エピソードYより
「ボバの館」
オリジナルジャバの組織とは違い、クローンジャバの組織の特徴の一つに「ブラスターを嫌う」という事がある。
これは影の管理人であるボバ・フェット(キッド・スター)が自分の管理しやすいようにするためで、反逆を起こさせないためである。
だが、それでも何人かが所有しているのはボバの協力者だからなのか・・・。
また、見つからずに隠し持っている者も何人かいる事だろう。
EPW初登場時のクローンジャバは目前でボバが見張っているにもかかわらず、ハンに馬鹿にされ通しで情けない有り様をさらしているが、このEPYではボバの教育が効いてきたのか態度がでかく、また体も十分成長しきっている。
だが、時おり判断力に欠ける事がまだあるようで、レイア姫扮する賞金稼ぎが駆け引きを挑んできた時に、ボバの指示を直接仰いでしまっている。(EPY特別編より)
このあとレイアは偽の賞金稼ぎである事を見破られてしまうが、それもボバの鋭い観察力のおかげであろう。
肝心なのはこのあと登場するルークで、いきなりブラスターを向けられたジャバは誤まってランコアの待ち受ける落とし穴のボタンを押してしまうのだが、始まってしまったイベントをボバは決して止めようとはしない。
これにはヴェイダーの意思が反映されていると思われ、いざとなったら殺すのもやむを得ないとボバに知らせていたのであろう。
何しろジェダイを目指そうとするルークは、ハンにもその道を勧めてしまう危険があり、危険を避けたいと願うヴェイダーとしては当然の選択である。
ヴェイダーはルークの命を守ってやりたいとは願ってはいるが、ハンの正体にかかわる場合はそうでもなかった様だ。
「サーラック」
このままでは同盟軍から大量の救出部隊が来かねないと判断したボバは、以前からヴェイダーと打ち合わせていたのか、サーラックにてハンの処刑をする形をとる事にする。
死んだという事にすれば同盟軍から誰も救出に来なくなるからだ。
セリフにも登場するが、千年かけて消化されるということは一ヶ月ぐらいの間は何も起こらないという意味である。
全員突き落としておいてから後でスレーブ1に乗ったボバが回収するつもりだったのであろう。
当のボバは自分で勝手に落ちてしまっているが、これも所詮は中身がキッド・スターであるが故の悲しさか・・・。
EPXの時からそれほど成長しきっていないルークは初め、まだブラスターをかすめとって戦おうとしているのがうかがえる。
フォースを武器にしても集団相手ではブラスターを使用するのが常識だと考えていたのだ。
だが、追い詰められてからようやく決心が固まったようで、ルークは頭の中でまだ完成していなかった、ライト・セーバーのみによる完全なジェダイとしての戦い方を、この場で一気に完成させてしまう。
彼はセーバーだけで次々と手下のものを倒して行く。
ボバも普通の人間がここまでやるとは思いもしなかったであろう。
組織を管理しやすくするためにブラスター禁止とした弊害が今頃になって現れたのだ。
ボバは自分の正体を知るセール・バージ・ガンナーにスキッフの操舵部を狙うよう指示し、ハンの逃走を防ごうとする。
この時代の一般的な人々なら存在すら知らない「ジェダイ」がスターウォーズ世界へと帰還した記念すべき日であった。
「ヨーダとオビ=ワンの告白」
ダゴバにてルークはヨーダからヴェイダーが本当の父である事を知らされる。
ここで注意したいのは、死後、肉体が消えてしまうのは皆クローンである可能性が高いという事だ。
ジェダイ騎士団はもう全滅してしまっているので誰も生き残ってなどいない。
R2−D2を憶えていなかったベン・ケノービなども肉体が消え去ってしまっている。
クローンである旧共和国や帝国のトルーパー達も撃たれた後は装甲服の中で密かに消失しているのかもしれない。
彼らが着ているのは装甲服などではなく、肉体が不安定である事への体裁を整える為のアイテムなのであろう。
エピソードWの冒頭にて、同盟軍の船に乗り込んだストーム・トルーパー達が内部の同盟軍兵士達を蹴散らかしたあと、ヴェイダーが乗り込んでくる場面がある。
あの場面で倒れた味方を介抱するトルーパーの姿があるが、あれは倒れている者が何らかの理由で失神していたのだと私は解釈している。
また、エピソードUにてメイス・ウィンドゥに首を跳ねられたジャンゴ・フェットなども、その後のメイスとドゥークー伯爵の反応を見る限りでは遺体が消失してしまった様に思える。
