|
10・13浜松平和集会 木元茂夫さんの話
アフガン攻撃と米軍支援法を問う
私は神奈川で反基地運動をおこなうと共に派兵チェックという冊子の編集委員会のメンバーです。
派兵チェックは今年で10年目になります。9月11日の事件を契機にテロ対策法案10月5日に上
程されました。わたしたちがどういう論理を組み立てて反対運動をおこなうかが問われています。
狙われてきた集団自衛権の行使
ブッシュ政権が成立し2000年10月アーミテージレポートが出され、そこで日米同盟を英米同盟
なみにするために、日本が集団的自衛権を認めることを求めています。これを受け小泉政権は集
団的自衛権行使について踏み込んでいるわけです。今年の1月西元徹也という人が岡崎研究所の
シンポでグレーゾーンでの有事法制整備を行うことを提言しています。PKFへの参加と武器使用、
戦闘行動と結びつく後方支援をおこなえるようにし積極的に派兵を行おうとするものです。このよう
な動きのなかで「テロ対策法」は出されました。
アメリカによるアフガン攻撃
現在,アメリカはテロリストへの攻撃からタリバン政権への攻撃へと動きを進めています。かつて首
都カブールは美しい都でしたがソ連の侵攻以後20年の内戦により破壊されてしまいました。現在
アメリカが介入し攻撃を加えています。NGOの4人が死ぬなど多くの市民が空爆で被害を受けてい
ます。これは許しがたい戦争です。
わたしの職場は厚木基地周辺にありますが、9月13日から1週間猛烈な離発着訓練がおこなわ
れました。1日11時間,時には1分間に4回,1日計400回に及ぶ離発着訓練の騒音は人間の精
神をつかれはてさせるものです.この訓練をへて9月21日キティホークは横須賀を出港しました。
出港に際し自衛隊の護衛艦と海上保安庁の最大の巡視艦しきしまが護衛しました。これ自体集
団的自衛権の行使でした。
米軍支援のためのテロ対策法の問題点
日本政府は目に見える支援策として野戦病院でも活動も計画していますが,これに対して自衛
官自身がそんなことはできないと発言をはじめています。
「自衛隊を道具としか見ていない」「野戦病院は攻撃されやすい」「死体袋はない」などこれまでに
なかった発言が報道されています。イージス艦をインド洋に浮かべてもアフガン内を監視すること
はできません。
米軍は世界最大の輸送能力をもっています。輸送艦は4万トンクラスであり日本の輸送艦のとき
わは1万トン弱です。米軍は貨物船集団として海上輸送コマンドをもっているのです。日本はときわ
に機関砲をつけ海外へ出そうとしていますが,海自自身差し入れ程度しかできないことを自覚して
います。
パキスタンへの派兵はパキスタン内での反米デモの高まりに見られるように法律ができても派兵
できないでしょう。小泉はこの機を逃したら法律を作れないとし躍起になっていますが,この動きに
対して自衛隊内には参加派もありますが,隊内から相当の異論が出てきています。
C130は日本の輸送機で最大ですが米軍では最小です4000キロの航続距離しかない輸送機に
支援物資を積んでパキスタンまでいったのですが,滞在するプランは2時間でした。それは自衛隊
側の抵抗ともいえます。法案では米軍とそれ以外の軍をも支援して物資を輸送することになってい
ますが,これは参戦行為です。突発的な攻撃があっても戦闘地域とは見ないとする見解も問題で
す。
自衛隊法は、治安出動前の情報収集活動,警護出動の導入,防衛秘密漏洩への処罰の強化
などの形で改悪されようとしています。
自衛官へのよびかけを含めた反戦平和の活動を
このような日本の米軍支援・参戦に対しては保守層からも批判があります。日本は敗戦後軍事不
介入や武器の禁輸を国策としてきました。その政策が日本を基本的にはテロとは無縁にしてきまし
た。アメリカは軍事介入を繰り返してきましたが、それがテロを受けることになりました。ながい目でみ
れば,軍事力では国を守れないことを示しているといえるでしょう。日本は後方支援により軍事介入
に参加しようとしています。しかしそれは日本の安全を守ることにはならないでしょう。
自衛隊に対しては派遣反対の世論が必要です。その世論の力が隊内での派遣への異論の力を
強めるでしょう。自衛隊へのよびかけをつよめ出動を阻む取り組みをすすめたいと思います。
「アメリカの戦争はおかしい」の声は世界各地にあり反戦運動は拡大しています。横須賀で活動し
ていると高校生が声をかけてきました。若い人の反応もでてきています。今日浜松での宣伝でも高
校生が見ていきました。戦争がすすめば日本人の意識も変わります。
わたしたちの力で大きく状況を変えていくこともできます。希望をもって反戦平和の活動を進めて
いきましょう。
〔文責NO!AWACSの会〕
|