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はじめに
論文の構成は、表紙、サマリー、目次、序論、本論、結論からなる約二万字程度のものです。そして提出までの手順は、テーマの設定→文献・資料の収集→草稿の作成→再検討→清書→提出といった具合です。このことを踏まえて論文作成に取りかかりましょう。論文は随筆(エッセイ)ではありません。自分の思いを書くのではなく、自分の考えあるいは考え方を書くものです。ここで勘違いをすると論文が破綻するという最悪の事態もありえます。その論文における文章は論理的な思考過程を表現するものであり、分析の手順とか、分析方法等を表現して、他人にそれを伝えるものです。したがって、論文は、論理的でなければならないので、その論理展開をチャートにすることから始めます。そのチャートをもとに論文作成をすすめてください。
書き方
前述のチャートとは海図といわれるもので、論文の構成図です。それは、またツリー構造といって、太い幹から、いくつもに枝分かれして、細い枝まで、論文の構成図を書くことです。これを作成することで論文全体の流れを把握し、文章構成を煮詰めて行くことが可能でしょう。
テーマが決まっていれば、それに関する情報はそれなりに集まっていると思います。その情報をどのように並べて、一定の結論に導くか、その道筋を示すものをチャートと考えればよいでしょう。廣井先生の指導では、論文を書くときには畳の半分くらいの大きな紙に、テーマとそれに付随するキーワードや目的、そして筋立てを書き、外国の文献や資料の引用ページ数を詳細に書き込んで、論理展開を図示するという準備作業をしなさいとのことでした。そして実際にゼミでの発表もありました。
論文の構想は、設計図を書くことが論文作成の土台となります。建築をするときに設計図を書かない人はいますでしょうか。まず、最初に頭の中にあるものをアウトプットして設計図を書き、それをもとに本番にあたってください。
このような作業を進め、一定程度の材料が集まったら、章・節・項の論文構成と、それぞれの項目で展開する論点やデータを、先ほどのツリー構造にしたがって、整序してみます。このような分類によって、論文の骨組みと、それの肉付けができるようになります。
さきほどの集めた材料をパソコンを用いて部分的に文章化していきます。卒論の提出はフロッピーとそれをプリントアウトしたものですので、基本的に作業はパソコンを用いて作成して下さい。例えば、統計表をみたり、それからグラフをつくったりした場合、何か特徴を読みとったら、そこに解説して文章化しておきます。パソコンの良さは、部分的に論文を書きながら、後で、全体を統合するということができるので、材料が集まったら、その場でコメントを文章化して記入しておくことができます。先述したチャート図が、少々適当でも、部分的作業に入れることが効率的です。
部分的に文章を書いているうちに、不足している論拠や典拠、あるいは資料や統計等の根拠を追加する必要がでるはずです。よい論文を書くにはリライトの回数を増やすこと、具体的には、再び材料集めのための読書や、統計分析−グラフの作製、再調査等を繰り返す、書くことと材料を集めることの往復作業が必要となります。
材料が集まったら、論文の構成を考えなければなりません。論文も、通常、序論・本論・結論という展開になります。序論は「序章」とか「はじめに」等ともいいますが、このテーマを選んで論文を書くこと決めた理由を書くことを念頭に序文を書くことが大切です。本論は論文の中核をなすもので、集めてある情報を文章化したものをいくつかの章や節に編成します。そこで収集した資料を存分に分析して、自分の見解を立論します。最後に、本論で分析・論証してきた範囲において、飛躍のない、明瞭な結論をまとめて、しめくくります。
この、論文構想ができたら、その構成を、ゼミで発表し、先生の論評をえて、修正し、仕上げに入ります。この段階が11月の後半くらいまでにやってあることが望ましいと思われます。(教務課への提出は1月中旬)
アドバイス
細かい注意点としては、文章を書く時の当たり前のことですが、誤字脱字には気をつけましょう。段落ごとに最初の一文字を空けるとかの作文レベルでのことを守ることは大切だと思います。フォントなども読みやすい大きさ(10.5くらい)で書くことをオススメします。あと、参考文献の丸写しは自分のためにやめたほうが良いと思います。あくまで参考、引用にとどめておきましょう。その際には参考・引用文献の記入を忘れずにやっておいてください。卒論はあなたの大学生活の集大成です。ここは一つ気合を入れて取りかかってください。
具体的な卒論を見たい場合は以下のようになっています。
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