よひんびん

 
●発電機とその利用法
ヨヒン瓶
初めまして(ってここに挨拶していいのかな?)。
謎のライター(笑)こと反成びんです。
いや、まいりましたね。
知人からこのサイトのことを聞いて見に来たら、
ボクのこと噂になってるじゃないですか。
ゲームライターだった時代まで覚えててもらえたなんて
嬉しいっすよ。でも、ちょっと照れるなぁ。

ところで「よひんびん」ですが、たぶんヨヒン瓶のことですね。
正しくはヨアヒム瓶というんですが
ドイツの神秘学研究家ヨアヒム・ハイデルベルヒが考案した妖気発電機のことで、
1873年のウィーン万国博覧会で一般公開されたものです。
実物や設計図が残ってないので詳しい仕組みはわかりませんが
大気中に含まれる妖気を集めて電力に変換するという妖しげな代物でした。
万博終了後に日本の金持ちが購入して持ち帰ったそうですが、
何度か見せ物にされたあとに故障して動かなくなったようです。
当時のことなので、電気を使った見せ物といっても
暗い部屋の中でアーク灯をつけて見せる程度だったでしょうが、
それなりに話題になったみたいです。(反成びん)
 

そんな昔に、空気電池が…
ヨヒン瓶の説明を読んで思い当たることがあります。
正極として空気中の酸素を使ういわゆる空気電池は、
20世紀初頭にフランスで開発されたと言われていましたが、
19世紀の終わりごろ日本において「妖秘瓶」という名前でどう考えても空気電池としか思えない物が怪しげな店で売られていたという噂があるのです。
きっとヨヒン瓶のコピーだったのでしょうね。rev.すみえ
 

ヨヒン瓶漁
 私の実家のある静岡では、戦中まで「ヨヒン瓶漁」というものが行われていたのです。長い竿の先に丈夫な糸でヨヒン瓶をつるすのです。瓶には、丈夫な針を巻きつけます。開けた場所で周りに明かりがない所ならどこでもよいのですが、特に牧の原台地や焼津沖、日本平などの沿岸部が格好の漁場でした。そこで、瓶に明かりを灯して、竿からぶら下げて待っていると、「空気魚」というものがやってきて、瓶に喰らいつきます。これを捕らえて、売っていたのです。しかし、この生物は、日光にあたるとすぐに溶けてしまうので、珍味とされ、一部の間でしかしられていませんでした。なぜ、ヨヒン瓶を使うかというと、他の明かりではよって来ないそうなのです。何か、明かり以外の要素が合ったらしく、瓶から出る特殊なエネルギーに引かれたと思われます。しかし、この漁も戦中の灯火管制で中止になり、戦後も混乱で忘れられたものになってしまいました。さちはる
 

続・ヨヒン瓶漁
 ちょっとばかり書き忘れたことがありました。「瓶に明かりを灯して」と書きましたが、私の出身地では、「ヨヒン瓶」とは瓶と電球との一体化したものを指します。
 次に、空気魚がヨヒン瓶にしか食いつかないのなら、周りに明かりがあってもかまわないと思った方もいるでしょう。しかし、周りに、他の明かりがあると、ヨヒン瓶についてる電球に気が付きにくくなると言われています。
 更に、気になって調べたところ、この魚には「ヨアヒムの魚」という意味の学名が付けられているのですが、命名者はあの男でした。ペーター・アーマイゼンハウフェン博士そのでした。この人、どこにでも現れるなあ・・・
 記述によると、空気魚は、体長が1メートル以上、3メートル以下の半透明で、夜の間は体がしっかりしているが、日が当たるとともにブヨブヨになり、正午過ぎには溶けてしまうそうです。性格は、慎重さと獰猛さを兼ね備えているそうです。雑食性で、茶畑を一夜にして坊主にしたこともあります。(さちはる


●海のカワウソ
伊予兵兵
ヨヒンビン?
イヨヒンビンならば四国西海岸に棲息する
海水棲のカワウソなんだが…
天然記念物のニッポンカワウソの亜種で通称ウミウソと呼ばれているぞよ
その鳴き声がヒンビンと聞こえる事と、家族で移動する様が兵隊の行進のように見えるので「兵兵(ひんびん)」と名付けられたらしいが、河童を兵頭部(ひょうずべ)と呼ぶことと関係があるかもしれんなぁ
残念ながら明治以降は、公式に確認されていないのでほとんどUMA扱いなんだな
でも、地元の人たちはよく見かけるらしいぞよ(骸骨和尚)
 

