hydroxylamine 〜ヒドロキシルアミン

2000/6/12

ヒドロキシルアミン[英 hydroxylamine]

NH2OH、分子量 33.03、無色、潮解性の針状結晶。融点 33.05 ℃。硝酸、亜硝酸、二酸化窒素などの還元により生成し、通常、塩酸塩または硫酸塩 (硫酸ヒドロキシルアンモニウム) のような塩類の形で製造販売される。複素環化合物の合成原料。還元剤、ケトン類と反応しオキシムを与える。核酸のピリミジン塩基を修飾することに基づき、強い変異原性を示す。ペプチド結合の中の Asn-Gly 結合をかなり特異的に切断する。脂肪酸エステルと反応しヒドロキサム酸を与える。



化学的突然変異原[英 chemical mutagen]

突然変異を誘起する化学物質。よく知られているものに、アルキル化剤、塩基類縁体,ヒドロキシルアミン(hydroxylamine)、アクリジン色素などがある。


化学的突然変異生成[英 chemical mutagenesis]

化学物質による突然変異の生成。突然変異原のちがいにより、ひき起される突然変異の種類も異なる。ヒドロキシルアミン(HA)は、シトシン (または5-ヒドロキシメチルシトシン) に作用して、その化学構造を変化させ、アデニンと対合しやすいものにするので、GC→ATの一方向きのトランジション変異を高率に起す。ただしこれは、ファージや形質転換DNAをin vitroで処理したときの場合で、細菌以上の高等生物になるとHAのこのような特異性はなくなる。