メイスとドゥークーは既にジャンゴ本人がいなかった事に驚いていたのだろう。(ヘルメットから飛んだ首も消えた)
私たち観客はまだ、スターウォーズ世界におけるクローンの一般的な法則を知らされていないが、向こうの世界の一般的な大人達にはこの事が当然のように知れ渡っている様である。(多分、少年ボバは知らない)
エピソードWでハンとルークがファルコン内部ですばやくトルーパー達の服を奪えたのもそのせいではないか。(もちろん彼らも知っている)
ヴェイダーのクローンジャバが消えなかったのはレイアのチェーン締めによって失神しただけだったからで、実際に死んだのはセール・バージの爆破時ではなかろうか。
女性にはあんなバケモノ、殺せやしない。
クローンヨーダはルークの父に関する事実を知らないと思われる。
つまりオビ=ワンのクローンであるベン・ケノービがR2を知らないなど、あるべき知識がいまいち不十分であるように、クローンヨーダも知識が不十分であると考えられるのだ。
クローン達というのはジャバにしろ、ベンにしろ、育ての親のような者から時代背景や振舞いかたを教わっている為、時として間違いが起こるのではないか。
だが、クローンヨーダはもう一人の名前を隠されたスカイウォーカーについては知っていたようで、どういう訳か死に際にその事を話してしまう。
ルークの前に登場したオビ=ワンの霊はルークにその事を聞かれると、ハンの正体を隠すため、「実は君には双子の妹がいるんだが〜」といった話をさりげなく持ち出してルークの考えを誘導してしまう。
例えアナキンがダークサイドに陥ってしまったとしても、元パダワンの願いを裏切らないオビ=ワンの堅実さがこの場面では表われている。
ルークはクラウド・シティでフォースによるレイアとの通信で命が助かった事があるので、この辺はたやすかったようだ。
*「クローンは消滅する」というベタベタな設定に納得いかないファンも多いだろうが、ルーカス監督はかねてから唱え続けていた「スターウォーズはSFではなく、ファンタジー物語である」という言葉を出張するであろう。
「シャトル・タイディリアム」
ハン・ソロ将軍のもと、ルーク達一行は奪った帝国のシャトルにてエンドアへの潜入を試みる。
ヴェイダーはシャトルの中にハンがいる事に気づき、一体どうやって彼がボバの元から逃れる事ができたのか疑問に思う。
サーラックに落ちたボバがその事をまだ連絡できなかったのかもしれない。
もしくはデス・スター攻撃隊の一員としてファルコンに乗って来るはずの息子が地上部隊に編入されていることにショックを受けたのだろうか。
彼はハンを帝国から遠ざける良い方法が思い浮かばないので、とりあえずシャトルをいったんやり過ごす事に決めた。
ルークはダークサイドに引き込みたがっていたはずのヴェイダーがなぜこの絶好の機会に自分を捕らえようとしないのかが理解できずにいた。
「スカウト・トルーパー」
エンドアに到着したハン達は早速警戒体制に入っている帝国軍のスカウト・トルーパー達を発見するが、この時点で既にヴェイダーは何らかの指示を出していたようだ。
ハンは小枝を踏むという失敗をしでかして彼らに見つかってしまうが、この時余裕があるにもかかわらず相手はハンを撃とうとはしない。
撃たれずに済んだのはハンが迷彩服の前面を開けっ放しにしておいた事が影響したと思われる。
彼がいつも着ている黒いベストが迷彩服の隙間から見えたのだ。
スカウト・トルーパーはヴェイダーから撃たないよう指示されていた「黒いベストを着た男」がいきなり出現して驚いてしまったのではなかろうか。
彼らが一目散に逃げ出したのは、生きたままハンを確保するのに人員が必要であると考えたからに違いない。
ハン・ソロ演じるハリソン・フォード自身も、あのベストのセンスの悪さにはあきれているらしいが、ハン・ソロがあのようなダサダサの服を愛用し続けるのには、ちゃんとした脚本上の理由があるのである。
また、父、「アナキン」の影響もあって服装のセンスが似通ってしまったのかもしれない。
誤って「黒いベストを着た男」を撃った帝国軍兵士には死が待ち受けていると考えられる。
タトゥイーン、ホス、エンドア・・・と、ヴェイダーの指揮下に置かれた兵士たちには災難が多い。
「ルークとレイア」
イウォーク族の村で、レイアは以前からルークの振る舞いにおかしな所があると感じていた為、ルークにその理由を聞こうとする。
