震源
地震でなくても、地面がゆれるのは、知ってますね。たとえば、大きなトラックが走ったときに、地面がゆれるのを感じたことがあるでしょう。このとき、トラックは「ゆれ」の原因です。源(みなもと)です。そのように地面の揺れの源を、「震源」といいます。そうなんです。地震の源も、「震源」と呼ぶんです。しかし、昔は地震の源である震源が何であるか分かりませんでした。江戸時代やそれ以前は、「鯰(なまず)」が地下で暴れるのだという話もされたんです。
地震計が発明されて、
P波やS波があることが、だんだん分かってきて、それから震源の場所はわかるようになってきました。いまでは、コンピュータが発達したので、震源がすぐ計算できるようになりました。地震がおこったらテレビで「震源は千葉県東方で深さは50kmです。」などと放送されます。昔は、それを手作業でやってたので、何日もかかったんですよ。気象台の人が徹夜で頑張ったりしました。今は隔世(かくせい)の感があります。けれど、手作業でやると、震源をどうやってもとめるかわかりやすいんです。P
波君とS波君の話を思い出しましょう。P波君は、足が速くてS波君は遅かったんでした。S波君は力持ちだったんですよね。けど力持ちかどうかは、震源を求めるのにはあまり役立ちません。S波君は、ちゃんと評価してもらえず、残念がっていると思いますが、実は、S波君もその足の遅さが役立っているんです。震源からヨーイ・ドンで
P波君とS波君が走り出しますと、S波君は、だんだんとP波君に引き離されてしまいます。遠くなればなるほど離れてしまいます。ということは、震源に近くなればなるほど、P波君とS波君が近いわけですね。これを逆さにかんがえると、P波君が到着してからS波君の到着するまでの時間をしらべると、震源からどのくらい離れた場所なのかわかることになるんです。ちょっと難しいかもしれませんが、いま分からない人でも、そのうち分かっていただけると思います。