶん久しぶりじゃねえか!長い間見なかったんで心配したぜ!」
自分との再会に意味不明な興奮を見せるランドに訳がわからないまま笑顔を返すハン、そんなハンに対してレイアは「小さな男だ!」とばかりに軽蔑の視線を送るのだった。
ランドは将来、ソロ男爵夫人になるであろう女性を見つけると、輝かしい未来の待つ彼女に祝福のキスをした。
うまい具合にハンの奴は花嫁まで連れてきた。
ハンはランドがレイアに興味をもつ様子に焦りを覚え、一方のレイアはあまりにも紳士的な態度で迎えてくれるランドに自分の立場を無くしてしまったハンをおかしく思うのであった。
ランドは自分からとてつもなく大きなプレゼントを受け取る事になる友人に丁寧なもてなしをしようとするのだが、裏ではすでにヴェイダーの策略が動き始めているのだった。
ヴェイダーに申し立てしていた通り、ハンたちには一晩の休息が与えられる。
次の日、ランドがいよいよ問題の食事会にハンたちを誘おうと彼らの部屋へ行ってみたが、なぜかそこにはバラバラとなったC-3POの姿があった。
不機嫌そうに振舞うハンにランドは突っ込んだ質問はしない事にしておく。
ヴェイダーとの約束に少々不安はあったものの、友人への最大限のお詫びとして「ソロ男爵」と「レイア婦人」を誕生をさせてやろうと夢見るランドは言われるがままにヴェイダーの元へ彼らを連れて行く。
いよいよ扉を開けようという段階が来ると、ランドはなぜか裏切られたと知った時のハンの顔が知りたくなった。
彼にとって緊張の一瞬である。
ものすごい勢いでハンはブラスターをヴェイダーに対して発砲したが、それもヴェイダーのフォースにて奪い取られる。
あまりの反応ぶりに驚くランド。
「済まない、自分にはこうするしかなかったんだ」
「オレも残念だよ・・」
ハンは意外なほど穏やかに返事をするのだった。
ランドは予定通り、無事に食事会が済んでほしいと願う。
そうすれば、ハンに自分の真意がわかってもらえるはずだからだ。
だが無事に終わるはずだった食事会の続きには、ハンの拷問という思いもしない結果が待ち受ていたのだった。
「炭素冷凍」
ヴェイダーのハンに対する質問なき拷問はランドにも止めようがなく、事態は「賞金稼ぎへのハンの引渡し」という悪化の一方をたどってゆく。
ハンがいなくなってしまえば、もはや彼にクラウドシティーを譲るどころでは無くなってしまう。
「そんな話は聞いていないぞ!」
と怒り出すランド。
しかし、彼のそういった言葉も、
「何か文句でもあるのか」
というヴェイダーの一言で軽くあしらわれてしまう。
ランドは目に見えない手が自分の首をつかんできた事にショックを受けるのだった。
ヴェイダーとボバはわざとランドの前で「スカイウォーカー」の名前を使った会話を行い、ハンの重要性を入念に隠す。
8000人の市民を抱えるランド・カルリジアン男爵を脅迫し、まんまと息子の確保に成功したヴェイダーは「実験」と称して、今度は息子が動き回れないよう冷凍保存してしまう事にする。
こうしておけば帝国が崩壊する日が来るまで安全に息子を管理しておけるからだ。
クローンジャバの管理人であるボバは「それは困る、死んでしまったら賞金が出ない」などと言って、さも、困ったかのようにヴェイダーと芝居を打つが、元々ジャバの管理人である彼に賞金など必要ない。
私はヴェイダーが迷わず息子を炭素冷凍機にかける場面に、少し理解に苦しむ部分があるものの、クローン戦争時代にヴェイダーは人体の炭素冷凍に関する何らかの知識を得ていたのかもしれない。
「誘われるルーク」
デス・スターの破壊で英雄となった者にはすべて帝国より指名手配がかけられ、捕まれば即刻裁判の上で処刑されると考えるのが自然であろう。
そうしたメンバーの中で一番責任を問われるのがルークだ。
ヴェイダーはそんなルークをなんとか助けたいと思っている。
彼は息子が何度もルークの為に命を賭けたのを知ってて、自分も何とかしてやりたいと思っているのだ。
皇帝陛下に対する報告も、ルークの名字が自分と同じ「スカイウォーカー」である事に目をつけて、かなり早くから息子だという事にしてしまった様だ。
「高い能力を持つからこそ味方に引き寄せる価値がある」という論理でヴェイダーは皇帝を説得している。
「味方にならなければ殺すまでです」と言うのは方便であろう。
ところで、ダーク・サイドに入る以外、ルークには生き残る手段がなかったのであろうか。
普通なら同盟軍内部で勤めていればそれで安全そうに思えるが、どうも完全にそうとも言い切れない事情があった様だ。
同盟軍には元帝国軍幹部やら帝国アカデミー出身者がうじゃうじゃいるので賞金に目がくらんでルークを売り飛ばす奴がいてもおかしくはないのである。
ヴェイダーはそうした一般社会にありがちな俗物的な傾向を危惧していたのではなかろうか。
それに、ジェダイを目指すつもりでいるルークは息子への影響を考えると危険極まりない存在である。
ヴェイダーは息子にだけはジェダイを目指してもいたくないのだ。
だが、息子の態度を考えると絶対にルークを殺したりもできない。
そうしたもろもろの要因でルークはヴェイダーから味方につく事を強要されたのであろう。
ルークは炭素冷凍室へと誘導され、いよいよヴェイダーとの対決の時を迎える。
ルークは自分がヴェイダーと互角に張り合えていると信じて必死に戦う。
だが、ヴェイダーの段階を追って行なう作戦にルークの感情は次第に引き廻されてゆく。
