らかるい

 
●方言

等(ら)かるい
 福岡の方言で、何ごとも「俺がオレが」としゃしゃり出るひとのことをいいます。「かるう」とは「背負う」という意味。

(用例)「しょんなか、あのおいしゃんな等かるいやけん」
→(意味)「仕方ない、あのおじさんはでしゃばりだから」

といった感じで、「困ったもんだが憎めない」イメージの言葉だと思ってください。(ぶっち)


●方言で、仏教用語に由来

らかるい=泣き虫
 群馬のほうでは、泣き虫のことを「らかるい」といいますわ。

(用例)「アンタみたいならかるい子は、竹藪にうちゃってくるよ!」
(意味)「アンタみたいな泣き虫は、竹藪に捨ててくるよ」

 どんな字を当てるのかはよくわかりませんの。(ちんじゅう)
 

落下涙
 さて、ちんじゅう様がおっしゃっている「らかるい=泣き虫」ですが、もしかしたら「落下涙」という字をあてるのではないでしょうか。わたくしの祖母が、生前よく唱えていたお経に『落下涙経(らかるいきょう)』というのがあります。本当はもっと難しいお題目があるらしいんですけど、

  世尊涙落下涙落下
  せーそんるいらーかーるいらーかー

という部分が耳につきやすく、わたくしの郷里(埼玉県北部)では『落下涙経』と呼ばれていました。上に引用した言葉は、飢え死にしそうな山犬のために自分の体を与えた阿聖童子の死を悼んで、お釈迦様が涙を流す、という場面に出てくるそうです。

「それなら落下涙じゃなくて、涙落下じゃないの?」
と、祖母に聞いたことがあるのですが、どうやら「るいらーかー」の部分を繰り返しとなえていると「らーかーるい」と聞こえるため、語呂もいいので『落下涙経』ということになったようです。(村野珍珠子)
 

 「落下涙」説、なかなかに説得力がありますね。阿聖童子というのは初めて聞きましたが、ひょっとして手塚治虫の『ブッダ』に出てくるアッサジ君のモデルでしょうか?(ちんじゅう)


●仏教用語

羅果類
 佛の悟りのことを「羅漢果」(らかんか)
 または「羅漢華」(らかんかorらかんけ)といい
 「羅果」(らか)と略します
 だから、羅果類は佛の悟りに達した行者たちを意味するはずなのですが
 仏教用語では「類」はあまり良い意味には使いません
 そこから推考すると「羅果類」は自称阿羅漢たちを
 さげすんで呼ぶ言葉だということになります(骸骨和尚)


●食べ物

裸果類
 農協用語で、穀物・豆類・クリ・クルミ・銀杏等果肉ではなく種子部分を食用に供する植物のことを『裸果類』と呼びます。
 裸子植物・被子植物といった構造的なものではなくあくまでも『農産物』としての再生産性に着目しての分類です。(ぶっち)


螺軽飯
 米の粉を水で練り棒状にして縒り合わせた形にし、焼き固めた食品。干し飯の進化形として、携行食として用いられた。砂糖と味噌、木の実を混ぜ合わせたものは忍者食とも言われる。(ひろこ)


●化け物

羅瓜塁
 羅瓜塁……なつかしい。
 西アジアのゾロアスター経典を4世紀に漢訳したものとされる「阿爾宝経」という書物に出てくる動物で、原語では「ラカーリュ」または「ラクーリ」と発音したらしいです。
 「体が大きく、立って歩き、獣をとって食う」とされていることから、絶滅種の熊であるというのが通説ですが、1970年代に「これは2足歩行する肉食恐竜の生き残りである」とする珍説が一時話題となりました。もちろん、小学生の私はそちらの珍説の方で名前を知ったのですが……。(鏡千)


螺柯類
 親方もひとがわるい、正解は、山海鏡に載ってるじゃないですか。

螺柯類、獣がいる、そのかたちは類のようで、螺を背負う、足は柯のよう、鳴くときは鳳凰を呼ぶ
 これってなんでしょうね?
 螺(まきがい)を背負っているならカタツムリでしょうか?
 でも足はないし、縞模様のヤドカリかな?
 いや、ヤドカリは鳴かないぞ
 あっ!ところで山海鏡は見てもいいのよね、あれ辞書じゃないし〜(広義解釈人)


