まいらど

 
まいらど

(1)方言
 うちらの地方の方言で「行きましょう」と言う意味ですわ。
「まいろうぞ」→「まいらふぞ」→「まいらぞ」→「まいらど」
「ぞ」が「ど」に変化するのが大きな特徴だったりします。
 「ぞうきん」=「どうきん」と言う風に。(ひろこ)

(2)出版業界用語
 英国の哲学者フランシス・ベーコンは人間が真理を獲得するのを妨げる要因を4つのイドラ(偶像・幻像)で説明しました。

 すなわち、
1.種族のイドラ(人間の本性に基づくもの)
2.洞窟のイドラ(個人に固有する誤謬)
3.市場のイドラ(言語の混乱によるもの)
4.劇場のイドラ(偏った学説や哲学による独断や虚構)
の4つでございます。

 がっ、しかぁし〜、ベーコンは実はもう一つイドラを発見していたのです。
 ごく普通のキリスト教徒として悪魔の存在を信じていたベーコンは、合理的には説明できない誤謬の原因を一括して「悪魔のイドラ」と名付けたのでございます。
 「悪魔のイドラ」略して「魔イドラ」。

 えっ?
 お題は「まいらど」? 「まいどら」じゃないの〜!
 (どうするんだ、ここまでひっぱっておきながら……)
 あぁ、こんな誤謬こそ悪魔に魅入られたとしか思えない。

 …というわけで、意外と迷信深いベーコンは「悪魔のイドラなどというものを書物に書き記すのはどうも不吉だ」と言って、校正段階で「悪魔のイドラ」の項を削ってしまいました。

 以来、出版業者の間では「校正段階で削除される記述」を「まいらど」と称するようになったのでございます。
 「おい、またまいらどだよ。いいかげんだねぇ」てなぐあい。(らんにゅう)


マイラド(my ...)

(1) My lard
 何度もダイエットを繰り返すダイエッターたちの間で自分の皮下脂肪を指す隠語。
「今月はジョギング頑張ったから、マイラドがだいぶ落ちたよ!」とか
「マイラドは知らないうちに増えるのよね〜」
という具合に使う。(らんにゅう)

(2)my Lord
 横浜のある旧家で使われている言葉で、当主に対しての敬称。
 明治中期、イギリス人と交流のあったこの家の当主が英語の「my Lord(閣下、殿様、御前様の意)」という敬称を気に入り、家人に使わせたのが始まりと伝えられる。
 現在では「まいらど」にしか聞こえないが、当初は正しく「まいろーど」と発音していたらしい。(人間好不思議)

(3)My road
 幕末期に、伊豆にやって来たアメリカ海軍の水兵が伝えたカントリーミュージックの歌と言われる。接触が厳しく見張られる中での口伝だったため(すぐ書き記されたが)、発音にかなり変化がみられる。一説には、水兵のなまりもかなりあったと言われる。そのため、今伝えられているものを翻訳するのには、難しいといわれた。しかし、郷土史家の研究により以下の部分が分かっている。
  我は帰る 懐かしい村へ ×××(この部分翻訳不可能 方言か?)も待っている
  かの地は今 どうなっているだろう 同胞よ
  もう何遍 この道を通るのか 我が母なる道よ
  我が人生の苦楽を見ている道よ ×××××(何かの掛け声か?)
 意味が分からないながらも、望郷の念を歌った歌とされて、当時の伊豆ではかなり流行ったらしい。幕府は、これを禁じようとしたが、これに対し当時の人々は適当な日本語を当てて、日本古来のまじない歌と言い逃れたという。この為、一部の民間信仰ではまじないに使われ、後世の歴史家の頭を悩ませることとなった。(さちはる)

(4)My Rad
 1966年公開のイギリス映画「愛しのラドクリフ」の原題。
 “突然の事故で姉と恋人を一度に失った女性が二人の関係を疑い、恋人の過去を調べるうちに…”
 古典的な悲恋物かと思えば戦争ミステリー、しかしてそのオチはスラップスティック。背景となるオールドイングランドの美しい風景以外、あまり見るところのない作品。(しぇーん)

(4)My ラド
 「まいらど」ですか?
 口にするのも恥ずかしいけど、おたずねとあればしかたがない世界中に不思議と「ラド」で終わる都市名が多いんですよね。日本の平戸(ひらど)やコロラド(これは地名)、レニングラード、
エルドラド、ベオグラード等々。いずれも交通の要衝だったり、歴史の教科書に出てきたりと重要な都市なんですね。
 そこで誰が言い出したのか知らないけど、超古代に世界を統一した超文明があり、そこで使われていた共通語で「らど」は都市を意味したのだろうという話になったそうです。そしたら、我が町可愛さのあまり世界中の自称歴史研究家が「我が町こそ超古代国家の首都だった」といいだして世界規模の邪馬台国論争になっているそうなんです。
 当然、いわゆる学者さんたちからは相手にされてなくて逆にそのような自説を立てることを「マイラド主義」って呼ばれて馬鹿にされてるらしいです。(篤信半人)


マイラド

(1)マイラバーの誤記から
 いやあ懐かしいねえ。昔中州にあったパブだよ。
 なんでも本当は「マイラバー」と名付けたつもりだったのに電話局(NTTになる前の話さ)に出した書類が悪筆だったもんだから電話帳に「マイラド」って印刷されちゃったのをオーナーが面白がって、そのまま店名の方を変えちゃったんだってさ。
 「エリーゼのために」みたいなエピソードだよね。あれもほんとは「ルイーザ」なんだろ?