彼は自分がヴェイダーの息子である事を告白し、ルークの特殊な能力を見て来たレイアは、ようやくその秘密を知る事ができたと納得する。
「ヴェイダーの元に行かねばならない」
突然、無茶な発言をするルーク。
レイアはなんとか彼を引き止める方法を考え始めるが、そうしたおりにルークはレイアに対しても、
「自分たちは兄妹なんだ」
という、とんでもない告白を始める。
以前から二人でべスピンでの不思議な出来事について話し合ってきた事もあろう。
レイアはもちろん、それがルークの能力によって成された技である事がわかっているのだが、当のルークはそうは思っていない。
そこで、高度な教育を受けてきたレイアはルークの意見を認める事にし、「なんだか・・・自分にもそんな気がしていた」と言って自然な応対をしてみせる。
この場でルークの妹だと言う事さえ認めてしまえば、一緒にヴェイダーから逃走する展開へと持ち込めるからだ。
彼女は何としてでもルークを救いたい。
この際、自分にはきちんとした両親がいる事など、どうでも良かった。(レイアは自分が養子として引き取られた事を知らない)
だが、ルークは彼を大事に思うレイアの気持ちもわからず、父を善の側に連れ戻す重要性をより強く主張し始めてしまう。
ルークの引き止めは失敗し、もう二度と会えないあわれなルークの運命を、レイアはひたすら悲しむ。
ハンはあらぬ疑いを彼らにかけるが、レイアの様子に何か違うものがある事に気づき、素直に謝罪するのであった。
*この後、日本でも兄弟ネタのドラマが数多く見られたが、本家スターウォーズではその様な安易な脚本を採用しなかったものと思われる。
「捕虜にされる同盟軍兵士達」
ハン・ソロ将軍率いる同盟軍地上部隊はシールド発生装置の裏手から回り込んでそこを占拠するものの、不意を付かれて逆に帝国軍兵士達に拘束されてしまう。
本来、皇帝の同盟軍に対する処置は皆殺しにするようにとの命令であったが、ヴェイダーの命令のほうがより現場の兵士達に優先されているのがわかる。
何しろ、彼の息子はかつて同盟軍の本拠地までデス・スターを直接引き連れて行った事のある程のとんでもない馬鹿である。
もし、そんな息子に忠誠を誓えるような聖者がいたとすればヴェイダーとて、誰一人として殺させるわけにはいかないだろう。(自分で尻拭いをしたからと言って許されるものではない)
ヴェイダーは部下のシールド守備隊に同盟軍兵士を一人も殺さぬよう、徹底して連帯責任を聞かせていたに違いない。
EPTにおけるダース・シディアスのナブー攻略時の命令も同じ「皆殺し」であったが、これが実行されなかったのは現場を指揮したヌート・ガンレイが単に臆病だったからで、そんなに深い意味はないと思う。
それにしてもナブーとエンドアの戦いは内容がそっくりである。
運命がかつてのアナキン少年を試す為にこの様な未来を用意したのであろうか。
「ヴェイダー対ルーク」
EPX以降のヴェイダーは少し物事の考え方が変わったようで、極力ルークを傷つけない形でダークサイドに誘い込もうとしている。
ルークの方も成長を遂げており、わざと一度押され気味になっておいてから一気にケリをつけるというヴェイダーの戦法にも、もう引っかかったりはしない。
ヴェイダーはデス・スター破壊の事で最も重い罪を背負うルークの命を守るため、もしくはルークと手を結んで皇帝を倒すという目的のために何とか彼をダークサイドに引き入れようとする。
だが、困った事にヴェイダーのそうした善の心はルークにもどことなく伝わってしまっており、よりいっそう彼のダークサイドに対する拒否反応は強まって行く。
ヴェイダーは苛立ちを覚えるのだった。
「イウォーク族」
エンドアでの逆転劇にイウォーク族の存在は欠かせない。
だが、なぜイウォーク族があんなに活躍できたのかという事は今でも大きな謎である。
ルーカスは原始的な武器のみでけなげに戦う彼らの勇気をたたえて面白半分にイウォーク族ばかりを映し出している。
なぜ、同盟軍兵士達を全く写さないのか。
確かにイウォークの奇襲がなければ同盟軍の形成逆転はありえなかったであろう。
だが、やはり帝国軍の兵士達を最も多く倒したのは、決して撃たれる事のないハンの部下達が使用したブラスターである。
レイアやルークがスピーダーバイクの追激戦でスカウト・トルーパー達に撃たれていた事で反論もあるかもしれないが、始めのうちはまだ連絡が徹底していなかったのかもしれない。
