レッドカード事件2・21申入れに対する県立大の回答書

 日頃、静岡県立大学の留学生に対しまして、何かとご支援を賜り、心から感謝
申し上げます。また、過日は本学にお出かけいただき、種々意見交換ができまし
たこと重ねて御礼申し上げます。
 その際、貴会からお申入れのありましたことについて、次のとおりご回答申し
上げますので、ご理解くださるようお願い申しあげます。 
 ご指摘の教員と留学生との間のトラブルは、本学にとって、実に由々しき事態
と認識し、直ちに評議会のもとに「教員の人事に関わる特別委員会」を設置し、
慎重に事実調査等を行い、その結果に基づき、昨年2月の評議会において、当
該教員の処分を決定し、即日実施するとともに、マスコミ報道を通じて事実関係
等を公表したことは、ご案内のとおりであります。
 併せて、全教員に対して「特に高い倫理性と道義性が求められている大学人
として、これを機に、改めて襟を正し、当事者意識をもって課せられた重責を全
うするよう周知するとともに、国際的な視野にたった授業への自覚と配慮を促
したところであります。 
 処分の内容につきましては、既にご衆知のとおり、@不正行為の有無は、教
授会の厳正な事実調査によって判断されるべきところ、この手続を経ないで独
断で処分を行ったこと、A大学が留学生不正行為問題の真相解明に向けて努
力しているにもかかわらず、これに協力せず、本学の自治と社会的信用の維持
を阻害したとして「訓告処分」を行う一方、問題のレポートの提出を求める命令と
留学生との関係修復を求める通知をいたしました。
 レポートにつきましては、国際関係学部長を中心とした調査委員会を設置し、
厳正な調査を行い、その結果を、公開の場で報告したところであります。
 その内容につきましては、ご面談の際ご説明申し上げたとおり、当該教員が
主張するような組織的不正はなかったものの、一部に丸写しや写し合ったと考
えられてもしかたないものもあり、この点については、留学生にも反省を求め
たところですが、大学としての対応の重要性も認識し、留学生の語学力向上の
ための英語や日本語の補講、修学上の相談に応じるアドバイザーの配置、国
際交流談話室の設置等、留学生への新たな支援策を講じることといたしまし
た。
 また、これと併行して、当該教員には、機会あるごとに留学生との関係改善
の早期実現について指導してきており、引き続き、こうした努力を重ねるととも
に、法律の専門家等の意見を聴きながら、新たな措置が必要と判断した場合
には、適切に対処してまいる所存であります。
 さらに、昨今の大学を取り巻く社会環境は大変厳しく、しかも急ピッチで変革
が進んでおります。本学では、こうした変化に即応できるよう機動的な学内体
制の整備に取り組み、新たに大学経営会議や留学生委員会、倫理委員会等
を設置したところであります。
 今後は、二度とこうした不祥事を生じさせないよう、教職員一丸となり留学生
への支援や教員の倫理問題等に真蟄に取り組んでまいりたいと考えておりま
す。ご理解とご支援の程切にお願い申し上げ、回答とさせていただきます。

                                平成13年3月2日
静岡県立大学のレッドカード事件を考える会
世話人代表 石原 康彦 様
 
                                 静岡県立大学
                                   学 長 廣部 雅昭