
| 天皇の賛美と地位利用はやめよう |
報復戦争と自衛隊派兵に反対しよう
●2001年10月28日「海つくりの日」
| 私たち「平和と人権のための市民行動」は10月28日、静岡県焼津市で天皇が 出席して行なわれた「海つくり」祭典に抗議のチラシ配布を行ないました。 焼津・第21回全国豊かな海づくり大会」によせて 10月28日静岡県焼津市で「第21回全国豊かな海づくり大会の式典がもたれた。 当日は雨天。静岡の「平和と人権のための市民行動」メンバーが5人で、「天皇 の賛美と報復戦争支援に反対と焼津駅前でチラシまき、海づくり大会に抗議した。 大会は推進委と静岡県が共催する形で運営されたが、本部は県庁内にあり、実 質的には県が運営した。大会費用は99年から2001年にかけて約5億円が費やされ た。うち焼津市が約2千万、水産関係団体が約3千万円を支出している。これに加 えて県下での警察5千人余の警備費や、天皇をはじめとした客の参加費が加わる。 県内警察官6千人の内の半分にあたる3千人が、海づくり大会の警備に動員され、 さらに他県からも警察官が動員された。海づくり大会には約5万人が参加した。 大会のメインは天皇のおことばや放流である。大会にあわせたかのように焼津新 港が造営されている。天皇は訪問のついでに静岡・藤枝・富士などまわり、それに 伴い「日の丸」が各所でふられる。3万人余が歓迎の旗ふりをしたという.静岡駅前 では女性警官がよびかけて、「日の丸」のふり方の予行練習までおこなわれた「ソ フト警備が陛下のご意向」なのだという。 「両陛下万歳」をとなえた奉祝行進が2千人をあつめて静岡市内でおこなわれた。 天皇の泊まるホテルにむかっての提灯ふりもついた。主催者の連絡先は県護国 神社内。雨にぬれながら大会で漁船のパレードをみる天皇の姿が、美談として報 道される。地元紙には「陛下、陛下」の字がおどった。大会のために高校生や小学 生が組繊された。2年かけて訓練された小学生団体の組織名は「豊かな海を守り 隊」という。 天皇がくると組織される奉祝デモと「日の丸」ふり。それをサポートする警察。女性 警官や私服を増やしての監視の強化。たれ流される「陛下」報道と美談。 費やされる5億円をこえる税金。この国の主権者は天皇になる。人々はこの行事 によって、権利主体の地位を奪われる。会場周辺半径2キロ、上空600メートルは飛 行自粛(禁止)、周辺道路は午前7時半から午後4時45分まで通行止めとなった。 会場入口では出席者全員の所持品検査。抗議のビラまきをおこなう参加者に声を かけてははりつく公安警察。 日本が米軍の報復戦争を支援し、大地の破壊に加担していくなかで、大会では 「人と自然が共生する美しい国造り」を「国民総ぐるみ」ですすめるという決議があが った。焼津の第5福竜丸の被爆については一言もない。 大会スローガンは「うみがすき 魚いっぱい あおいうみ」だったが、この日の印象 は「天皇がすき 日の丸いっぱいくらいそら」だった。この国の政府は参戦にむかっ ている。人間を大切にしない国家が海の生命を守れるはずがない.母なる大地、そし て人間のために「うみがすき 戦争をやめろ 天皇はいらない」。 ●行き着く先は・・・・ 小泉首相の靖国神社公式参拝と教科書問題をめぐって、これまで以上にアジア の人びとは日本に対する警戒心を強くしています。また、歴史認識の点で一部に かつての 「皇国史観」を押し立てる勢力があるなかで、天皇賛美につながるマス コミ論調を背景にして度重なる天皇家の諸行事は、主権在民の理念をないがしろ にしてしまう恐れがあります。 ●本当の 「海つ<り」 のために 豊かな「海つくり」のために何が必要で、何が問われているのでしょうか。海はい まどんな状態にあるのでしょう。 環境破壊が進み、海は瀕死の状態です。干拓で干潟を無くし、浜辺の生態系も 壊されています。豊かな海を蘇らせる目的で、天皇が来る会場を新たに造営する のは、海岸の新たな破壊ではないでしょうか。 ●「海つ<り」に天皇の出席はいらない 焼津市内外で、この日のためにどれだけの市民生活が迷惑を受けたでしょうか。 仰々しく重々しい警備体制、これには県費が使われています。によって市民は不 便を強いられます。天皇の出席によって「豊かな海が戻る」のではなく、日頃から県 民・市民が自然環境への配慮をすることが何より必要です。 ●アメリカによる報復空爆と日本政府の戦争協力を止めさせよう。 天皇の地位を利用し天皇賛美をすすめる一方で、政府は戦争協力法を成立させ て自衛隊を海外に派兵しようとしています。戦争状態の地域に行って戦闘に巻き込 まれない保障はありません。泥沼の戦争協力ヘと日本国が進まないよう私たちは、 アフガニスタンヘの米英軍攻撃に反対し、空爆の即時中止を求めます。 テロの犠牲になった方々や家族の悲しみを考えるとき、また、アフガンの子供たち や難民が到来する寒さと餓えで死や病気の危殆にひんしているなか、「海つくり」祭 典を行うこと自体なにか間違っていないでしょうか。 |