ヴェイダーの命令とはそれほど絶対のもので、結果としてエンドア地上戦における同盟軍の死者は一人もいなかったと思われる。
レイアがシールド発生装置の前で腕を狙撃されたのは「同盟軍兵士の安全とシールド装置の死守」という、相反する命令をなんとか守り切る為に実行された苦肉の策だったのではないだろうか。(ソロに建物への進入をさせない為)
ハン・ソロのもとに志願したメンバーはヴェイダーにとって皆、特別な存在なのである。
イウォーク族が初めに奇襲をかけた時の映像をよく見てみると、帝国軍兵士達は同盟軍兵士達との乱闘の末、ブラスターを奪われてしまうと一斉に背中を見せて逃げ出している。
大勢で囲んでいても実際には殺す権限が無かった為、ブラスターを発砲し始めた同盟軍兵士達に恐怖を覚えたのだろう。
帝国軍兵士達は邪魔なイウォーク族をまず始末しようにも同盟軍兵士達から自由に撃たれまくり、数の上で優位なのを利用して同盟軍兵士達を囲もうにも、イウォーク族に叩かれてどうにも勝ちようがなかったに違いない。
さらにチューバッカと二名のイウォークがAT-STを乗っ取った事で帝国軍の敗北は決定的となる。
AT-ST内部に入られたら無傷で相手を拘束するのは不可能だからだ。
その後、イウォーク族はAT-STを何台も破壊するという快挙を成し遂げているが、あのような大掛かりな仕掛けを作る余裕があったのも、画面には登場しない同盟軍兵士達がブラスターを手に走り回っていたからである。
「ヴェイダーの敗北」
同盟軍の仲間を救う事を名目にルークをダークサイドへと誘うヴェイダーは、名前はわからないものの、ルークが思わず妹の心配をしてしまう事を見つける。
さすがにルークもオビ=ワンの助言を気にして、心の中で彼女の名前を唱えない訓練まではきちんとしていた様だが、妹の存在はヴェイダーに利用されてしまう。
ちなみに養子として育てられたレイアだが、ジェダイとの関係は全く無いであろう。(普通の人)
「だめだぁーっ!」
ルークは思った以上の反応を見せ、ヴェイダーは突然の事に対応できなくなってしまう。
ヴェイダーはスキだらけでかかって来るルークにどうすれば良いのかわからないまま圧倒されてゆき、反撃も試みてみるが、ついに本物のダークサイドのパワーによって倒されてしまう。
ルークを救いたい事がわかってもらえなかったヴェイダーは思わずルークに対して命乞いの仕種を取る。
これを見ていた皇帝は大喜びし、かねてからヴェイダーの行動に疑問を持っていた事からヴェイダーを殺すようルークに命令する。
ヴェイダーは再び皇帝に敗北した。
腕を切られたヴェイダーはそこから発生する電気ショートで呼吸装置に異常をきたす。
シスの暗黒卿として恐れられている彼にも意外なもろさがあったのだ。
皇帝を倒す計画が初めからばれていた事に放心状態となるヴェイダー。
だが、その時ルークは、ヴェイダーの機械の腕に自分と同じジェダイとしての軌跡があるのをを見つけ、再びダークサイドへの警戒心を取り戻す。
「僕はジェダイだ。かつて父もそうだったように・・・」
「ジェダイの復讐」
皇帝は今更ダークサイドには入らないなどと出張するルークを許す訳もなく、ルークの処刑を宣言するとその手から電撃を浴びせ始める。
ルークが自分をジェダイとして見習うつもりでいた事に依然ショックを受け続けていたヴェイダーだが、目の前で追い詰められてゆく彼を見ている内に自分のやるべき事に気づく。
皇帝の電撃を食らうと生身の体でないヴェイダーに死は避けられない。
だが、皇帝の謀略によってシスの暗黒卿にさせられたという辛い過去を持つヴェイダーにとって、たった今、唯一できる最大の復讐というのは、例え自分の命を捨ててでも救いを求める他人に力を貸してやる事だった。
ヴェイダーの体に次々と吸い込まれて行く皇帝の電撃。
だが自己犠牲を全うしようとする彼の決心には影響しない。
皇帝は憎しみへの集中を切り替える事ができないまま奈落の底へと落ちて行くのであった。
「奴らは来た!」
滑るようにデス・スター表面を進む同盟軍のスターファイター達。
本来、第二デス・スターの表面には破壊された初代デス・スターの三倍の量の対空砲と射撃タワーが装備されるはずだった。
だが先頭を行くウェッジのX−ウィングを見ると、まだ未完成のままの射撃タワーの間などをすり抜けており、とても皇帝の自慢するような完璧な防備が完成していたとは言いがたい。