●建築

らかる井
 別名、「切支丹井戸」、「南蛮井戸」。
 戦国時代に、宣教師が伝えた井戸の形式を言う。何処が日本の掘り方と違うのかは、分からない。その多くは、その後の改修工事で元の形を残していないと言う。
 「らかる」というのは、井戸掘りの聖人の名前だそうで、この形式を編み出した人とも言われるが、詳らかではない。伝説では、杖を突いただけで、泉が湧いたとか。なんか、弘法大師みたい。(さちはる


螺架塁
 何番?、、、じゃなくて南蛮といえば、切支丹の時代に、山城ではなく、町の周囲に建てる砦のことを、螺架塁とよんでいたようです。その容姿や構造が語源だろうといわれていますが、資料がほとんど残っていない状況では、推測でしかありません。(広義解釈人)


●人名

ラカルイ(羅禍流威)
 わたくしもうひとつ思い出しました。以前モイライを蝦夷の族長の名前だと言いましたが、モイライの奥さんの名前をラカルイっていうんですよ。喪夷羅威と羅禍流威という表記で古文書に出てくるんです。(ちんじゅう)


●音楽

ラカルィ
わたしもラカルィのこと知っているよ。
中東の、ナントカいう作曲家がつくった子守歌アルね。

 ラカルィラーカールィー ラララカルィーラー
 おやすみ坊や 夢を見て
 遠いお空に はばたいておゆき
 白い翼を 背中につけて

 ほら涙は お空にのぼり
 星になるよ 光っているよ
 明日の空に お日さまはのぼる
 涙の星は 流れて消える

↓ここにMIDIデータをアップしておくので聞いてみるといいネ。(まだむ珍)
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/7948/bbs/lakaruy.mid


●キャッチコピー

ら?かるい
 ハッ!それは掃除機の新製品の名前では無いですか!
 どこで洩れたんだ・・・・?

 キャッチコピーは "あらら?かるーい"
 「そのままやん!」という製品名が付くことが良くあるのは、皆様良くご存知の通り
 そしてダサダサのキャッチがまかり通るのもクライアント次第という
 大変悲しい現実であります・・・・俺のせいじゃないっての!!

 ・・・ふぅ・・思わず興奮してしまい、失礼しました
 それにしても・・・・内部に情報をもらしてるヤツがいるな・・・あいつか?・・・ぶつぶつ・・・(悲しき広告屋)


●法律用語

羅渦類
これは江戸時代の法律用語ですね
「羅」(ら)には男性器の意味があるそうで
「渦」(か)には女性器の意味があるそうです
「羅渦類」を描いた絵を販売してはいけないっていう
法律があったらしいです
いつの時代も法律用語って難解ですよね(犯人二号)


●ヤンキー用語

ラカルイ(ラッカー類)
 や、大きな声じゃいえないけどさ
 ○ンナーとか、○ルエンとか、そのへんの有機溶剤のこと
 ハッパ(大麻)やシャブ(覚せい剤)に比べりゃカルいって意味もこめて
 ラカルイなんて呼んでたっけか。俺も若い頃はずいぶん…あわわわ。

 や、もちろん今はやっちゃいないよ。マジでマジで。
 ヤンチャは二十歳までには止めなきゃシャレになんねえもん。(岩井玉夫)


●サラリーマン用語

来暇累
 うちの職場、有給休暇のみならず通常の休日も『来期持ち越し』が認められてるんです。
ただし最長2年、最大30日まで。これを『来期持ち越し休暇累積数』、略して「らかるい」と呼んでおります。
 「アンタ今らかるい何日?そろそろ使わないと消えちゃうわよ」てな会話が交されるのはおおむね決算も間近になってから。フツーの休みすら取り辛い状況下でどうしろと。数年前、決算月をまるまるらかるい解消に当てた豪の者がいましたがその後社内で彼の姿を見たものはおりません。「サービス残業」「休日出勤」と並んでここ数年来の組合の悩みの種です。(ぶっち)


 辞書に出てくる「らかるい」は……

らかるい ラ果類
 ウリ科の総称。カボチャ・キュウリ・マクワウリ・スイカ・トウガンなどのたぐい。

だそうです。

 ラの字はくさかんむりの下に瓜という文字を2個並べて書くんですが、ふつうの日本語フォントには入ってないんですぅぅ(T-T)

インフォシーク大辞林

↑ここらへんで「らかるい」を引いてみてください。ラの字が画像で表示されます(しめきり後の辞書引きは許可)。


 
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