「ねぇ、○原?」
物語はそこから始まった。
またこの言葉をきっかけに、我「グリンーンヒル」の夜は明けた。
2003年に僕は地元に舞い戻ってきた。
ミニスト○プが消滅し人々に活力が感じる事が出来ない、
物寂しげな「街」であった。
いやもう既にここは「町」となっていた。
会社からかえって寝るという生活に肩までつかり、
僕もこの「町」の一人として生活を送り出していた。
ある朝、船○駅にて妖精の言葉を聞いた。
その言葉をきっかけに、グングンと力が湧き出てくる自分を感じる。
【地球のみんなオラに力をゥz
なんて一言も言ってない、だが充電された体からは思いもよらぬ、パワーが放出される。
「おっ、吉○ひさしぶり!(大)」
「声がでかいよゥi苦笑)」
久しぶりに大きな声を出した。
そして又、何かから開放され、時が走馬灯のようにさかのぼる。
まるで人間大砲で、空高く打ちあがるかのごとく、僕の時間はさかのぼった。
このまま僕は上昇気流に乗ってどこまでもいける気がしたが、
そんな気分を落ち着かせて、僕はさっきより小さな声で話し出した。
「おっ、わりぃ(小)」
挨拶と何気ない話からはじまり、そして昔話に花が咲く。
まだ寒い朝であったが、
このとき既に僕の心の中では桜のつぼみが膨らみ始めていた。
僕と吉○は高校時代に飲み会を行った。
あの頃の思い出が昨日のように感じた。
【あの時の飲み会はゥz
それから飲み会と言うフレーズが、なぜか頭から離れない。
【飲み会、飲み会、飲み会ゥz
最近酒を飲むと言っても、家でビールを飲み下す毎日だった。
【飲み会がしたい!】
僕は一つの結論に達した。
その感情に間髪いれずに、僕の卑しき心『剛』(本名:草柳 剛)が囁いた。
《飲み会誘ったら?》
僕の清き心『光子』(本名:盛 光子)が囁く。
《会っていきなり飲み会の話?それは無いでしょ。
久々の会話なのに、会話が弾まないうちに…冷静になってワンダーボーイ!》
【光子の言うとおりだな】
もっともな意見に、僕は光子に賛成した。
また『剛』が囁く。
《大きいチャンスはびびる、小さいチャンスは馬鹿にして乗れないものさ。》
【う〜ん、それも一理あるな、チャンスか…】
僕はチャンスと言う言葉に弱い。
それを知ってか、巧みに僕を誘う。
揺らいだ心を察してか『光子』が囁く。
《あなたは船橋駅で手相を見せてくださいと言われ、見せた事があるの?》
【無いけど…】
《向こうからは見れば昔の友達でしょ、
会っていきなり飲み会しようよって、状況的には手相の方々と変わらないじゃない。》
【ってことは、うざがられるのか】
ワンダーボーイの計算機がフル回転し出した言葉が、
「今度あったら飲みの約束でもしようよ」
と、『光子』の意見を尊重し、さらっと『剛』の気持ちも伝えたのだ。
結果この試合は『剛』が優勢で幕を閉じた。
まあ満員電車で、携帯番号の交換なんてもってのほかだった。
冷静どころか、さっきまで自分はいささか「元気球」が暴走し始めていたのだ。
その次の日であろうか、帰りのバスで偶然にも吉○さんと同じバスに乗った。
(狙ってはいません。)
そしてバスが出発すると同時に「グリーンヒル」も始動した。
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