| バンコマイシン耐性腸球菌(VRE) |
| 昨日の夜のニュースでは、これを耐性菌として紹介したところが多かったようです。糞便連鎖球菌とも呼ばれ、もともとは非病原体であるが、やはり体が弱ったときに尿路感染や心内膜炎などを引き起こす。一昔前までは抗生物質が、その治療に有効であったが、現在では、「VRSA」と同様に、バンコマイシン耐性の菌が出現してしまい、有効な治療方法がなくなっている。 |
| 多剤耐性肺炎球菌 |
| 肺炎球菌とは肺炎などの呼吸器系の病気をもたらしたり、子どもに中耳炎をもたらすバクテリアである。これも、また人間の鼻や喉にいる常在菌で、抵抗力が弱まった時に発生し、特に高齢者などでは重傷化することもある。ペニシリンが有効な抗生物質であったが、これもまた耐性菌が広まり、有効な対策がなくなってしまった。今、子どもの中耳炎の治療が難しくなってしまい、問題になっている。 |
| 多剤耐性結核菌 |
| かつては、最も恐れられた病気、結核を引き起こす菌。1900年前後の流行では死者が210万人にもなったという。抗生物質の登場で死者は激減するが、1980年ころより耐性菌が広がり始め、現在も、問題となっている(1955年に死者300万人を越えるアウトブレイクを見せている)。 |
| マラリア(原虫) |
| 「原虫」とは病原体(菌)をもたらす「虫」のことである。マラリアはご存知ハマダラカを介在して人間に伝染する、世界最大の伝染病で、高熱を引き起こし、死亡率も高い。WHOが撲滅に力を入れ、原虫駆除のためにDDT散布、マラリア駆除の特効薬クロロキンの開発を行った。一時は、病気も激減したが、現在では、DDTに耐性をもったハマダラカが、クロロキンに耐性をもったマラリアが登場し、病気の発生率は増勢に転じている。 |