
集会趣旨
日本が始めた戦争が理由で引き起こされた被害のうち最大のもののひとつである原爆投下から58年がたちました。しかし今なお原爆被害は続いており、尊い命が原爆によって奪われ続けていることを知り、私たちは大変驚かされました。また、平均年齢も70歳をこえ、ガンなどの重い病気を抱える被爆者が、訴訟という方法でその被害を国に認めさせようとしていることを知って、原爆症認定を狭き門にすることで被害を小さいものに見せようとしてきた国の態度に強い憤りを覚えています。
被爆後何十年もたってから、突然原因不明の内臓からの大量出血を起こしたこと、親族のうちでも入市した自分たちだけがガンになったこと、「自分だけが生き延びてしまった」という思い、「原爆は人間らしく生きることも死ぬことも許さない」などの言葉、差別の苦しみ、そして、原爆が投下された「あの日」の地獄の光景など、私たちは被爆者から直接、本当にたくさんのことを聞いてきました。「今、語り継がなければ」と、思い出すのもつらい体験を私たちに語ってくれた被爆者の言葉の、その重みを強くつよく感じています。
語りきれない、そして私たちの想像を絶するような被爆者の体験に触れるなかで、原爆症認定や「被爆者すべてに国家補償を」という願い、核兵器廃絶を!という被爆者の思いは、私たちの思いそのものだと感じています。被爆の実態は、想像もつかないことだけれど、またそれゆえに、二度と繰り返してはならないと考えています。
私たちは戦争体験を直接聞ける最後の世代と言われています。私たちは、憎しみでも報復でもなく、同じ「被爆」という体験を世界中の誰にも味わわせたくないと願う、「ふたたび被爆者をつくるな」という被爆者の訴えを、私たち自身の未来のために、私たち自身の決意として受け継いでいきます。
被爆者が生まれたのは日本政府の責任です。その日本政府は、これまで、核兵器の使用を国際法違反だと公式に認めていません。そのもとで、原爆投下から半世紀以上たったのに、被爆者がこれだけ苦しめられている。集団訴訟の原告の中には、「裁判官にどうしても聞いてほしいことがある」という思いを持ったまま亡くなられた方もいます。本当に命を懸けて訴訟に踏み切った、被爆者の思いを受け止めてください。被爆者の声に、直接耳を傾けてください。尊い命が今なお、「原爆によって」奪われ続けている事実に、目を向けてください。
12.22クリスマス大行動実行委員会