 タイやフィリピンから出稼ぎに来たおねえちゃんたちも可愛くて酒も安くて、いい店だったなあ。
 今はもうないよ。キャナルシティの用地買収で潰れちゃった。(岩井玉夫)

(2)mile-add-on
 マイラド(マイル-アド-オン)
 航空会社のマイレージサービスの一種。路線ごとの決められたマイルではなく実際に飛行したマイル数が加算される雷雲をさけて遠回りしたらその分増えるし天候不順で引き返したら往復のマイル数がつく。
 しかし、約款に「墜落した場合はその時点までのマイル数とする」と記述されていたことが発覚したため、世間の非難を浴び廃止となった。(ガオガイダーセヴン)

(3)μ rad
 博士!「まいらど」ですか
 たしかラド(rad)っていうのは吸収放射線量をあらわす単位でしたよ博士。だからマイラドはマイクロラド(μ rad)のことじゃないでしょうか?博士!(コバルトにいさん)


真イラド
 厚さ25ミリ未満の学生カバンの事です。
 チャッカリ(マッチ)とかエンタ(たばこ)とかチャリ(警察)とかと同様の
ヤンキー言葉です。語源は定かではありませんが、「いいランドセル」の略だという説が有力です。
 ちなみに、厚さ40ミリ未満-25ミリ以上だと、ただの「イラド」。(屍怒媚紗素)


マイラ土
 たしか、イギリスの園芸家で、リチャード・マイラさんという人が開発した培養土のことです。主にハーブを育てるのに適しているって聞いたことがありますわ。(ちんじゅう)


舞裸人
 信州信濃の、とある村のお祭りで、裸踊りをする男たちのことを「舞裸人(まいらど)」と呼ぶって聞きました。大晦日の夜に、素っ裸で赤いふんどしをしめた男たちが、踊りながら各家をまわり、来る年の幸福を祈願するんだそうです。
 素っ裸に赤いふんどしという出で立ちは、その村の歳神様の姿をまねたものだそうで、歳神様が色白でもち肌だったことから、魔裸人も肌の白い男でなくてはダメなんです。
 ちなみに、その歳神様は、映画『千と千尋の神隠し』にも、油屋の客としてチラっと出てくるんですよ。(りんじゅう)

 ↑
 あ、まちがい。
 魔裸人→舞裸人(りんじゅう)


真苛人
 大阪弁で「せっかち」のことを「いらち」と言いますが、その古語に当たるのが「いらうど」および「いらど」です。これに接頭語の「ま」が付いて「まいらど」となると「あきれるほどせっかちな人」の意となります。(らんにゅう)


麻衣郎党
 武家の家臣「郎党」のうちでも内仕えの者。
 戦場に出ず、鎧や甲冑を身に着けることがないことに由来。(ぶっち)


眩螺怒
 興奮すると、回転状の目眩をおこしてバッタリ倒れてしまう病気のことです。わたくしの師匠が眩螺怒もちで、できの悪い弟子をしかるたびに卒倒なさってました。(螺羅仙女)


埋裸奴
 古墳時代の日本で、王が死ぬと古墳に生き埋めにされる奴隷のこと。通常は裸で埋められたことからその名がついた。中国の古文書によれば、卑弥呼が死んだときに時の皇帝は埋裸奴百人を日本に送り、その死を悼んだとある。(珍夫人)


魔いらど
 これは一般には極秘とされているのですが、じつは密教大乗伝其の弐の巻に明記されている破魔の呪文なのです。
 僧であった祖父は幼かった私を膝に乗せて教典を読むのが日常でした。その時に教わった記憶があります。
 唱え方は「ま・いらど!」のように、まといらずを明確に区切り、堂々と自信を持って発音しなければならず、そうしなければ効果が発揮されないどころか、逆に魔物に力を与えてしまうという、強力ながら、諸刃の剣的な危険を持った呪文なのだそうです。
 霊力と胆力を持たない人は、魔物に出会ってしまったら周りにいる誰か強そうな人にこっそり、素早く、
「『魔いらど』って堂々と唱えてくれよ!」
と耳打ちした方が無難といえそうです。(木枯らし)

↑ていせい。「ま」と「いらど」を明確に区切り、でございました。
そうそう、呪文を間違っても同じように危険ですから、お気をつけて……。(木枯らし)


参ら戸
 『躙口(にじりぐち』の古名。

 躙口は、広辞苑によると
 『茶室特有の小さな出入り口。体をにじって出入りする。』
 とある。

 茶道が完成されつつあった安土・桃山時代、茶の湯の会に於いて『もてなす』=財力及び教養をひけらかす側は、専ら権力者の特権的地位であった。反対に、『もてなされる』=茶の本流を教えていただく側が『臣下』の立場である。
 故に、客側の視点で茶の湯の会に呼ばれるということは、すなわち茶室に『上げて』いただくという事になる。よって、その出入り口を『参ら戸』と呼ぶようになり、反対に、室の内から亭主が呼ぶ時は『迎へ戸』と言う。

 後、茶の道の前には、身分の上下は関係ないという考えの元に、この呼び名は次第に使われなくなり、
現在では躙口が一般的な名称となった。(すくえあ2)



 
 辞書に出てくる「まいらど」は……

舞良戸(まいらど)
 書院造の建具のひとつ。細い桟を横に小間隔にとりつけた引き違い戸。

 でした。


 
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