反戦平和世界行動同時デー6.22〜23静岡・浜松行動


●6.22静岡行動



 6.22静岡集会は平和と人権のための市民行動が主催してとりくまれた。青葉公園でのNO!
有事法のチラシまきののち小集会がもたれた。今回の反戦平和デーの意義をNO!AWACSの
会メンバーが紹介し、平和と人権の代表の西脇さんが有事法の問題を自らの60年安保闘争
の体験をふまえて語った。内田ボブとTOKIWAは音楽をとおして平和を表現した。“太鼓の音が
自分自身の生き方をただす”“ひきさかれる海や森の生命、その生命の声をきき、変革主体そ
のものを耕していく作業を”という音楽をとおしてのメッセージが会場をつつんだ。参加者は30
人。
●6.23浜松行動



 6月23日、韓国からのゲスト[金学奎(キムハッキュ)さん]をむかえて浜松基地への要請を
中心に浜松での反戦平和デー行動がとりくまれた。主催はNO!AWACSの会。
 はじめに浜松基地平和フィールドワークをおこなった。訪れたところは@1930年代後半、
日中戦争とともに三方原の基地が拡大され、そのとき朝鮮人労働者を動員して掘られた長池
A1940年代に三方原におかれた毒ガス秘密戦部隊跡の門柱(現・自衛隊官舎入口)B浜
松基地内のAWACSの遠望 C戦争肯定展示の基地広報館。 
 浜松基地建設(開隊1926年)においても多数の朝鮮人が土木資本のもとで動員されてい
る。日中戦争下に掘削された長池は、植民地朝鮮から移民しこの地に動員された人々の汗
と涙に思いをはせることができる史跡である。また、浜松基地のAWACSは日米共同作戦の
要となっていく軍用機であり、子どもに戦闘服を着せて写真を撮り販売する広報館とともに日
本の軍拡の最前線である。

●浜松基地要請行動
 2002年に入り、浜松のAWACSは単独で日米の戦闘機を管制・指揮する日米共同訓練を
おこなうようになった。また防衛庁のリスト問題も有事法制や個人情報保護法をめぐる動きの
なかで顕在化してきた。またワールドカップへのAWACSの使用もおこなわれ、夜の12時に帰
投し、逆噴射の音を基地周辺10キロ余にまでひびかせる状況も生まれている。NO!AWACS
の会は、韓国ゲストと共に浜松基地へと要請行動をおこなった。要請には7人が参加。中日新
聞がこの日の要請行動を取材し、韓国からの平和運動家も要請に参加したことが地方版で報
道された。

●6.23浜松満月まつりでの平和アピール



 6.23浜松満月まつり(主催:満月まつり浜松の会)が昨年につづき浜松の寺院(龍泉寺)で
開催された。このコンサートに韓国ゲストも参加しアピール。当日の基地申し入れ文書や日韓
共同の平和アピールもまつりの冊子におりこんだ。
 今年のコンサートの出演者は増加し、歌や演奏が13、詩や語りは5の計18個人・団体とな
った。出演者だけで50人をこえ、周辺の住民も寺の庭でエイサーなどを聞き、参加者の合計
は約200人となった。

 コンサートはエイサー(黒潮エイサー同好会・浜太鼓)ではじまり、高校生や小学生がオーボ
エ・クラリネット・ピアノで好きな曲を演奏。フェルナンド、小林、TOKIWAはそれぞれアンデスの
笛、サーランギ、西アフリカの太鼓、アボリジニの笛などを使って演奏した。西アフリカや沖縄の
太鼓とアンデスの笛(ケーナ)やチャランゴのセッションになるなど会場はもりあがった。サーラ
ンギの演奏は内省の時を刻み、西アフリカの太鼓のアンサンブルは平和と生命の讃歌のリズ
ムで寺をつつんだ。
 語りでは水俣、太田川の水問題、浜岡原発訴訟などの訴えがあり、韓国ゲストは浜松での
基地史見学の印象と6.22反戦平和デーの主旨を語り、平和に向けての提起をおこない、米
軍基地撤去、日米軍事同盟の廃棄、有事法制阻止、東アジアの民衆の連帯に向けての想い
を力強く呼びかけた。
 地引浩は「とうがらしを噛む」「空」の詩をよみ、国鉄分割民営化以来の労働者差別と軍拡へ
の批判を語った。
 内田ボブはひきさかれていく生命たちの蘇生と平和にむけての想いを沖縄体験や長野での
生活をふまえて語り歌った。NO!NO!BANDはNO!有事法をアピールする歌を歌い、韓国ゲスト
と共に韓国労働者の行進曲も歌った。
 満月まつり浜松の「平和と命のメッセージ」が高校生によって読まれた。最後はTOKIWAの
平和ドラミングと三線のカチャーシーでコンサートはおわった。
 戦争と暴力の連鎖を平和と生命を刻む歌と鼓動で断つということ、国境線のない地球をもと
め、内なる生命と対話しわかちあうこと。戦争・基地・差別・環境破壊のない時代に向けて歩む
こと。
 2002年の6月23日の浜松満月まつりコンサートはこれらの想いをもった歌とリズムが交
差する場として設定された。
 ナショナリズム、コマーシャリズム、勝利至上主義に支配されたワールドカップの喧騒のなか、
「満月まつり」の場は、国境をこえ、人間の価値の商品化を否定し、勝ち負けのない生命の共
同にむけての歌と鼓動につつまれていたと思う。
 6.22反戦平和世界同時行動デーの宣言には「反戦平和のうねりは戦争の暗闇が立ち込
める人類の未来に一条の光となっている」と記されているが、満月まつりはその光にさらに輝
きを加えるものであってほしいと思う。