先々週の輪講 (5/15) で「セレンは金属の一種で…」という間違った発言をしていました。その後、「酸素と同属で…」と言った時点で、頭の中に大きな「?」が浮かんだのですが、泥沼にはまるのを恐れて、訂正を後まわしにしてしまいました。改めて、ここで訂正が遅れたことをお詫びするとともに、せめてもの罪滅ぼしにと、セレンに関する資料をまとめてみました。
* マルコ=ポーロの旅行記。1271-1295 年の中央アジア・中国への紀行で、ジパング (日本) に関する記述もあり、ヨーロッパ人の東洋への感心を高めた。(広辞苑・第四版)
** 克山病、カシンベック病 (欠乏) や、アルカリ病 、暈倒 (うんとう) 病 (過剰) などがある。詳しくは 5. を参照
| 表 1. 動植物体中のセレン含有量 | |
|---|---|
| 種類 | 含有量 [mg/Kg] |
| 穀物類 | 0.1 〜 2.8 |
| 葉野菜類 | 0 〜 0.01 |
| 茸類 | 0.03 〜 0.09 |
| 哺乳動物の肉 | 1.0 〜 8.0 |
| 海藻類 | 0 〜 0.02 |
| 魚介類 | 0.2 〜 1.0 |
i) 中国の東北部から雲南省に至る地帯の風土病。致死率の高い心筋症を主体とした疾患。
ii) ロシアの風土病。骨の関節が変型する変型性骨関節炎。
iii) 脱髄性疾患の一種。
iv) 低タンパク栄養失調症。
v) 先日 (5/24)、朝の情報番組で、セレンの制ガン作用 (「抗」ガンではありません) が紹介されていました。「にんにく」に多量に含まれており、一日にひとかけら食べるだけで効果があるそうです。
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| 図 1. セレノメチオニン | 図 2. セレノシステイン (Se-Cys) |
| 表 2. セレン含有酵素 | |
|---|---|
| セレノシステイン系 | グルタチオンペルオキシターゼ グリシンレダクターゼ ギ酸デヒドロゲナーゼ テトラヨードチロニン-5-デヨーディナーゼ |
| セレノメチオニン系 | チオラーゼ ニコチン酸デヒドロゲナーゼ 3-ヒドロキシブチル-CoA-デヒドロゲナーゼ |
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| 図 3. 生体内におけるセレンの挙動 |