この映画の冒頭で、きちんと完成させるには人員が足りない事をヴェイダーに申し立てている工事責任者の姿が登場するが、ヴェイダーは意図的にデス・スター工事の遅延工作をしていたと思われる。
実際のデス・スター工事で完了していたのは攻撃用のスーパー・レーザー砲のみだったのではないだろうか。
完璧な防御で待ち受けるという皇帝の戦略も、ヴェイダーのおかげですべて台無しにされてしまった様だ。
ヴェイダーが、かつてアナキン・スカイウォーカーであった頃、クワイ=ガン・ジンを名乗るジェダイに「フォースにバランスをもたらす者」と予言された事があった。
工事終了と共に封鎖されるはずだったメイン・リアクターへのトンネル入口は、見事にガラ空きのまんまで放置されており、同盟軍のスターファイター達は何の障害もなく突入して行くのだった。
「ヴェイダーとの別れ」
いよいよ死期が近い事を悟ったヴェイダーは自分を父だと慕ってたった一人でジェダイへの成長を遂げた奇跡の存在をじかに観察しようとする。
彼に命を投げ出す決心を固めさせた程の青年だ。
彼はルークに対して自分のマスクを外してほしいと頼む。
ヴェイダーはルークに正しい物の考え方を大切にすよう励ますと、彼が大事にしている妹にも「よろしく伝えてくれ」と言い残す。
ルークはまだ父を助けるつもりだと伝えたが、彼にはもうそれに答えるだけの力は残されていない。
ルークの父親を立派に演じきったヴェイダーはそのまま大きく息を吐くと意識を失っていくのであった。
「ランド・カルリジアン」
ハンに死のミッションを押し付けられ、すべての地位を捨てたランドは今、かつて自らが完成させた改造船「ミレニアム・ファルコン号」を操って全銀河の運命を握っている。
ランドの後方に付く二機のタイ・インターセプターはファルコンの撃墜をためらい続ける。
相手が大きすぎて危険なのか、それともハンが乗るはずだったファルコンに何らかの指示があったのか。
無力な帝国軍のパイロット達をよそにウェッジとランドはついにメイン・リアクターへと到着する。
ランドは振動ミサイルを連射してジェネレーターを破壊すると一気に出口へと急いだ。
「ハンとレイア」
デス・スターは見事に破壊され、ハンはルークの身を案じる。
だが、レイアは再開できる事を喜んでいるルークのフォースを感じ取っていたため、彼が生きている事をハンに教える。
二人のただならぬ関係にハンは「愛してるんだな?」と問いかけると、レイアは当然の事としてその事を認め、質問に疑問を持つ。
ハンは決心を固め、自分がもう二人の間には入らず目前から消える事を約束したが、驚いたレイアは、ルークの言っていた「兄妹」という言葉で二人のありかたを説明した。
ハンは始め、レイアが何を言ってるのかがさっぱり理解できなかったが、彼女のキスを受けると、それが彼らを表す一種のキーワードである事に気づく。
どういう事情かは良くわからないが、彼らの間でそうした合意があったらしい。
ハンは大喜びしてもう一度レイアにキスするのであった。
「ハンとランドとの仲直り」
生きて帰って来るはずのなかったランドだが、味方にも隠された、パワー・レギュレーターを破壊してからジェネレーターを攻撃する、という極秘作戦によって彼は見事に生還する。
ランドは始め、死のミッションに推薦された時もそれがハンの希望だと知ると、これをきちんと受けた。
だが、詳しい作戦内容がのちに知らされ、彼はこれが生きては帰れない作戦で無い事を知る。
ブリーフィング時にソロがはしゃいでいたものの、秘密を教える訳にもいかず、ランドは笑顔でソロの態度を許していた。
エンドア出発時に冷やかすソロに対し、彼はジョークを交えながら友情を示して見送った。
ランドのそうした態度はハンにも変化をもたらし、ヴェーダーの行動を予測できたはずもなかったランドに対して少々やり過ぎてしまったと反省していた。
ランドとハンはお互いを許しあって無事をたたえ合う。
ハンはルークとレイアに対する誤解も解けて一安心だ。
ヴェイダーの希望通り、無事ライトセーバーから遠ざけられ続けたハンは、ジェダイとしての苦難を受ける事もなく、古い相棒のチューイや大切な仲間達に囲まれて幸せなひと時を過ごす。
広場の向こう側に浮かび上がるジェダイ・マスター達も、彼らの友情を大いに祝福し、ハンはその中にベン・ケノービの姿を見つける。
ハンは笑顔を送ってくるジェダイ騎士たちに対して、ただ笑顔を返すのであった。