
- (1)目的
- 今回はブタの眼球の解剖の実習をした。この実習の目的は,眼球の構造がどのようになっているか学ぶためである。
- (2)準備
- ブタの眼球(生きているブタから取り出してから約6時間たったもの),解剖バサミ,ピンセット(太・細),解剖皿,ゴムマット,かみそり,ゴム手袋
- (3)手順
- 眼球の周りについている脂肪や筋肉を,視神経を切らないように注意深く取り除く。
- かみそりで眼球を切断する。中心線を垂直に横切って切るのがよい。
- 角膜,水晶体,こう彩などを確認する。
- 眼球の膜は,外側から強膜,脈絡膜,網膜と並んでいる。網膜をはがしていくと,網膜が視神経とつながっていることが分かる。
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- (4)結果
- 1.弾力 表面がやわらかく,内部に硬みがある。ちょうどナダデココのような感触だった。
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- 2.最大直径25o
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- 3.体積8mu
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- 4.質量7.7g
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- 5.密度0.96g/ミリ立方メートル
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- 6.形,位置,分布
参考:ヒトの眼球の構造

- 視神経は思ったより太く,眼球の中心線からややずれている。
- 眼球の一番外側には,文字通り強力な強膜があり,前方で角膜とつながっていた。内側には脈絡膜と網膜が付いている。脈絡膜は黒く,光を全く通さなかった。網膜は肌色で,視神経と強くつながっていて,ピンセットでは取れなかった。
- ガラス体はすごく澄んでいて透明だった。眼球の内部を満たしていた。
- 角膜は透明で,軟らかかった。
- 瞳孔を囲んでいたのが虹彩だ。
- チン小体は確認できなかった。
- (5)考察
- 水晶体を文字の上において文字を見ると,拡大されて見え,遠くを見ると上下左右反対に見えた。これは,水晶体が凸レンズになっているからだ。
- 脈絡膜には,色素があり,網膜を通過した光をほとんど吸収するので,眼球内に入ってくる光は,瞳孔からの光しかない.そして,血管にも富んで,網膜とガラス体に栄養を供給している。
- 虹彩は,顕微鏡のしぼりの働きをし,光の量の調節をする。
- 眼球と写真機は構造が同じだが,違う点は,ピントを調節するとき写真機はレンズと像が映る面(眼球でいうと網膜にあたる)との距離を調節するが,眼球はレンズの屈折率を調節する。
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