兵兵といったら
 骸骨和尚さんの伊予兵兵で思い出したんですが、『山海経』に[犬敝][犬敝]という生き物が出てきますよね。北京語の発音が bing bing なので、日本語訛すると「ひんびん」になりそうなんですよ。
 四国にいるウミウソ(イヨヒンビン)ってのは、手足の指が長くて指の間に水かきがあるから、魚の鰭のように見えるっていうじゃありませんか。『山海経』に出てくる敝敝は狐のようで翼があるってことです。魚の鰭のことも翼っていうので手足に鰭があるともとれるでしょ。もしかすると、四国のウミウソは敝敝の仲間なんじゃないでしょうか?
 これまでウミウソは中国での生息が認められていませんでしたが、これは世界的な発見かもしれませんよ。四国のウミウソをイヨヒンビンと呼ぶなら、敝敝はシナヒンビンとでも呼ぶべきでしょうか。いやあ、わくわくしますねえ!(ちんじゅう)


●お菓子
阿蘭陀煎餅売りのこと
「ひんびん」というのは今でいうとクッキーに似たお菓子で、
オランダ人が食べているのを日本の和菓子職人が真似て作ったものです。
その起源は安土桃山時代にまでさかのぼれますが、
一般民衆が食べるようになったのは江戸時代中期からだと言われてます。
その頃になると、飴売りや焙烙売りのように、
ひんびんを担いで売り歩くひんびん売りが現れました。
「よー、ひんびんひんびん おらんだせんべ ひんびん」
と歌うように呼ばわりながら歩くことから
いつしかひんびん売りのことを「よひんびん」と呼ぶようになったそうです。

なお、江戸っ子はひんびんを「しんびん」と発音するため、
「死ん人」に通じると言って嫌い、
ひんびんのことを阿蘭陀煎餅(おらんだせんべい)と呼んでいました。
ひんびんを売り歩く人のことは「だせんべ」と呼んでいたようです。
これは「おらんだせんべ」に由来しています。ちんじゅう
 

子守歌に出てきます!
ここを読んでやっとわかりました。
おばあちゃんがうたってくれた子守歌に
「よーひんびん」という言葉が出てくるんですが、
オランダ煎餅のことだったんですね。
ちなみにこんなうたでしたよ。

 泣くな泣くなや この子がかわい
 せんべくわそや よーひんびん    (うららちゃん)


●人名・船名
ヨヒンビン
なつかしいな
曾祖父が乗っていた船ですよ。
露日戦争の対馬沖海戦で唯一、無傷で帰ってきた船です。
日本側の記録には残っていないと思いますが
日本の駆逐艦を二隻沈めてその乗組員を
済州島まで運んでいます。
なかなか強運な船で、スパイ船として活動中、ハワイ近海で沿岸警備隊の臨検をうけて拿捕寸前というところで、日本軍の真珠湾奇襲が始まり、どさくさに紛れて逃げてきたそうです。
今はたしか択捉島沖で魚礁になっていると思います。(スパイスキー)
 

探検家セルゲイ・ヨヒンビン
その船のことなら聞いたことがあるぞ。
あれは体制崩壊前のことだったが
ヨヒンビン号廃船のニュースはプラウダの三面記事にも小さく載っていたよ。

ところで、ヨヒンビンというのは探検家の名前だというのはご存じかな?
セルゲイ・エロフェーヴィッチ・ヨヒンビンは 1645年にキエフ郊外で生まれ、
シベリアのどこかにあるという伝説の国シャンクウを探すことに
その生涯を費やしたというが、詳しい生い立ちはよくわかっていない。
1705年、最後の探検にでかけたまま行方不明になったそうだ。(チンジュフスキー)


●その他
夜嬪鬢
 江戸、元禄の時代に上方の遊郭で流行した髪形です。
 と、申しましても決まった型がある訳ではなく、髪結い(もしくは第三者)の手を借りずにわざと崩して纏めた髪全般を指しました。
 本来はそれで説明は終わるのですが、この夜嬪について御説明いたします。

