雪印で何が起こったのか?−ブドウ球菌 / What happened with the snow brand? - Staphylococcus
2000/07/26
みなさん、お待ちかねの「ブドウ球菌」に関するレポートです(絶対に作るとおもっていたでしょ?そんなみなさんの期待は裏切りません)。まずは雪印(乳業)のHPをご覧ください。
最新版(雪印乳業HP)
2000年7月25日版(コピー)
2000年7月25日版(コピー)
2000年7月18日版(コピー)
2000年7月17日版(コピー)
2000年7月14日版(コピー)
2000年7月14日版(コピー)
2000年7月12日版(コピー)
2000年7月11日版(コピー)
2000年7月11日版(コピー)
2000年7月10日版(コピー)
2000年7月8日版(コピー)
2000年7月8日版(コピー)
2000年7月6日版(コピー)
2000年7月6日版(コピー)
2000年7月5日版(コピー)
2000年7月5日版(コピー)
2000年7月4日版(コピー)
2000年7月4日版(コピー)
2000年7月3日版(コピー)
2000年7月2日版(コピー)
2000年7月1日版(コピー)
謝罪文の中に、一般人ではおそらく何のことだかわからない単語、「黄色ブドウ球菌」「エントロキシン」がでてきます。「黄色ブドウ球菌」に関しては、すでに「MRSA」の項で、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌としてすでに紹介しているので、ここでは主にブドウ球菌についての紹介をします。
ブドウ球菌[Staphylococcus]【同】スタフィロコッカス
ミクロコッカス科細菌の一属。典型的な球菌で 0.8 μmくらいの小形、名のように多数が集合して団塊をつくるのが普通。ただし液体培地の若い培養では、しばしば分散し孤立する。R.コッホ(1878)、L.パストゥール (1880)、A. Ogston (1881) が膿中に発見。純培養での詳しい研究は F. J. Rosenbach (1884) に負う。代表的な種は、Staphylococcus aureus (黄色)、S. albus (白色)、S. citreus (橙色)。aureus は、各種の膿瘍 (abscess) の病原で、albus および citreus はヒトの健康な体表のどこにも常在する半腐物栄養のもの。普通の肉汁培地によく発育するから培養は簡単であるが、動物体から分離直後のものは種々のアミノ酸や発育因子の要求が高く、ことにニコチン酸やチアミンに対して著しい。天然には aureus と albus との中間的性質のものが多く発見されている。生理学的にはコリ−エロゲネス群細菌と乳酸菌とに種々の共通性を示すが、毒性が非常に強く、動物の血管内に植えれば体内各所に膿瘍をつくって激しい症状を呈して死に至らしめる。しかしヒトの皮膚膿瘍に類するものは動物では比較的起し難く、わずかに類人猿とウサギとで類似の症状が見られる。乳製品・肉類などの腐敗による食中毒はこの細菌によることが非常に多いといわれるが、原因はブドウ球菌が増殖する際に産生する耐熱性エンテロトキシンにある。この毒素の生物活性は嘔吐中枢を刺戟して生ずる催吐作用である。抗生物質中毒や一般的栄養不良などの場合の二次的微生物相の主要細菌となる。また,毒素ショック症候群 (toxic shock syndrome, TSS)を起こす。エンテロトキシンF、表皮剥脱を起こす表皮剥脱毒素 (exfoliatin) などの毒素も産生する。黄色ブドウ球菌の細胞壁から分離されたプロテインAは免疫グロブリン (主として IgG) に特異的に結合することが K. Jensen (1959) によって見出され、種々の免疫反応に応用されている。第三世代セフェム系抗生物質に耐性のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA) が出現し、院内感染が問題となっている。
球菌と言うと、高校の生物の教科書にでてくる、「肺炎双球菌の形質転換」の話が有名ですね。あの長方形の入れ物の中に丸が二つ描かれたあの図です。今回の事件の主役となったブドウ球菌は結構身近に、それこそ僕たちの体表のどこにでもいる微生物の一種で、MRSAのページでも書いたように中耳炎の原因になったりします。では、なぜ、この菌が原因で食中毒が起こるのかと言うと、この菌が増殖するときに食中毒の原因となるエントロキシン (エンテロトキシン [enterotoxin] 下痢原因毒素) を産出するからである。そのため、この菌が体内にはいると、非常にまずいわけです。