彼は何度も歯向かう形を取らされたあげくに最後には敗北してしまうのだった。
ルークはヴェイダーから「実の父である」という衝撃の告白を受ける。
初めはそれを信じなかったルークだが、やがて強力なヴェイダーの催眠にかかると、彼はそれが真実であるらしい事を自覚し始める。
「ウソだああー!」
なんとか否定しようと叫ぶルーク。
ヴェイダーは自分たちは親子なのだから一緒に銀河に君臨しようと提案する。
ルークはもはや自分には生きて行く場所が無くなってしまった事に気づき、決心を固めるとそのまま飛び降り自殺を図る。
多くの人が初めに感じる事だが、やはりルークの腕を切断しておいてから「私はお前の父だ」は少々強引ではなかろうか。
助けてやりたいと思うのはやまやまであるが・・・。
エピソードUでドゥークー伯爵がアナキン(ヴェイダー)の腕を切った事で「あれはアナキンの父親だ!」といった間違った見解がファンの間に広がってしまったらルーカス監督はどうするのであろうか。
「父親は息子の腕を必ず切らねばならない」といったルールがスターウォーズ世界に定着しかねない。
「腕を切断」などという、痛々しい事を実の息子にするはずもなかろう。
後遺症が残らぬよう配慮されていたハンの拷問とは大違いである。
「結局生き残るデス・スター破壊者たち」
帝国のデス・スター破壊犯に対する手配はレイア、チューバッカなどにも適用される。
デス・スター破壊後のお祭り騒ぎの中で、彼らの英雄伝はまたたく間に銀河中へと広がってしまっていただろう。
だが、そうした戦犯である彼らも皆、ハンの大切な仲間達であるのでヴェイダーとて彼らを殺させる訳にはいかない。
ルークや、レイア、チューイといったメンバーは、父親である自分の代わりに息子の面倒を見てくれている大切な存在なのだ。
ヴェイダーはプライドの高いランド・カルリジアン男爵をわざとそそのかしてレイアとチューイの救出を行なわせた様に思える。
「クラウド・シティーのソロ男爵」の誕生を楽しみにしていたランドとしてもヴェイダーの約束違反は許しがたいものであったに違いない。
ランドがのちに同盟軍に参加するのもこうした背景があったのだ。(自分がクラウド・シティーを失ったからではない)
ハンの救出に失敗してしまったランド達は一転して近くにあるファルコン号のプラットフォームを目指すが、扉の暗証番号が変えられてしまってなかなか開かない。
C-3POにうながされ、R2-D2は暗証番号を探す。
R2-D2が暗証番号を探している時に、謎のアクセスを受けてとまどっている場面があるが、これをヴェイダーがファルコン号の修理個所を教えるためにわざと行ったのだとすれば、それはちょいと考え過ぎなのだろうか・・・。
R2は扉を開ける事に成功し、ランド達一行はファルコンへと乗り込んでゆく。
彼らは無事脱出に成功したものの、レイアが突然、苦しむルークの声を聞いた為、ファルコンは彼の救出へと向かう事にした。
レイアは確かにルークの声を聞いたのだが、引き返した先からはどうすれば良いのかわからない。
ルークの声など聞こえなかったランドだが、いざ現場に引き返してみると、なぜか彼にはルークの居場所が感じ取れてしまう。
「どうやら都市の真下の方から呼んでいる様だ!」
クラウドシティーの所有者である彼は構造を知っている事を理由にファルコンをそちらの方へと向かわせると、ついにはルークの発見をしてしまう。
レイアに頼まれて、ランドはルークをファルコン内部にかくまうと、チューイに発進するよう伝えた。
タイ・ファイターから追跡されながらファルコン号は惑星ベスピンから脱出する。
しかし、彼らは次第にスーパー・スターデストロイヤーの方へと追いやられてしまい、事態はどんどん悪化していく。
ルークはひたすら語りかけてくるヴェイダーの言葉に絶望し、本当の事を教えてくれなかったベン・ケノービの真意が一体どこにあったのか問い続ける。
だが、ファルコンがいよいよ捕まろうという時に、R2はハイパードライブの修理に成功した。
デス・スター破壊の首謀者達を乗せたファルコンは、一気にハイパー・スペースへと逃がれるのであった。
「ランドの決心」
ミレニアム・ファルコンを取り逃がした事で処刑を覚悟し始めるピエット提督。
だがヴェイダーは「息子が乗っていないファルコンなど用は無い」とばかりに悠々と去って行く。
ランド達のファルコンは、無事、同盟軍の合流地点にたどり着き、ルークは斬られた腕の治療をしてもらう。
ヴェイダーに騙されたランド・カルリジアンは、もはやクラウドシティーを譲るだけでは済まされない様なハンの深刻な事態にひたすら後悔する。
もう、何を言ってもソロは許してくれないだろう。
もはや彼らの間には友情の証など何も残ってはいない。
「ソロは自分のせいで苦痛を味わい、生きていく自由を奪われた」という悲惨な状況が残されただけであった。
チューイはランドのひどい落ち込み方を見ている内に、だんだんランドを励ましてやりたくなる様な衝動に駆られた。
彼は先行きをもっと楽観的に見るようにランドを励ますと、一緒にタトゥイーンに向かう事を提案して、自分がランドの助手になるつもりでいる事を申し出る。
チューイの言いたい事をランドはなんとか理解し、彼は気を取り直してハン救出のための行動を起こす事にした。
二人はタトゥイーンへの出発準備を整え、ルークとレイアに別れの挨拶を告げるとファルコン号で旅立って行く。
ランドにできるのは「ハンへの罪が償えるのなら自分の命を捨ててもかまわない」という決心だけであった。