「2.11静岡集会」への連帯のメッセージをお送りします!

●2001年2月11日

1999年8月に「国旗国歌法」が制定・施行されてから、もうじき二度目の「卒業式・入学式」を迎え
ようとしています。同法が成立する以前から、教育現場においては、学習指導要領によって、日の
丸・君が代の実質的な強制が行われてきました。しかし、法案可決後、それに倍する締め付けと統
制が行われるに至っています。教育委員会から校長への職務命令、校長から教職員への職務命
令という形で、日の丸掲揚・君が代斉唱が義務付けられ、それに抗議・抵抗する教職員は、以前に
も増して厳しい処分にさらされるようになりました。そのため、昨年の「卒業式・入学式」では、日の
丸掲揚率・君が代斉斉唱率が急上昇しています。また、日の丸掲揚問題をめぐって、東京・国立市
などでは、右翼団体が車を連ねて「街宣活動」を展開し、そのため、危険を感じた学校が授業を一部
取り止めて生徒を帰宅させるという事態も起こっています。「暴力による支配」さえ感じさせる時代に
なった、と言えるでしよう。
 さらにまた、教育現場にあいては、それと並行して、様々な形で反動的な攻勢がかけられてきまし
た。その一つは、森首相が私的諮問機関「教育改革国民会議」をてこに押し進めようとしている国
に奉仕する心を養うための「奉仕活動」の推進や国にとって「適正のない教師を教育現場から遠ざ
けるための法律の制定、そしてその先の教育基本法の改悪のもくろみです。
 そして、もう一つ気にかかる危険な動きほ、いわゆる「新靖国神社法案」に向けての策動です。
 一昨年、「国旗国歌法」が参院本会議で可決成立する3日前に、野中官房長官(当時)が、記者会
見で、靖国神社を特殊法人化しA級戦犯分祀を検討することを表明しました。その後、自民党支持
母体の一つである「新宗連」から反対が表明されたり、自民党内右派から「靖国神社の伝統を冒涜
するものだ」と激しい批判を受けたりして、この「野中構想」は後退したか見えましたが、その準備
は着々と進められ、昨年7月、自民党内に、野中幹事長(当時)を座長とする「靖国問題に関する懇
談会」が旗揚げされるまでになりました。この「懇談会」は、靖国神社に首相や閣僚が公式参拝でき
る環境整備を目指すものとしており、「野中構想」がペースにあるのは明白です。
 わたしたちは、日の丸・君が代強制の実態を監視し、それと闘う子どもたち・保護者・教職員が孤
立しないよう、連帯する運動を継続・強化していく必要があります。また、「新靖国神社法案」への動
きについても、反対の声をあげつつ、必要によっては全国的な阻止行動をうって出る必要がありま
す。特に問題になるのは、「野中構想」が、形式的にであっても、靖国神社を宗教色のない施設に
することを視野にいれていることです。わたしたちは、「靖国神社は宗教ではない」という二番煎じの
詭弁を厳しく批判しつつ、一方で、たとえ無宗教によってではあっても国家が戦死者を顕彰すること
自体の問題性を厳しく批判していかなければなりません。
 社会が保守化していく中で、運動の局面も厳しさを増していますが、だからこそ、運動と運動をつ
なぎ、連帯して闘っていく必要がある、と思います。共に協力し合って、これらの問題を担っていきま
しょう。こうした運動のネットワークのセンターとして、これからも情報センターは努力を続けます。
 情報センターへのカンパもよろしくお願いします。
 2001年2月11日

                                 日本基督教団靖国・天皇制問題情報センター
                                              運営委員長 佐藤 幹雄
                                 (連格先)東京都新宿区西早稲田2−3−18
                                                日本キリスト教会館内
                                   TELO3−3205−7363 faxO3−3207-3918
                                (郵便振替)00140−9−145275 日本基督教団