最大級の埴輪祭祀跡
継体天皇の真陵とされる大阪府高槻市の今城塚古墳(六世紀前半、前方後円墳)で、全国最大規模の埴輪祭祀の跡が出土したと、同市立埋蔵文化財調査センターが二十八日、発表した。遺構は、柵形埴輪で五つのエリアに区画されており、天皇陵の葬送儀礼の実態に迫る発見として注目される。
埴輪祭祀の跡が発掘されたのは、古墳北側の二重濠に挟まれた内堤の部分。遺構の規模は、南北六b以上、東西六十五bで、総面積は三百九十平方bを超える。これまで最大だった埼玉県行田市・瓦塚古墳の役二百十三平方bを大きく上回った。
昨年度、全国最大の家形埴輪が発見された周辺から、他の家形埴輪三点のほか、巫女の人物埴輪二点、水鳥や馬などの動物埴輪十一点など形象埴輪約三十点が出土。昨年度分も含めて形象埴輪は計百十数点に達した。
これらは、柵形埴輪によって、種類別に区画されていたと見られる。西側は動物埴輪が主体、中央部は人物が多く、形象埴輪の数も他のエリアよりはるかに多かった。同センターでは「区画ごとに内容の異なる埴輪祭祀を行っていたのではないか」と推測している。