がぜちあえ

 
●食べ物

ガゼチあえ
 ガゼチあえですか。懐かしい。子供の頃、食べたことがあります。ガゼチという魚をあえたものです。日本周辺では、駿河湾と相模湾にすか生息しない深海魚で、黒はんぺんと同じく静岡でしか食べられないものです。神奈川では食べる習慣がないそうです。体に対し、巨大な歯と目を持っていた、視界に入ったものは片っ端から食いつきます。味はかなり美味ですが、最近は何故かほとんど捕れなくなっています。一説には、悪食がたたって、プラスチックなどのごみを食いすぎたためとも、いわれます。(さちはる)


ガゼち和え
 ガゼのわたあえ、塩辛のことだと思うとりましたが、違いましたんかいのぅ。ガゼゆうたら、磯の潮溜りに居るような雑魚で、網を出すまでものぅ捕れよりますんでわしのような婆やらわらしやらにはええ獲物ですで。(岩井玉ノ)


ガゼ稚鮎
 「見かけ倒し」とでも訳せばいいのでしょうか?
 九州西海岸の方言で、カニ・ウニ・貝のなかで食用にならない種類を「ガゼ」と呼び、稚鮎を「ちあえ」と読みます。蟹・雲丹は高級食材ですが、食べられない物はどうしようもありません。稚鮎は食えばうまいけど、買えば高いが売れば安いので商売にはならないわけです。「ガゼ稚鮎」の類には気を付けましょう。(広義解釈人)


●植物学

ガゼチアエ gazetiae
 なんのことだったか思い出すのに時間がかかってしまいましたが gazetiae とは、すなわち植物のガゼチ科のことでしょう。ラテン語風に読むとガゼティアエなのでしょうが、カタカナで表記する時はガゼチアエとする場合が多いです。
 奇しくも広義解釈人さんが、「ガゼとは九州西海岸の方言で食用にならないカニ・ウニ・貝のこと」とおっしゃられましたが、植物学用語の gazetiae も、北九州の方言に由来しています。
 わたくしが知るかぎりでは、ガゼとは食用にならないもの全般をさす言葉だそうで、ガゼチとは、食べられない茅(チガヤ)のことだそうです。イネ科のチガヤに似ていますが、根・茎・葉のすべてに毒があり、食べると全身にジンマシンができるそうです。日本では、粽(ちまき)を作る際に、茅の葉を用いましたが、平安時代の文献にあやまってガゼチを使い、ジンマシンで苦しんだ人の記録が見られます。
 ガゼチ、オニガゼチ、アカガゼチなど13種をガゼチ科と呼び、ガゼチ科のことをラテン語では gazetiae と呼びます。(ちんじゅう)


●古生物学?

臥・世・豸・娃・ャ
 恐竜土偶を信じますか?
 古代中国人も古生物学ってのを知っていて、陸棲四足動物のうち六千五百万年前の大絶滅で生き延びた五種類と絶滅してしまった七種類のことを、五続七滅と呼んでいました。そのうち、五続にあたる動物が「臥・世・豸・娃・ャ」(がぜちあえ)、七滅 とされるのが「沙・孜・數・施・姐・硫・兜」(さしすせそると)とされています。
 現代科学の分類とは違うので単純に比較は出来ませんが、臥は臥竜のことでワニのようなガニ股で歩く爬虫類と思われます。対して恐竜のような直立四足歩行する爬虫類は七滅にある孜(孜竜)であろうと言われています。また四肢が退化した鼻行類はどちらにも含まれていないというのが通説です。(ガオガイダァ〜セヴン)


●漢文

我雪隠喘
「がぜちあえ」ですね
さっそく、調べてみましょう。さぁ、辞書をひもといて、、、
あっ!ひもといたら辞書がバラバラになっちゃったよ。
うぅ、辞書を紐解くって本当に紐解いたらダメなのね。

↑このように文字の通りに勝手に解釈してその文字の奥に秘められた本当の意味を知ろうとしないことを、自分勝手な解釈と言う意味で「我雪隠喘(がぜちあえ)」(専用の個室で独り喘ぐ)と言うそうです。(骸骨和尚)


我是地愛
 我是地愛(我この地を愛す)その土地への愛情を示す言葉です「この地に住みたい」という事で、遠まわしなプロポーズの言葉としても使います「毎朝君が作った味噌汁が飲みたい」というのが、本当に味噌汁が飲みたい事を示している訳で無いのと一緒ですね(まじない集め)


我是知吾惠
 仏教用語であり、表題のように表記します。その意味は「われこれをしるに、われにめぐみあり」と読み下すとわかるように「自分自身を知る、自我に目覚めることで、私には大いなる恵みがあった」ということ表します。すなわち自我の目覚めの大切さを説いた言葉なのです。Venus)


●祭り・行事

賀節饗
 昔、朝廷の力が強大だった頃のこと。
 大嘗祭・新嘗祭、新年・節会等、暦に添った公式行事でなく、主上が個人的に「お祝い」をなさりたい日に、京びとに御酒や餅、菓子などをふるまわれることがありました。多くは御子のご成長に関するもので、歯が生えたといっては祝われ、はじめて歩いたといっては祝われる、というふう。ご生母の位が低かった場合、そのご生誕や出家・入滅の日なども賀節として(いくぶんささやかに)祝われることがあったそうです。(ぶっち)


がぜ地饗え
 がぜ地とは、瓦畝地とも書きますが、どう考えても耕作地には適さないであろうやせた土地にムリヤリ作った畑のことです。そんなやせた畑でわずかばかりにとれた野菜を使い、ささやかな宴をもよおすことを「がぜ地饗え」といいます。 もともとは土地神様への感謝をこめて、しめやかに行われたもののようですが、現在では「がぜ地」そのものがなくなり、形ばかりの宴が各地に残っています。山形の芋煮会は、がぜ地饗えのなごりだと言われていますね。(村野珍珠子)


 辞書に出ている「がぜちあえ」の解釈は……

がぜち和
 スズメ、ウズラ、ツグミなど小鳥類の肉をつけ焼きにし、細かに叩いて辛子酢で和えた料理。

 だそうです。
 つけ焼きって、どんなタレをつけて焼くのかしら。検索してレシピを探してみたけど、さすがになかったですわ。


 
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