 この髪型の名前の由来となった『夜嬪』とは、唐の時代の文献に見られる皇帝の愛妾の名称のことです。唐の後宮の制は、大体に於いて礼記にある制を基に、皇帝の正皇后夫人の位置に皇后。その下に順に 妃、嬪、?、、美人、才人、宝林、御女、采女 の位がありました。
 嬪(ひん)は九嬪といい、嬪の中で更に昭儀・昭容・昭媛・修儀・修容・修媛・充儀・充容・充媛の位がありました。が、唐玄宗の開元中に新たに別嬪という位を作ったことにより、後宮の序列に一石が投じられたのです。
 楊夫人の下女(名称は未詳)に目を留めた玄宗は、彼女の望むままに寵とそれに伴う位を与えようとするのですが、元の主であった楊夫人(妃)と同等の位にまで上げる訳にも行かず、かといってその下の嬪ではその女が納得せず…という板挟みの状態での窮余の策として作られたのが別嬪でした。
 もとから後宮に侍っていた女たちの間では、この別嬪という位は評判が良かろうはずもなく、すぐに廃止されています。ですが、そのわずかの間でさえも、後宮では下賎の出の女を馬鹿にする意味で『夜嬪』という通称を使い、決して別嬪と呼ぶことはなかったそうです。

 その後、分不相応の栄華を望む女を夜嬪と呼ぶ慣習ができたのですが、これが元禄になって上方に伝わり、崩れた感じ・ふしだらな感じを与える女の蔑称に転じたようです。(美容師見習い)


四品貧
これは、世にいうコレクターのことです。
よっつの品(名品・珍品・逸品・絶品)を求めるために、財を失い貧に窮する
方々を指してこう呼ぶことがあります。とかく骨董の世界では、様々な隠語が使用され、
一見の素人さんにはよい品を手にすることが難しいといわれますが、目利きの蒐集家
においても、その財力は多くの場合有限であり、目が利けば効くほどよい品を求めたく
なるのが道理というものです。
四品にさらに「佳品」を加え、五品貧という言い方をする場合もあったようですが、
四品で充分に家財を失うことから、四品貧という言い方が定着したものと思われます。ガンバ


夜賓便
うむ〜漢字解釈をすれば「夜賓便」かな?
革命前夜の独裁者が高飛びする
夜逃げの荷物を積んだ宅配便公儀介錯人


鬼の名前です
 江戸時代の妖怪草紙に出てくる鬼の名前です。中国で夜叉(鬼)の大戦争があり、負けて日本に逃げてきたと言われています。
 よひんびんは鬼同士の戦いに負けたとはいえ強大な力を持っていましたから、たちまち日本在来種の鬼を従えて大江山に砦を築きました。
 毎晩のように鬼の襲撃にあい、都の人々はおびえながら暮らしていましたが、金太郎さんの息子である坂田金平が渡辺徹之介らとともに戦いを挑み、見事討ち果たしました。
 「よひんびんなる唐渡りの鬼大江山にすまうと聞きて坂田金平父親ゆずりのかなぼうをばむんずとつかみ…」(1803年『大江山顛末記』より)(金平糖)


ヨヒンビ(ン)
 アマゾン流域で、伝統的狩猟生活をおくっている少数民族(すみません民族名は忘れました)の、部族内で最も勇敢な青年におくられる称号が、たしかヨヒンビンだったと思います。意味は、すこし記憶が曖昧ですが、確か「おお天上から授けられた神聖なる勇者よ、もっと魚を釣れ」だったと思います。

 ちなみにちょっと役立つ豆知識ですが、彼らの発音法則から、語尾の「ン」は、ほとんど聞こえないほどに弱まるので、「ヨヒンビ」と発音した方が通じるらしいです。(かずのり)



 
 辞書に出ている「よひんびん」の解釈は……
【yohimbine】ヨヒンビン
 西アフリカ産アカネソウ科の植物ヨヒンベの皮に含まれているアルカロイド。白色の針状結晶。催淫剤。(広辞苑)
でした。
 なんでもヨヒンビンの催淫効果は男の人にしか効かないそうです。日本では薬として認められてないらしいんですが、検索かけると売ってるとこ多いみたいね。

 
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