SoundEasyを使ったスピーカ設計
SoundEasy8を六本木工学研究所で購入しました。SE8は測定からシミュレイションまですべてカバーします。内容やコストを考えると明らかにどのソフトよりすぐれているのですが六本木さんに聞くところによると全く売れていないそうです。余談になりますが、どう考えても買う理由が見当たらないソフトが一番売れているそうです。多分、SE8のとっつきにくさが不人気の理由ではないかと思い、SE8を使った作例をつくろうとおもいます。私自身まだ良く分かってないので時間はかかりそうです。
基本的には以前書いたFRD consortiumにある一連の ソフトやspeakerworkshopを利用した物と一緒のはずです。ただSE8はそれら別々のソフトで分業していたのをすべて一個のソフトでできます。そのときに書いたフローチャートを下に載せます。
1.ドライバーを選ぶ
2.TSパラメーターから箱の容積を決める(UNIBOXなどを使う)
3.箱のディメンジョンを容積から決定し、バッフルの形状も決める
4.BDSスプレッドシートを使いドライバーのバッフル上での配置を決定する
測定器がない場合(あってもまだドライバーが手元にない場合)
5.4で決定した状態のFRDファイルを作る
6.SPLtracerを使いメーカー発表のf特, imp特からFRD, ZMAファイルを作る。
7.FRCを使い上で5, 6, で作ったFRDファイルに位相情報を足す
8.speaker workshopを使い、7で作ったFRDファイルを合成しそして-6dbする。
9.speaker workshopのネットワークシュミレーターを使い、ネットワークguesstimateする。
測定器があれば
10.ドライバーを箱に取り付けた状態での特性をとり、FRDファイル、ZMAファイルをつくる
11.9を実行
こんな感じでした。5から8はSE8に測定機能があるためしません。以下1から順番にやっていこうと思います。
1.今回はドライバーはusherのKSW2-5029EとT-9950です。とりあえず、30時間ほど20Hzの信号をKSW2-5029Eに入れてブレイクインしました。
2.1 一応メーカーがTSパラメーターを公開していますが信用ならないので、SE8を使って測定します。usherの名誉のために書きますが、メーカーのスペックが信用ならないのはヨーロッパ製のものでも一緒です。経験でけでもScanSpeakやpeerlessのものはかなり公開されているものとちがいます。
まず、プリメインアンプにサウンドカードの出力をLRどちらかつなげます。そして、サウンドカードのLR両入力にアンプの出力をにつなげます。このとき、アンプのボリュームは十分下げておきます。サウンドカードの入力を飛ばしてしまうかも知れないからです。SE8を開き、メインメニュ-のEasyLabのTSparameterに行きます。すると下のような画面が出てきます。そしてアンプのボリュームやMLSgeneraterSetting
のところにあるoutputをうごかし、freeAirImpedanceCurveのRunMLSをクリックし、MLSgeneraterSetting
のところにあるメータが7割くらいのところになりようにします。そして右下のcalibrateのところにインピーダンス測定するときにreferenceとしてつかう抵抗の数値を入力しクリックします。抵抗値を入力したよこに数値がでます。これは左右の入力の感度差です。1に近くなければセッティング間違っているかサウンドカードが拙いことになっています。これでキャリブレイトできたので、アンプの出力に抵抗、ドライバを直列つなぎします。そしてサウンドカードのL入力のホット側をドライバと抵抗の間に接続します。そしてfreeAirImpedanceCurveのRunMLSをクリックします。次にRunMLSのとらりのFFTをクリックします。インピダンスカーブがグラフにあらわれます。そして次は錘をコーンのせてます。その重量を、modifiedImpdanceCurveのTestMのところに入力し、またRunMLS、FFTをします。そして、Re,Diaのところに数値を入力し、TSusingDeltaMをクリックします。これでTSパラメーターがはじき出されます。
2.2 つぎにボックスのアライメントを決めます。メインメニューのEnclosureToolsのEnclosureDesignを開けます。上で測定したパラメータが自動的に入力されます。パラメータを入力し、見たい項目にチェックをいれ、plotボタンを押せばグラフがプロットされます。またEnclosureCalculatorのPowerCompression/Rgenを開けると、クロスオーバーのDCRの影響もボックス計算に盛り込めます。

3. 次に、EnclosureCalculatorのDiffractionを選びます。バッフルディメンジョンを入力します。そしてドライバーの位置を入力します。もし上のボックスデザインの段階でsingleDriverを選んでいれば、一番上のところ以外は無視されるようです。

これで箱をつくる準備ができたので、箱を作ります。
途中経過です。内部塗装が終わったところです。少し気が狂ったように補強してみました。バッフルは右側でもう一枚重ねる予定です。

実はこういうメイプル2cm厚の単版が手に入ったのでバッフルの幅が決まってしまったのです。本当はもっとバッフル幅を広げたかったのですが。


ちょっとトゥイ-タ-の落とし込みが少なくて完璧にフラッシュマウントできずにいます。でもルーターなしでよくがんばった(笑 ベニアも貼ったので後はバッフルのラウンドと色塗りです。あと何週間でできるのでしょうか?
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